ブログの読者様から、手彫りについての記事のリクエストを頂きました。
今日はジュエリーに刻む文字のご紹介をしたいと思います。
ジュエリーに入れる文字は、通常ですと刻印のハンコや、刻印にはない文字の場合レーザーを使います。
オカモトジュエリーでは、作品事例をご覧になって手彫りを選ぶ方もいらっしゃいます。
この手彫り、いつから始めたのかを辿っていきましたら…
なんと、私の結婚指輪でした!
主人がギリギリ結婚式前日に作った指輪には、手彫りで日付が入っています。
当時まだジュエリーの仕事をしていなかった私は、ジュエリーに無頓着で、表に文字を彫るなんて!と驚いたものです。
もうほとんど消えていますが、互いの名前も彫られていました。毎日着けたままですと、表面の文字は20年の間に薄くなってしまいもはや判別不明です(笑)
でもこれも柔らかい金属だからこその味わい。
思い出しました!
なぜ主人が表面に文字を彫ろうと思い立ったのかを。
記念日を忘れたら私に怒られそうだから、すぐに見える位置に彫っておこう!
単純な発想で生まれた手彫りでしたが、周りからはなかなか好評でした。
私の結婚指輪を見た知り合いから、裏ではなく表に文字を彫りたいと、手彫りの指輪のご注文を次々とたくさん頂きました。
そののち私もジュエリーの仕事を始めて、今ではオカモトジュエリーで毎日働いて、手彫りの文字はご提案の中のひとつになっています。
20年前の文字より、洗練されたかな。
画像はないのですが、ペンダント、ベビーリングなどにも手彫りの文字をお入れしてまいりました。
文字が薄くなったら、私のように判別不明のままでなく、文字のお入れ直しも可能です。
文字もデザインのひとつです。
刻印やレーザーとはまた違った、少し素朴で温かみがある手彫りの文字を、あなたもジュエリーに刻んでみませんか?
記事のリクエストをくださったさきこさん、どうもありがとうございました。