せかむぢゅ♡図書委員の初恋・9 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















次の日の練習もサクラさんが参加してる



僕は「格好いい鮫島くん」というフィルターを通さずに、ちゃんと見てみることにした



急に目が泳ぐ

すっごく嬉しそうな顔した後に、すぐに眉間に皺が寄る

楽しそうにしてたと思ったら、急に無口になる



今まで気付かなかった「格好いい!」だけではない鮫島くんがたくさん見付けられて嬉しい



だけど…昨日言ってた「完璧に」とか「格好良く見せよう」とか

色んな鮫島くんと周りの風景を全部合わせて上から覗いてみると


鮫島くんは、ずっとサクラさんを意識してるのが、分かった




好き



…なのかな





「ニノちゃん、おつかれ~」

「おつかれ…」



最近は実行委員の仕事で忙しくしてたマサキくんと、久し振りに一緒に帰る



「元気ないね?大丈夫?

悩みごとあるなら俺が聞こうか?」



物静かでミステリアスな僕だけど、マサキくんにはなぜかすぐにバレる


付き合いが長いからかな?



こんな時は隠しても無駄だから

この胸にあるモヤモヤしてるのを話しちゃおうかな…




「鮫島くんはさぁ…好きな人、いるのかな」

「いるかもね~」

「え?!マサキくんもそう思うの?!」

「鮫ちゃんは不器用でピュアだから、分かりやすいもん」

「そっか…」

「ニノちゃんも不器用でピュア、お似合いの王子様とお姫様だよ」



お芝居だったら…ってことか



僕の恋は、片想いだったんだ






学園祭が間近に迫って、練習も佳境に入ってくると

贔屓目でなくても鮫島くんはますます格好よくなっていった



サクラさんが居ても台詞を忘れないし、段取りも間違えない

王子様としての貫禄も出てきた




「なんてみすぼらしいのかしら」

「煙突掃除で灰まみれじゃないの」

「この娘には灰がよく似合ってるわ」

「そうよね、灰かぶり娘よね」

「お姉様、私たちは早くお仕度しなくっちゃ!」

「ええ、お城の舞踏会に遅れてしまうわっ」

「おほほほほ」

「おほほほほ」



箒をもって、立ちすくむ



「こんなんじゃ…お城へなんて行けないわ

わたしには灰かぶりがお似合いですもの

舞踏会…行きたかった…綺麗な…ドレス…着て…踊り…」



これはお芝居なのに、僕は本当に悲しくなってしまった



魔法をかけてもらわなければ、僕はただの灰かぶり娘

周りをうろちょろするだけの、ただの、同級生






「二宮」

「…なに」

「来い!」

「…え?」

「反省会するぞ!」



練習が終わったのと同時に、鮫島くんに腕を掴まれた

















つづく