先週は2冊読んで両方あたり。
最近打率が低かったのでうれしい。

『マネーはこう動く』
藤巻 健史
マネーはこう動く―知識ゼロでわかる実践・経済学

著者は世界の藤巻ブラザーズのお兄さんのほう。

JPモルガン東京支店長の後、ジョージ・ソロスの投資アドバイザーを経て
現在は独立している方です。

独立前の話は『タイヤキのしっぽはマーケットにくれてやる』を
読むと良く分かります。

しかしなぁ、兄は伝説のディーラーで弟はカリスマバイヤー。
本人ともかく、ご両親が「個性を生かすフジマキ流育児」みたいな
本を出したほうがいいんじゃないだろうか。

ともあれ。

この本は知識ゼロからでも理解できるように書いてある、
お金と資産の基本学習本です。

長期金利があがると国債が下がるのはなぜですか?
といったことや、国の財政がどれだけやばくて、
結果としてインフレって必要じゃないですか?といったことが
分かりやすく解説されています。

巻末で明かされているのですが、どうやら光文社の新卒向け
に行った授業を本にしたもののようです。うらやましいなぁ。

で、この本の読みどころはやっぱりフジマキ氏独特のさばけた
考え方では無いかと思います。

例えば、

「外資系企業が日本に来るのが脅威だという言論があるが、
 その外資の株を買ってしまえばいいではないか。
 そうすれば日本の会社になる」

「キャリートレードなんて嘘。モルガン時代に円で借金してドルで
 運用しているお客さんなんていなかった。
 ヘッジファンドみたいなところにも銀行が金を貸すわけもない。
 キャリートレードなんて大嘘。」

等など。

なんとなく、インターネットについて話しているひろゆき氏に似た、
「通説はともかく実態としてこうでしょ論」的な思考方法です。

というわけで為替変動の要因にキャリートレードを挙げていらっしゃる方は、
そう断言するソースをご提示くださいと思うのですがどうでしょうか。

通説ともかく本当はどうなの?という話を読みたい方に
オススメの本です。

最後に、藤巻氏のホームページトップから言葉を引用して
終わります。大体どういう方かご想像いただけると思いますw
ここに書いてある意見は、私の個人的見解であり、
かつポジション・トークの可能性が高く、決して、客観的分析ではありません。
トレーデイングは自己責任が原則です。「プロパガンダ」を参考にして
トレーディングで負けても、皆様ご自身の責任です。
ただし、儲かれば、私の貢献であることを、くれぐれも、お忘れなきよう

藤巻プロパガンダ

ページの名前が既に"プロパガンダ”ですからねw