※BL妄想日記です
苦手な方はお気をつけください。
「鮫ちゃんすごいね、ダンスやったことあるの?」
「将来的に必要になるから勉強はしている」
「おー!さすが王子様だね!
ところでニノちゃん?どしたの?」
腰がくすぐったいような、熱いようなかんじがして
鮫島くんの顔もすぐ近くにあって、なんだかもう色々いっぱい大変だっ!
「二宮」
「はひっ!」
「そんなに固まっていては踊れないじゃないか」
「おど…おどっ…踊るの!無理かもしれません!」
「ダンスなんて初めてだもんね、出来なくて当たり前だよ、大丈夫大丈夫!」
マサキくんが明るくフォローしてくれたけど、僕には無理だと思った
「さてと、始めましょうか~!」
劇の練習が終わってみんなが帰った後、僕の特訓が始まった
「あの…鮫島くん、ごめんね」
「なにが」
「僕が上手くやれないからこんなことに巻き込んでしまって…」
「気にするな、勉強すれば誰にでも出来る
それに二宮を姫に選んだのは俺だ
責任と義務がある
ほら、ボケッとするな、特訓だ」
「にゃひっ」
腰に手が回されて、腰が引き寄せられて、腰が密着する
「俺が左足を出すから、二宮は右足を後ろに引け、せーの」
「みぎゃっ」
僕の足の間に、鮫島くんの足が!!
「次は逆の足だ、せーの」
「んぎゃっ」
「次はまた右足」
「あはーっ」
「左足」
「むきゃーっ」
腰は密着したまま太股に太股が擦れて、声にならない声が次々と出てしまう
「にのちゃ~ん、形はいいんだけどさ、その声、なんとかならない?」
「ならなぁーい!」
「相葉は静かに見てろ、二宮は休むな、馴れれば大丈夫だ、ほら、足!」
「きゃひんっ」
一日目の特訓が終わる頃、僕はもうヘトヘトだった
「弟が待ってるから先に帰るね!お疲れ~!」
「お疲れさまぁ…」
最後まで居てくれたマサキくんが帰ると、教室はシーンとなった
鮫島くんもすぐに帰ってしまうと思ったけど、窓際に立ってなにかを見てる
…なんだろう?
なにか居るのかな?
「なに見てるの?」
「メダカ、数日前に孵化したんだ」
「へぇ~ 知らなかった!わ~!ちっちゃいな~ 可愛いねぇ」
「いつか自分で飼いたいんだ」
「そっか、鮫島くんはずっと飼育委員だもんね?」
「そう」
「きっといつかたくさん飼えるよっ」
いつもはすぐに終わってしまう会話がスムーズに続いていて
僕はとっても嬉しかった
「最後に今日やったやつの復習、もう一回だけやるぞ」
「はいっ」
つづく