せかむぢゅ♡図書委員の初恋・10 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















教室を出た


廊下を進んで、階段を上って、非常口の手前で足を止める



「座れ」

「…うん」



二人並んで、体育座りをする




「もうすぐ本番だな」

「…だね」

「今日の二宮は台詞に感情がこもっててよかったぞ」

「あんなの…全然駄目だよ」

「出番を待ちながらずっと見てたけど、胸がぎゅってなった

だから、すごくよかった」

「僕のことなんか見てなかったくせに適当なこと言わないでよ」

「見てたよ」

「見てないよ!」



なんでこんなことをするのか


なんでこんなことを言うのか


僕のことなんか好きでもないくせに…



「箒を持って言う台詞、悲しくて寂しい気持ちが伝わってきた

ダンスは一ヶ所だけ間違えてたけど、どんどん上達してる、ちゃんとお姫様に見えた」



慰めてくれてるのかな…?



「二宮は、可愛かった」



元気付けてくれてるのかもしれない



あの鮫島くんが、僕の為に…


学園祭の練習が始まる前までは、こんなこと一度だって無かった




「僕…好きな人、いるよ」



こんなに近くにいるのに、こんなに胸が苦しくなる



「そうか」

「でもね、片想いかもしれない」



恋って楽しいだけじゃないんだ



「それでもね、好きでいようかなって思ってるんだ」

「うん、それでいいと思う」

「鮫島くんは…」


「ん?」


「ううん、なんでもない!」



サクラさんのことが好きなんでしょ

そう言おうとして、止めた



「一緒に反省会してくれてありがとう!明日も頑張るね!

教室戻ろっか~、今日もマサキくんが待ってる気がするっ」

「おう」




これは僕の大切な初恋だ

叶わないかもしれないけど、メソメソしたり、落ち込んでるだけなのはもったいない



最後まで、ちゃんとやろう!









「なんで?!履けないわ!」

「私も履けないわっ!」

「ここにはもう一人、娘が居ると聞いた、どこだ」

「…はい、わたくしです」

「履いてみよ」

「この娘が履けるわけないわー!」

「そうよそうよー!」



ガラスの靴に足を入れる



「ぴったりだ…あの時の姫はあなたでしたか」

「嘘よー!」

「こんなの何かの間違いよー!」

「急に帰ってしまうから、探しましたよ」

「…ごめんなさい」

















つづく