僕が好きな本のパターンを考えていたんですが、
大体以下の共通点があることが分かりました。

①実践者が書いた本
②黎明期に関する本
③インタビュー本

企業家の本が異常に好きなのは、①と②が含まれるからだし、
JMMの座談会ものは①と③でかなり好き。

人の書評を参考にするときも大体そこら辺を見ている。

コグレ マサト, いしたに まさき
クチコミの技術 広告に頼らない共感型マーケティング

で、今回ご紹介するのが『クチコミの技術』。
著名ブロガーとして名高い、コグレマサト氏といしたにまさき氏の共著です。

語弊を恐れずにいうなれば、この本は『ブログスフィア』の正当進化系です。

二人合わせて月間110万PVを稼ぐアルファの方二人が、そのメディア運営を
余すところなく伝えています。

蓄積こそが力。

ブログとは「今日やって明日」結果が出るものではなく、継続するからこその
積み上げたしあげで大きな力になるのだとしています。

で、「じゃぁ1年とかやらないとクチコミマーケって意味ないわけ?」という感想を
もたれる方もいるかも知れませんが、そこはそれ。

この本の発売に際しては、著者自らがクチコミマーケティングを展開しています。

継続によりネットワークを得るというのもひとつの手ではありますが、
ネットワークを築いている人とコラボレーションするのもこれまた手。

顛末記をまとめて『クチコミの技術-その後』という本を出せるんじゃないか
と思う程多彩なしかけを展開しています。

また、本書後半はブログ勃興時代を支えた人達へのインタビューが収録
されています。「日本語が通らなかった」とか今では想像ができない環境ですが、
その当時から精力的に活動していた人がいるからこそ、今のブログがあるわけで。

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