広角域~準接写まで使える万能レンズ
Flektogom

再掲載ですので、軽く流します。
CarlZeissJenaの「MC Flektogon 35mm F=2.0」というレンズです。
最近は国産レンズも非常に優秀な製品が発表されるようになってきましたが、私見ですが、この「Flektogon」を越えるレンズは未だにできないだろうと思います。
広角域撮影から、17cmまで寄れる準接写域まで、一本で対応できるという高性能です。
あくまで、広角レンズですが準接写としていますが、17cmまで寄れるというのは、PENTAXのMACRO TAKUMARの25cmの近接をも凌ぐ性能です。
作例です。 アブラチャンという木の花ですが、非常に小さい花なので、Flektogonの準接写性能が威力を発揮します。

aburatyan

変換アダプター使用のため、実際より大きく写っています。
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これが本来の姿です。
SP

昨日と同じ「Auto Reflex F=55mm1:1.8」のレンズです。
今回は、「Auto」での使用が可能なPENTAX-SPに装着しました。
SPについている「M42」ピン押し込み機構により、自動絞込み(といっても絞り環の操作は手動ですが)機構が作動できるようになります。
作例です。 Auto TAKUMAR 55mm F=1.8と似ていると思っていましたが、独特のボケ味のある非常に良質なレンズです。
「富岡光学(現:京セラオプテック)」の傑作レンズの一つだといえるでしょう。

SP-2

SP-3
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富岡光学製品でしょうか?
Reflex

本日のレンズは「Auto Reflex 55mm F=1.8」というメーカー名がわからない代物です。(多分Reflexかな?)
このレンズの正体を調査する必要性がありましたので、ブログの更新に間が開いてしまいました。
調査の結果、輸出用に設計されたレンズのようで、推定ですが海外向けレンズのOEM生産を積極的に行っていた「富岡光学(現:京セラオプテック)」ではないかという結論にいたりました。
狙いは欧州市場と考えられ、今でも20~25€程度でeBAYで出品されているのを見かけます。
では、何故欧州市場だったのか? それは、旭光学のフラッグシップカメラであった「PENTAX-S1a」や「PENTAX-SP」が欧州市場に大量に輸出されていたからです。
でも、その殆どは玉無し(レンズ無し)で輸出されており、輸出PENTAXの交換レンズとして、欧州のいずれかのメーカーが「富岡光学」にOEM生産を持ちかけたのだと思われます。
レンズ構成は詳しい資料が残っていないので、詳細はわかりませんが、これも推定になりますが、旭光学の「Auto TAKUMAR 55mm F=1.8」を模倣している可能性は否定できません。
となれば、5群6枚構成で、同じF値を得ている可能性があります。
「Auto」という名称がつき、後球の近くにある「M42」ピンをカメラ側の押し込み機構で押し込むのが基本ですが、「押し込み機構」のない「S1a」にも対応するためか「マニュアル」に切り替えることも可能になっています。
私が「PENTAX-SP」だけではないと推定したもの「マニュアル切替機構」の存在がありました。
現在でもドイツに「Reflex」という企業はありますが、高圧機器関連が主軸の企業で、「Auto Reflex」との関係性は不詳です。
かってアメリカの百貨店「Sears, Roebuck and Company」が事業多角化の一環で、カメラ事業に参戦しており、日本の「富岡光学」がOEM生産していた事例もあります。
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玉ボケ王とも言えるレンズです。
Pentaflex

本日のレンズですが、これを銘玉と言っていいのか迷玉といっていいのか判らないレンズなんです。
名称は「PENTACON PentaFlexColor 50mm F=2.8」というレンズで、MayerOpticGörlitze時代には「Domiplan」と言われていたレンズです。
MayerOpticGörlitzeがVBEGörlitzeになり、その後「CarlZeissJena」とともに「PENTACON」となってからも、MayerOpticGörlitzeの基本設計を継承して量産され続けたレンズです。
レンズ構成は、3枚レンズのガウス式で、ローコストに出来ていることから、PENTACONブランドの主力カメラ「PRACTICA」用標準レンズとして大量生産され続けたレンズです。
探せば、すぐに出てくるレンズですので、eBayなどで吹っかけられない限り、3,900~4,900円程度で出てきます。
私は3,500円で入手しましたが、1971年頃の製品にしては、レンズ内のホコリも少なく、傷、くもり、バルサムはがれ等もないベストコンディションでした。
写り具合は「大暴れ」(バブルボケ)することもあるレンズなので、M42ピン押し込み用の部品がついた「アダプター」のカメラがいいでしょう。
撮影モードがAUTOだけなので、M42ピンを押し込んで、絞り環が絞り込めるようにする必用があるからです。
作例ですが、開放(F=2.8)で、あえて逆光撮影すると、背景が全部バブルボケになってしまい、何が何だか判らなくなります。
これもレンズ固有の味ですかね。
PentaFlex

開放で集合写真なんかを撮影すると、確実に「グーパン」が飛んでくることになるでしょう。

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CarlZeissJenaの銘玉の代表格です。
Sonnar

本日のレンズは、CarlZeissJenaの銘玉の仲でも数少ない望遠タイプのレンズです。
名称を「CarlZeissJenaDDR Electrik MC Sonnar 135mm F=3.5」というレンズです。
この135mmのレンズは非常に使い勝手が良く、日本光学、旭光学、富岡光学などの国内レンズメーカーでも量産されています。
その原型としては、CarlZeissJenaのSonnarが該当するでしょう。
今回、ご紹介するレンズは、Sonnarの最終型で1970年代初期のレンズだと思われます。
レンズの絞り値をカメラの露出計に伝える電極(あくまでも絞り値を伝えるだけ)とAUTO&MANの切替ノブ、内蔵レンズフードが着いています。
レンズ構成は3群6枚構成の高い工作精度が要求される設計らしいのです。
そのあたりが、このレンズを模倣した光学機器メーカーとCaralZeissJenaの思想の違いだと言えるでしょう。
被写体の撮れ味としては、被写体は非常にシャープに写りますが、バックは被写体直後からボケが始まるというものです。
この特性のため好き嫌いがはっきりするレンズだとも言われています。
この優れた特性の望遠レンズは、ライセンス生産により、現在でも生産されています。
一部の読者の方へ…まだ終わらないよ。 訳のわからんレンズがあるからね。
作例です。 Sonnar135mmの特性が良く出た写真だと言えるでしょう。

CarlZeissJenaの銘望遠Sonnarで撮影
般若寺4

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1970年代に製造されたと思われます。
Tessar-02

このCarlZeissJenaの「Tessar」は、1908年に蛇腹式カメラの標準レンズとして、3群4枚の最小構成のレンズとして設計されました。
これが、第一世代の「Tessar」で、その後M42マウントの「Contax-S」が開発されると、その標準レンズに改設計されたのが第三世代(15枚絞り羽根)だと思われます。
この優れた標準レンズは、その後も改設計が続けらられ、最終的には1970年代まで改設計が続けられたとされています。
東西ドイツの統合が行われた1990年以降は、旧西独の「CaralZeiss」(ZeissOpton)で、製造と改設計が続けられ、現在でも優れたレンズとして、その地位を譲っていません。
作例ですが、上が1940年代~50年代のTessarで、下が1970年代のTessarです。

1940年代~50年代です。
Tessar-01

1970年代です。
Tessar-03

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軍用レンズから派生しました。
Tessar-02

本日のレンズは旧東ドイツにあった「CarlZeissJena」製の銘玉「CarlZeissJena T* Tessar 50mm F=2.8」というレンズです。
実は、このレンズにも15枚絞り羽根のスリムなタイプ(シングルコート)と8枚絞り羽根のズングリムックリのタイプがあります。
後者については、後日記事にいたします。
1950年代後半頃に製造された「中期型」のレンズと思われ、非常にシャープな絵作りが可能なレンズです。
そのため「鷲の目のTessar」とも呼ばれており、3群4枚のレンズ構成ながら、優れた描画性を持ち合わせたレンズとなっています。
偵察用の軍用レンズとして、重宝されたのもこの鮮明さからだと思われます。
このTessarの色調の特色は、先に紹介した「Biotar」に比べると「黄色味」が強いように感じるものがありました。
同じ被写体で撮影してみました。
「Biotar」と比べると、全体的にシャープでおしべの黄色がはっきりと出ています。
「Biotar」がソフトな感じなのに対して「Tessar」は標本的に切り取ったような描写になるようです。
作例です。「Biotar」と同じ条件で撮影しています。黄色が浮き出ているようです。
T*Tessar

Tessarで撮影した画像です。 画像がシャープです。
Tessar-01

Biotarで撮影しました。 画像がソフトです。
Biotar58

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こっそりと作られていたようです。
Biotar7530

本日のレンズはいわくつきのレンズのようです。
商標は1953年に「CarlZeiss.Opton」との協約で使用禁止になった「CarlZeissJena」が使用されており、製造年は1960年以降と思われます。
取引のあるカメラ屋さんに調べてもらったのと、私の保有する情報を照合した結果、「CarlZeissJena」の商標をこっそり使って、旧共産圏向けに製造していたらしいのです。
「AusJena」や「Jena」および「C.Z」では、あまり売れなかったので、密かに「CaralZeissJena」の商標で生産を続けていたものと思われます。
性質としては、先の10枚絞り羽根のBiotarと、ほぼ同じで赤色の発色に優れたレンズのようです。
生産コストを下げる意味からか、精緻な加工技術が必要な10枚絞り羽根を廃止し、8枚絞り羽根(Tessarのものを流用か?)と鏡胴はC.Z-Biotarの鏡胴を流用しているものと思われます。
レンズ構成は4群6枚構成のダブルガウス方式で、基本的なBiotarの設計を踏襲しているようです。
ただ、このレンズの詳細については、東西ドイツ統合時に西側に情報が流出するのを防ぐ(違法行為がばれないために)という意味で焼却されたとされています。
「CarlZeissJena」のレンズについては、1953年頃から1989年頃までが欠落しているとされています。(内緒にしておきたい事実があったのでしょう)
作例です。 赤色が綺麗に出るレンズです。

Biotar58

趣味うろつき…銘玉(36)

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10枚絞り羽根のBiotarです。
Biotar

本日のレンズは、CarlZeissJenaの銘玉で、「CarlZeissJena Biotar T 58mm F=2.0」というレンズです。
このBiotarというレンズは、戦前・戦後に3度のモデル変更が行われ、最終的には1959年まで生産が続けられたというレンズです。
今回提示するBiotarは、戦後1946年頃から1940年代末頃にかけて生産されたモデルだと思われます。
というのは、レンズ正面の商標に「CarlZeissJena」が用いられているからです。
戦後、東西ドイツの分断により「CaralZeiss」も西側「CarlZeiss.Opton」と東側の「CarlZeissJena」に分断されました。
このレンズが生産された当時は、両社が共存していましたが、西側の「CarlZeiss.Opton」が、ドイツに二つの「CarlZeiss」はいらないとして、国際司法裁判所に提訴したのです。
この商標争いにより、企業体力の劣っていた東側の「CarlZeissJena」は、一時的に「Zeiss」の商標使用を止め、「CZ.Biotar」や「AusJena58mm」といった商標に切り替えたからです。
その後、1953年に西側の「CarlZeiss.Opton」が商標権を確立すると、「CZ.Biotar」といった名称に統一されたとされています。
レンズの構造としては、4群6枚のダブルガウス仕様で、絞り羽根は10枚となっています。
色味としては、暖色系の色味が美しく、柔らかい写真になるのが特徴です。
このレンズは後球が大きくせり出すので、旭光学工業のPENTAX-SPに装着すると、反射ミラーと後球が接触するという事故が起きます。
私は、このレンズが好きで、屋外撮影にはよく連れ出しているレンズの一つです。

10枚絞り羽根がいい味を出しています。
Biotar-01