事業仕分けなど 歳出削減に期待感 -13日-
12日の債券市場で、長期金利の指標である新発10年物国債利回りが前日比0.060%低い1.370%に急低下しました。1.4%を下回るのは1週間ぶりです。財政悪化懸念を背景に、このところ長期金利は上昇していましたが、2010年度予算の概算要求の無駄を洗い出す「事業仕分け」など政府の歳出削減への取り組みに期待し、国債にお金が向かったようです。たしかに債券利回りは急低下しています。
ここんとこ株のフロアは日中しーんとしてますが、債券や金利のフロアはものすげー大騒ぎです。
「おおおっ!」
「うわっ!すっげー!!」
「300!!」
「また200!!」てな感じで債券先物に大口の買いが入るたびにどよめきがおこってました。
うらやましい・・・。
株はちっとも盛り上がらねえ・・・。
ええ、かくいう記者も株の画面を債券先物の画面に切り替えて見てました。
だってそっちのほうが面白いもん。
債券先物は10月2日の高値139円70銭から1ヶ月以上ズルズルと下がり、今月9日には一時137円29銭まで売り込まれていましたが、10日から反発して13日まで続伸、たった4日で一時139円台を回復しました。
え?
債券先物が2円近く動いたといってもピンときませんか?
じゃあ日経平均が2000円近く動いたといったらピンとくるでしょうか?
やや誇張はありますが、まあそんなノリだとご理解ください。
ではなぜここへきて急反発(金利は急低下)したのか??
天下の日本経済新聞には「事業仕分けで歳出削減期待が高まったから」とありますが、これはほんとなのか?
いやー、なんか嘘っぽい。
あんだけ「財政不安」で債券を売っといて、「事業仕分け」で買いまくるなんて、どうにも信じられん。
だって事業仕分け、ざっくざっく大胆に仕分けてるように見えるけど、仕分け人の意見を聞いてると、中には薬価の議論のように素人目にもあまりに乱暴で非現実的だったりするのもあったりして、そりゃその感覚でやってりゃあ省庁や地方から不平不満も出るよなあと思えたりするわけで、実際当然のようにあちこちから「あれで本決まりじゃない」的な声が聞こえてきたりしてますから。
どうせ最後はあちこちから横やりが入って、いうほど削減できないで終わるんじゃないの?とむしろ不安になりますよ。
いやもちろん、その事業によくも今まで予算をつけてたなあというのもあるからしっかりやって欲しいですけど。
ていうか事業仕分けがうまくいくかどうかはともかく、仕分けすること自体は急に始まったわけじゃなくて前から決まってたわけだし、それで債券相場が動くのかぁ?と。
なんて門外漢の株担当者が勝手に語るのもなんなので、念のため債券関係者にきいてみました。
「えーと、きょうの日経に金利低下の理由は事業仕分けで歳出削減期待ってあるけど・・・?」
「ぶははっ!期待してません!そんな理由で債券買ってるヤツいません!」
やっぱりねえ・・・。
ほかの何人かに聞いてみましたが、やはり同様に、んなわけねーだろ的なお答えをちょうだいしました。
とはいうものの、じゃあなぜ?ときいてみると、なかなか明確な答えがないのも事実。
まあ藤井大臣の発言もありましたが、あとは結局、潜在的に買いニーズはあるけれど、金利上昇(債券価格下落)を予想して10年利回りは1.5%まではいくだろうと思って買い控えていたところ、そこまでいかずに切り返してきたので慌てて買い出動したり、そこへ値動きに追随するファンドが買い戻したりしているのでは?といった需給的な話くらいしか聞かれませんでした。
んー、まあそんなもんか。
相場なんて、特に日本の債券相場なんて所詮は需給だもんな・・・などと思いながら債券先物のチャートを眺めてどこまで戻るやろなーと考えていたら、ふと思い出しました。
以前こちらでも紹介したことのある、日本の債券市場参加者でその人を知らない人はモグリじゃないかというほど有名なアノマリーの大家が発見した、とあるアノマリー(明確な根拠のない経験則)を。
「10月12日~11月25日の期間は、
債券先物上場以来23年間1度も下がっていない」おおお。
10月12日は休みなので、前日の9日が139円13銭、13日が139円09銭。
このアノマリーを守るため、今月25日にこの水準を上回るために、債券先物はここへきて爆騰してるんじゃないだろうか!
いや、もしかしたら逆に、このアノマリーを信じている債券投資家が
「2週間で2円近く稼げるなんて大チャンス!」と買い出動し、途中からはそれまで「今年は24年目にしてアノマリーは崩れたか・・・」と思ってた投資家も
「やっぱり今年もか!?恐るべし!!」とばかりこぞって買いまくったんじゃないだろうか!!
すげー。
なんか25日まで強そうな気がしてきたよ。
今月8円台で売るのはリスキーだなこりゃ。
・・・しかしなんで9日まで安くて10日から急反発?と考えたら、思い当たる節がありました。
10日の新聞をガサゴソをあさって見てみると・・・
長期金利、一段と上昇
「膨張型予算に不安」日経がこんな記事を大きく書いたからじゃないの?
わはは!
見事な逆指標!
「日経が相場がマーケット面以外で上がってるとか下がってるとかでっかく記事にすると相場は反転する」
・・・これもひとつのアノマリーかもしれません。。。