ちょっと小ぶりなレンズです。
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本日のレンズは、「Asahi Opt.Co.AutoTakumar35mm F=3.5」というレンズです。
非常に小ぶりにできているレンズで、クラシックレンズ愛好家の間でも人気の高いレンズです。
特長といえば、鏡胴部についている開放測光用のレバーがあるということです。 先に記事にしたYASHICAの「AutoYashinon50mm F=2.0」には、そのような気の利いた部品はありませんでした。
絞り込みも開放も自動(Auto)でされてしまうため、開放測光の時は絞り値を開放にするしかありませんでしたが、「AutoTakumar35mm F=3.5」では、開放測光用のレバーを押し込むだけという、利便性が好まれる理由の一つでしょう。
市場に出てきても、すぐに売れてしまうので入手が難しいクラシックレンズだといえるでしょう。
私も取引している中古カメラ・レンズの専門業者さんのところで見つけて、即行で手付けを打ちました。(代引きで送っておいてってやつです。)
値段は後球の周囲に塗装はがれが一部あるということで、「やや難あり」のレベルでしたので、相当安く手に入れています。
レンズ構成は4群5枚ですが、コーティングが未熟な時代の産物なので、集光性は後代のレンズに比べれば、やや劣るようです。 その証拠に逆光撮影をすると、ハレーションやフレアーを起こしてしまい、色が飛ぶといった現象が起きます。
これを欠陥というか、癖と呼ぶかによってクラシックレンズの楽しさが違ってきます。
作例としては、色抜けが有るような無いような、ちょっと間抜けな写真に仕上がると言うのが特長といえば特長なレンズですね。
そのような点がレンズごとに違うというのが、クラシックレンズの面白さだと言えるでしょう。
作例です。 不思議な色合いに仕上がります。

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ある読者の方への伝言…まだまだありますよ。覚悟しといてね。