牛丼並盛り ごはんの量は? -標準?- | にっけいしんぶん新聞

牛丼並盛り ごはんの量は? -標準?-

ニッポン適量考 -7日「プラス1」15面-

販売を再開した吉野家の牛丼。久々に味わうせいか、9月18日には大盛りの注文が多かったというが、以前は来店客の7割が並盛りを選んでいた。
その並盛りのごはんの量は260グラムで、大手5チェーンともにほぼ同じで、吉野家でも創業以来ごはんは260グラムと決まっているというが、栄養量から考えるとごはん260グラムはあまり出歩かない会社員の一食にしては少し多いという。
ではこの牛丼並盛りの「適量」はどこで決まったのか。
1899年の吉野家創業の地は日本橋で当時は市場があり、魚河岸で働く人向けの飲食店として開業した。早朝から重労働に励む彼らの食事としては適量だったのだろう。牛丼並盛りは魚河岸標準だったのだ。


「ごはん軽めで」

記者、お昼に牛丼を注文するときにこう付け加えるのを忘れてしまい、運ばれてきた器を見て「しまった」と思うことしばしばです。
メタボリックに気をつけてるからというわけではありませんが、内勤で勤務中ほとんど運動しない身にとってあの量はちょっときついところ。
まあ平日のお昼は少食という習慣がついているせいかもしれませんけれど。

しかしビジネス街でお昼ごはんを食べてると、それほど動き回ることもないだろうと思われるサラリーマンでも、「牛丼大盛り」とか「ラーメン大盛りにライス」とか食べている人、けっこう多いですよね、それほど大柄じゃない人でも。
記者、以前からとっても不思議だったんですよ。
どこでそのカロリーを消費してるんだ?と。

で、この記事を読んでますます不思議になりました。
「並盛り」ですら、トラックもフォークリフトもない時代の魚河岸労働者標準の食事だっていうんですから。

いくらジャパニーズ・ビジネスマンでも、明治の魚河岸ほどハードじゃねえだろ・・・。

いや明治どころか平成の魚河岸のお仕事もちゃんと見たことはないんですけどね・・・。


・・・とまあ、牛丼並盛りのごはんは昔から260グラムってのも面白かったんですが、それよりも気になったのが、添えられていたこの写真の説明。

ごはんを・・・


「・・・並盛りのごはんをよそうと目盛りは・・・」

ん?


ごはんをよそう??


連休の旅行中、民宿に泊まったときだったでしょうか。
メンバーの一員との会話中、


記「ごはんをよそる時にさ・・・」

メ「へ?『よそる』ってなに?『よそう』でしょ!」

記「なにいってんの?ごはんは『よそる』でしょ?『よそう』はおかしいよ!!」

メ「『よそる』なんて聞いたことないよ!」

記「いーや、ごはんは『よそる』もんだ!」

メ「ぜったい『よそう』!!」


・・・どうやらごはんは「よそう」のが標準であることに、魚河岸標準260グラムよりもはるかに驚いた記者でありました・・・。
「よそる」って、実は関西弁だったのかしらん・・・。