花嫁になる準備、メヘンディ | インド・パキスタン・南アジア 最新ニュース

花嫁になる準備、メヘンディ

インドやパキスタンの結婚式は、一般的に3日~5日間かけて行われます。


1日目は花嫁を装飾する儀式「メヘンディ」、2日目は花婿が花嫁を迎えに行く儀式「バラート」と、婚姻契約書「ニカ」を交わす儀式、3日目は披露宴「ワリーマ」が行われます。


インド・パキスタン・南アジア 最新ニュース-henna


1日目の「メヘンディ」について紹介します。

この儀式は結婚式前日に行われ、ヘナ・セレモニー(Hena Ceremony)、メヘンディー(Mehendi)、ラスメ・ヒナ(Rasm-e-Hina)などと呼ばれます。ヘナ、メヘンディーとは植物性の染料を指すのですが、これを花嫁の手に塗る儀式です。


一般的に、花嫁は黄色、緑色もしくは明るい色の民族衣装(シャルワールカミーズやサリー)を、未婚の女性たちはレヘンガと呼ばれる衣装を着ます。



インド・パキスタン・南アジア 最新ニュース-henna ceremony


花婿の家族や友人たちが、歌を歌い、踊りを踊り、花やギフトを添えて、ヘナを花嫁とその家族のもとに届けます。女性たちは、お盆の上にキャンドル、ヘナ、お菓子を載せて、会場に用意されているステージの上へ運びます。ステージは天蓋で覆われ、花や電球で飾られ、2人がけのソファーと小さいテーブルが置いてあります。テーブルの上には、花、キャンドル、お菓子、ヘナが置いてあります。



インド・パキスタン・南アジア 最新ニュース-hina ヘナを乗せるお盆


6名の女性たちが、黄色もしくは明るい色の布を手で持ち上げ、花嫁を覆いながらステージに誘導します。このとき、花嫁はあまり装飾品や化粧は施していません。


花嫁はステージの上のソファーに座らされます。既婚の女性たち5~6名が順番に、花嫁の隣に座り、花嫁の手にヘナを塗って装飾を施し、花嫁の手首に花や装飾品を飾り、そしてお菓子を食べさせます。


みんなが歌い踊り、一晩中花嫁を祝福します。彼女たちは「ルディー・ダンス(Luddi Dance)」と呼ばれる踊りを踊ります。これは地方それぞれのスタイルがあり、たとえば、パンジャーブ地方はリズミカルに踊り、北西辺境集のほうはハンカチを持って踊ります。



インド・パキスタン・南アジア 最新ニュース-dholki  ドルキー(Dholki)


また、女性たちは輪になって「ドルキー(Dholki)」と呼ばれる太鼓でリズムを取りながら、伝統的に伝わる歌を歌います。よく歌われる歌には、「Ko Ko Korina」や「Bale Bale」などがあります。


「Ko Ko Korina」 という歌はYouTube でも見られます。 一度聞いたら忘れられない歌です。



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