今日の愛ルケ(#290)
この記事は渡辺淳一先生の連載小説「愛の流刑地」を記者が個人的な視点で読み解く記事で、性的な描写もかなり出てまいります。そのような記述を好まない方、ネタバレを嫌う方、並びに15歳未満の方はご遠慮ください。
なお、記者がまとめたあらすじ中の灰色文字部分は、作品のテイストをできるだけ伝えるために原文をそのまま引用した部分です。
花火 三十一
============================ 冬香は全身全霊で愛してくれるが、自分はどれほどのことをしたか。心も躰も愛して冬香を深いエロスの渕へと引きずり込んだが、それは自分の欲望のためでもある。菊治が犠牲にしたもののほうがはるかに少ない。
============================
たしかにあんた、冬香と違ってなんの犠牲もなしだったよ。
フレンチと旅行以外にはコストもかけずに。
それを負い目に思ってんのか?
だいじょうぶだよ。
うん、だいじょうぶだいじょうぶ。
お前にはこれからずっと冬香を養ってもらうからさ。
============================ だが冬香は菊治から沢山のものを貰い、素晴らしい世界を教えてもらったという。
「死ぬのはなにも怖くなくなったし、それに子供もできたでしょう」
============================
待てえーーーい!!
待て待て待て待てーい。
・・・と、騒いでみたけど、んなわきゃねえよなあ。
どうせ・・・
============================ 妊娠しているのか。思わず身をのりだす菊治に冬香は首を振り、菊治が小説は冬香のおかげで書けたといい、『愛するFへ奉げる』と書いてくれて嬉しかったという。あの作品は、わたしたちの愛の結晶でしょう」
============================
ま、そんなことだと思いましたよ。
しかし、子供をおいて出ていけといわれたといって凹んでたばかりなのに、なに言ってんでしょうかねえ、あのへっぽこ小説が「子供」だなんて。
それに「ふゆかのおかげ」って言われたくらいで、菊治が書いた小説を有無を言わさず「わたしたちの愛の結晶」だなんて、まあなんて図々しい。
でもそうか。
そうかそうか、なるほど、菊治と冬香、バカふたりの愛の結晶だから・・・
============================ しかしその作品は没のままである。
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っつーわけですよ。
============================ 子供は愛がなくても生まれるが、小説は愛がなければ生まれないという冬香。
============================
別に愛がなくても小説は生まれますが・・・
============================ 「いまはだめでも、あの子はいつかきっと陽の目を見るわ。いつかきっとわかってもらえる」
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人間の子供もお前らの作品 も、生みっぱなしで世話をしなけりゃ育ちません。
バカ母がいないあいだ、お父さんだかお姉ちゃんだかが面倒みないと下の子はご飯も食べられませんし、小説だって売り込みもしねえでほったらかしじゃあ、一生陽の目を見ることはありません。
っつうか・・・
なにが「あの子」だよ?
かなりイッちゃってますね。
ぬいぐるみを抱っこして話しかけてるオバチャンのようです。
傍目にはかなりヤバイ冬香ですが・・・
============================ 生きてきた甲斐があった。これほど愛され、認められ、尽くされているという思いを胸に死んでもいい。
ともに幸せだといって抱き合って接吻し、額と頬をすりつけて好きだといいあう。
============================
菊治、感動しちゃってます。
・・・。
「この思いだけを胸に秘めて死んでもいい(原文)」、ですか・・・。
普通ならとめるところですが・・・
でも、どうしてもっていうなら・・・
ほんとなら絶対許さないところですが・・・
キョムネツ と一緒に無理心中しちゃってもいいですよ。
注:よいこのみんな、いい大人のみなさんはマネしちゃいけません。
・・・さ、思いのたけを語り合って盛り上がった二人、この展開はもしかして・・・
============================ さらに密着してこの上なく近づいたところで力が抜け、そのまま少し眠ったようである。
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眠るんかい!!
なお、記者がまとめたあらすじ中の灰色文字部分は、作品のテイストをできるだけ伝えるために原文をそのまま引用した部分です。
花火 三十一
たしかにあんた、冬香と違ってなんの犠牲もなしだったよ。
フレンチと旅行以外にはコストもかけずに。
それを負い目に思ってんのか?
だいじょうぶだよ。
うん、だいじょうぶだいじょうぶ。
お前にはこれからずっと冬香を養ってもらうからさ。
「死ぬのはなにも怖くなくなったし、それに子供もできたでしょう」
待てえーーーい!!
待て待て待て待てーい。
・・・と、騒いでみたけど、んなわきゃねえよなあ。
どうせ・・・
ま、そんなことだと思いましたよ。
しかし、子供をおいて出ていけといわれたといって凹んでたばかりなのに、なに言ってんでしょうかねえ、あのへっぽこ小説が「子供」だなんて。
それに「ふゆかのおかげ」って言われたくらいで、菊治が書いた小説を有無を言わさず「わたしたちの愛の結晶」だなんて、まあなんて図々しい。
でもそうか。
そうかそうか、なるほど、菊治と冬香、バカふたりの愛の結晶だから・・・
っつーわけですよ。
別に愛がなくても小説は生まれますが・・・
人間の子供もお前らの
バカ母がいないあいだ、お父さんだかお姉ちゃんだかが面倒みないと下の子はご飯も食べられませんし、小説だって売り込みもしねえでほったらかしじゃあ、一生陽の目を見ることはありません。
っつうか・・・
なにが「あの子」だよ?
かなりイッちゃってますね。
ぬいぐるみを抱っこして話しかけてるオバチャンのようです。
傍目にはかなりヤバイ冬香ですが・・・
ともに幸せだといって抱き合って接吻し、額と頬をすりつけて好きだといいあう。
菊治、感動しちゃってます。
・・・。
「この思いだけを胸に秘めて死んでもいい(原文)」、ですか・・・。
普通ならとめるところですが・・・
でも、どうしてもっていうなら・・・
ほんとなら絶対許さないところですが・・・
注:よいこのみんな、いい大人のみなさんはマネしちゃいけません。
・・・さ、思いのたけを語り合って盛り上がった二人、この展開はもしかして・・・
眠るんかい!!