今日の愛ルケ(#253-256) | にっけいしんぶん新聞

今日の愛ルケ(#253-256)

この記事は渡辺淳一先生の連載小説「愛の流刑地」を記者が個人的な視点で読み解く記事で、性的な描写かなり出てまいります。そのような記述を好まない方、ネタバレを嫌う方、並びに15歳未満の方はご遠慮ください。
なお、記者がまとめたあらすじ中の灰色文字部分は、作品のテイストをできるだけ伝えるために原文をそのまま引用した部分です。



梅雨 十九

冬香は果てるのはもちろん、感じはじめるのも早くなった。股間をなぞり、胸に唇を当てるだけで悶えだし、しばらく焦らすとせがんでくる。
横から入り、安堵した冬香は自分から動きだす。頂点に達し、その状態を保ち続けるよう求めてくるが、幸い菊治は昨夜一人で果てており、我慢がきく。そのまま攻め続けると、歓びの声を連発し「死にたい」「殺して・・・」と叫んで手足をひきつらせたように震えながら果てる。
そこまで激しく追い込んだことに納得するが、どこまで燃えるのかと不気味な思いでいると、いきなりしがみついてくる。
「すごいの・・・」
「・・・」
「あのいくでしょう。そのとき、頭から指先まで、全身の血が音をたてて流れて、走りだして・・・」

また新しい感覚なのか。さらに冬香が沁み沁みと訴える。
こんな躰にされちゃって・・・あなたって、すごいわ
褒められて面食らう菊治に、
「わたし、あなたのいうことなら、なんでもします。いわれたとおりにしますから、命令して・・・」
突然でなにを命じていいのか、戸惑っていると
「あなたの奴隷になるわ」
駆け巡る快感が被虐の感覚を呼び覚ましたのか。そんな冬香が怖くなる


#えー、もう頭おかしいです、こいつら。
いや、こいつらっていうか、冬香ですよ、冬香。
なにをいいだしてんでしょうか?


死にたい、殺して、すごいの、あのいくでしょう・・・


なんだよ、「あのいくでしょう」って?

こんなときこそ、得意の「 」だよ、「 」。
まったく、ふだん無駄に打ちまくってるから、こんなところで足りなくなるんだよ。


いやまあ、そんな「 、」の話はどうでもいいのですが、しっかしそりゃ菊治も不気味になるよなあ。
毎度毎度、すぐに感じはじめてすぐ果てて、それも「死にたい」「殺して」っていいながら、手足をヒクヒクひきつらせていっちまうんだもんなあ。
ちょっと、コワイよなあ。

で、なんでしたっけ?
冬香はなにいいだしたんでしたっけ?


「こんな躰にされちゃって・・・」

「あなたって、すごいわ」


いやー、「されちゃって」ってのも妙な感じですが、しかしなんとまあ、つくづく安いセリフを連発ですねえ。
でもまだかわいいもんですかねえ、


「わたし、あなたのいうことなら、なんでもします。
いわれたとおりにしますから、命令して・・・」



とかに比べれば。
安いうえにいかれちまってますもん。
ましてや、


「あなたの奴隷になるわ」


に至ってはもう・・・。

いや、まじで。

なんすか、これ。

アキバ系ロリメイドアニメですか?

「ご主人さまぁ~」とかいっちゃうんすか?

やっぱ、コスプレやっちゃうんすか?浴衣だけじゃなくて。

もう、なんでもやっちゃってくださいよ、ほんとに。


いや、もう、まじで、こうなったら二人がどこまでやってくれるか楽しみになってきましたよ。
それでとことんやるっていうんなら、そのエスカレートっぷりをお堅い経済紙上でどこまで書けるのか、そこが興味の焦点になってきますね。
逆にいえば、どこまでいったら日経がストップをかけるのか、あるいは社会的に問題になって止められるのか試してくれって感じですよ。
みなさまはいい加減お腹いっぱいかもしれませんが、興味の方向が変わればいわば別腹、そう思えば気持ちも新たに楽しめるかもしれませんよ。

なんせ、菊治はなんでもできちゃうんですよ、冬香は「奴隷」になるっていってるんですから。
それも菊治の奴隷ってことはすなわち「性の奴隷」、いわゆる「性奴」です、「性奴」ってやつですよ、あいつの頭の中はそれしかないんですから。
「恋の奴隷」とかそんなかわいらしいもんじゃないですよ。

さあ先生、「性奴」相手にどのへんからいってみますかね。
そうですね、首絞めがオッケーなんですから、適当に器具を絡めたり、軽いSM系のプレイなんて全然オッケーでしょうね。じゃあハードなやつはどうですかね。あるいは○■△とか●▽□×までやっちゃったらどうでしょうかね。さらにそのまま◎◆したり、▼◇したり・・・おぇっ・・・げろっ・・・いやもう、やっぱだめです、日経上層部の判断に耐えられても記者が耐えられないかもしれませんよ・・・。

・・・って、


ブログで書けねえようなこと想像させんじゃねえよ!!


先生、挑戦は結構ですが、グロいほうは控えめでお願いしますね。
そうですね、まずは明るく健康的に、お日様のもと、軽い露○ありの屋●プレイくらいでいかがでしょう。

・・・って、そんなプレイくらいなら無条件に許してしまいそうなくらい、こいつらの先行きに絶望的な観測を持ってしまっている記者であります・・・。



梅雨 二十

昔、男のために勤め先の金融機関から何億円も横領した女がいた。熱く狂おしい快楽の世界に導いてくれる男のために、なんでもいうとおりにして悔いることもない。いまや冬香も同じで、家を捨てろといえば捨て、夫を殺せ、と命じたら殺すかも・・・
万一そんなことを命じたら冬香も自分も生きていけなくなる。慌ててと首を振り、溜息をつくと、冬香が自分だけ、誰も知らない別の世界に来てしまったとつぶやく。
たしかに、性的にこれほど深い世界に溺れ込んだ女は、いないかもしれない
子供の学校関係で親しくなった女性が恋をしたいといったというが、愛し合ったら離れられなくなるかもと冬香がいうと、そんなドロドロしたのは嫌だと答えたという。たしかに適当に遊びたいというほうが一般的だろう。
いい年令してドロドロなどみっともないといわれたというが、たしかに、冬香の現状を話せば、そうとられるかもしれない。
だが冬香は、夢見るようにいう。
「でも、わたしはいいの。こんなすごい世界を、あの人たちは知らないのだから」



#たしかに、たしかに、たーしかに・・・


お前は忍者ハットリくんかぁっ!!忍法カニ歩きの・・・。


いや、ちょっと連発が気になりましたもんで・・・。


しかし、記者は調書を読んだり裁判を傍聴したりしたわけじゃないですが、横領した女性って気持ちいいセックスのために奴隷になってたのでしょうか。
恋愛経験の乏しい女性がダメ男にはまって貢いじゃう、そう、たとえていえば愛人(本名)に入れ込んだ花枝香さんみたいな感じかと思ってましたが・・・。
ま、冬香は香さんと違ってインテリでもなく可愛げもない女ですけどね。
ああ、いつもながら喩えがタイトですみません。

とにかく自分で奴隷になるとまでいった冬香、命じればなんでもやる、もしも夫を殺せと愛じたら殺すかも・・・なんていって、いかんいかん、それじゃ冬香も自分も生きていけなくなると菊治はびびっちゃってますが・・・

そういう問題じゃねえだろ。

残される子供がかわいそう・・・なんてワイドショーのコメントめいたことをいう以前に、誰より殺されちゃう夫が可哀想だよ。
だいたい、お前、夫になんか恨みあったっけ?
夫のおかげで冬香に惚れこまれたようなもんだし、感謝こそすれ、殺せなんていうのはまったくもって筋違いだよ。

一瞬、大胆なストーリー展開を期待してしまいそうになりますが、それでは殺される夫と残される子供が不憫すぎますので、記者はこの期待は撤回しておきたいと思います。


さあ、もうなにをやらかすかわからなくなってきた冬香ですが、こんどは自分だけ別の世界に来てしまったといいだしました。
そうですね。
別世界ですね。
同じ世界の住人とは思えませんよ。
いや、別世界というよりは、

「あなたの奴隷になるわ」
(菊治沈黙、しばし横領女を思い出す)
「わたし一人だけ、別の世界にきてしまって…」(原文)

この話の流れの脈絡のなさ、いわば自由自在にいろんな世界を飛び回っているようなもんですよ。
ま、冬香のみならず、菊治もピロートークの最中にしょっちゅう別世界にいっちゃってますけどね、脳内演説やら、ひとり薀蓄やら・・・。


と、そこへおもむろに登場しました、冬香の学校関係の知り合い。

「女性同士で、男の話なぞするの?」(原文)

菊治が思わず非日常会話的な口調できくとおり、冬香もめったに男の話なんてしないそうですが、たまたま少し親しくなったので恋の話になったそうです。

・・・なりますかねえ・・・PTAの帰りかなんかですよ・・・しかもまだ知り合ってせいぜい3ヶ月弱、会ったのはどうがんばっても数回ですよ・・・。
そもそも冬香のような別世界の辛気臭い女に自分から恋の話をするような同性、それも人妻がいるとは思えませんけどねえ・・・。
ま、いるっていうんだからしかたないのですが・・・。

とにかくその、ドロドロなんてみっともなくて嫌、サバサバした恋がしたいという人妻は、この方です。


冬香とPTA仲間
ドロドロとサバサバ



・・・うーむ。
よし、わかりました。
そのサバサバした人妻の恋、記者が引き受けましょう!

人妻との恋愛、幸か不幸か記者は未経験ですが、入門編としてはこういうサバサバを望む方でないとたいへんなことになりますからね。

ま、いうほどサバサバしたタイプに見えないことや、冬香みたいな女に昼間っからオレンジジュースかなにか片手に恋がしたいなんて語りだしちゃうようなところはいささか気にはなりますが、逢う前からグダグダいっていたら恋ははじまりません。

冬香の知人の奥さん、このブログをご覧でしたらぜひご一報ください。



梅雨 二十一

心も躰も別世界に生きる冬香は、主婦達のあいだでも孤立しているのかもしれないが、菊治にも本気で愛を語れる友人はいない。結局、この世には自分と冬香しかおらず、そしてその孤立感が互いへの思いをかきたてる
他人がそんなドロドロはいやだといっても、自分たちは深く愛し合い、結果、圧倒的な性の歓びを体験した性のエリートであり、慌ても怯みもしない。むしろこの深さも知らず、平凡に生きて燃え切れぬまま死ぬような一生は真っ平ごめんであり、この世に生まれた以上、一度はこんなふうに燃え狂いたい。
知らない奴は放っておけと少し投げやりな気持ちで、冬香を息が詰まるほど抱き締めるが、じき苦しくなり、腕をゆるめてあたりを見回す。もう帰り支度の時間だ。
辛いが、これだけ愛をたしかめ合ったから安心して離れられる。
いつもどおりバスルームで支度を整えてきた冬香に紙袋を渡す。原稿が入っているので暇があれば読んで欲しいというと、冬香は本当ですかと原稿をとりだす。
「このFって・・・」
「もちろん、君だよ」
「嬉しい…」

冬香は原稿用紙もろとも、菊治の胸にとび込んでくる


冬香は主婦たちのあいだでも孤立。

それはもちろんそうなのでしょうが、しかし、「主婦たちのあいだで『も』」ってなんでしょうか?
どこへいっても孤立しそうな女だと、菊治も薄々気づいているのでしょうか。

しかし気づけば自分も孤独。
愛を語れるまともな男友達もいません。
ま、還暦も近い男が集まって愛を語るってのもあまり聞いたことはありませんが、とにかく心を許せるのは冬香だけ、そりゃあ二人の愛だか哀だかも深まろうってもんです。


他人がなんといおうとも、自分たちは深く愛し合い、そして圧倒的な性の歓びの体験者となった、まさしく性のエリートなのだ。
これを知らずして平凡に生きて死ぬなんて真っ平ごめん、ひとたびこの世に生まれたからは、いまこの一刻のように、燃え狂いたいものだ。
なにも知らない奴はほっておけ・・・



「一生に一度、燃え狂うような恋愛をしてみたい」
今パートナーがいて満足しているかどうかは別にして、たいがいの人は同意するところでしょう。
ケツの青いころの勘違いではなく、セックスを覚えたてのお猿さん状態でもなく、心の底から熱く燃える恋、そして愛。
いいですねえ。
圧倒的な性の歓び、ええ、これも羨ましいと思いますよ。

でもねえ・・・。


「自分たちは・・・まさしく性のエリートである」


・・・。
そりゃ、鼻白みますって。


何言ってんだ?この勘違いお猿さん野郎。


こんなふうに思っちゃいますって。


・・・ええ、ええ。
そうですよ。
どうせ記者は「なにも知らない奴」ですよ。
いうなら、


性の落ちこぼれ


ですよ。
あるいは、


性の窓際族


ですよ。

そうですよ。
「学歴がなんだ!」と東大生に向かって言ったって、「仕事はできるけど人間味がない」と同期の出世頭の陰口を叩いたって、虚しいだけですよ。

ただねえ・・・
窓際族の記者が言うのは僭越でございますけどねえ・・・

「起きたくないが、これだけ愛をたしかめ合ったから、むしろ安心して離れることができる(原文)」って、エリートさんらしく取り繕ってるのはわかりますけどねえ・・・。
素直に言っちゃいかがですかね、

「昨日も抜いたし今日もやったし、これだけやったらもう満足。帰っていいよ」

って。

ついでにお節介だけど、愛って言葉はあんまり使わないほうがいいんじゃないですかね。
あんた、性のエリートだかなんだか知らんけど、愛に関しちゃ間違いなく落ちこぼれだからね・・・。


さて菊治がそんな自称「性のエリート」にのし上がるまでの体験が満載に違いない小説「キョムネツ」、いよいよ冬香の目に触れることになりました。
「できあがったばかりの原稿(原文)」とアピールしながら「暇があったら読んで欲しい」という無用の謙遜をして手渡す菊治に、本当ですか?と喜ぶ冬香。


「このFって・・・」
「もちろん、君だよ」
「嬉しい…」



えっと、#248(梅雨十五)で記者が予想した、冬香が献辞を見た瞬間のやり取りがありますので紹介します。


「この、『F』って・・・」
「そう、君のことだよ」
「嬉しいわ」


ぱ、パクったな!?


い、いえ、いつも著作権の面では寛大な目でご覧頂いておりますので、これくらいでとやかく言うつもりはございません。
そうですよ。
偶然の一致ですよ。

あるいは、偶然というよりも・・・

半年以上愛ルケに携ってきた記者、この程度のリアクションを当ててしまうのは、むしろ「必然」なのかもしれません。



梅雨 二十二

翌日から出版社を廻った。まず、「恋の墓標」など三作を出してくれた明文社で、約束していた鈴木という役員に十年ぶりに会う。挨拶のあと喫茶室へ移るが、ともに老け、それなりに貫禄もでてきたのはたしかだ。
「でも、あなたは若い…」と鈴木は感心するが、それが恋のおかげであることはいわず、この年になって、少し納得できるものが書けたので読んで欲しい、と原稿を手渡す。鈴木は「すごい、これ全部、書下ろしですね」とうなずき、一枚めくって献辞を見て、「恋愛小説ですね」と微笑む。
鈴木は「村尾さんはやはり恋愛小説でないと、さっそく読ませてもらいます」というが、しかし、五年前から営業に移っていて文芸の事情はわからない、もちろんしっかりした者に読ませるから、と続ける。
「よろしくお願いします」
よければもう一部あるが、というと、鈴木はこれで結構ですと答える。
互いの近況などを話して席を立ち、「それじゃ、どうかよろしくお願いします」と頭を下げるが、かつてはぜひ原稿を欲しいと頼まれていたものだ。
「少し時間がかかるかもしれませんが、そのうち連絡します」
鈴木がいうのに、いま一度礼をいいながら、菊治は無為に過ごした歳月の長さを、改めて実感する。



ともに老けて、それなりの貫禄がでてきたことは、たしかである。(原文)

果たして、「あなたは若い」といわれて「それは恋のおかげ」なんて一人で思ってる奴にも貫禄が出てきているとは思えませんが、とにかく原稿は受け取ってもらえました。
しかし、お忙しい役員氏、「さっそく読ませてもらいます」なんていってますが、果たして無意と満子の古臭い恋愛物語なんて読んでいる暇があるのでしょうか。

いや、時間的な問題でなく、そもそも読む気があまりなさそうですね。


「営業に移って五年、もう文芸の事情はよくわからないのです。でもご心配なく、しっかりした者に読ませますよ」


見事です。
読みたくもない作品を持ち込まれたときの対処のしかたを心得てらっしゃる。
献辞を見ただけで駄作とわかったのかどうかは知りませんが、事前にこういっておけば、あとあと「あの作品はどうでしたか?」なんてきかれたときの対応のオプションは一気に広がります。
とどめに、


「もしよかったら、もう一部あるのですが」
「いや、これで結構です」
(原文)


Great!
完璧です。

「もう一部」といわれて受け取ったら最後、ほんとにすぐに読まないと言い訳に苦労して気まずくなりますが、これでもう、いつまで読まなくったって大丈夫です。
対応オプションは無限に広がったといってよいでしょう。

「早いほうがいいかと思いまして、先に文芸の担当者に読ませてますから」

たとえ自分の机の引き出しに入っていようとも構いません。
さらにしばらくしてどうなってるかと問われても、

「すみません、なんか文芸のほうもたてこんでるみたいでして・・・」

ま、これでよほどのバカでなければ話は通じるでしょう。
気が向いたときに読んでみて面白ければ、それから話を進めりゃいいんです。

しかしそれにしても、十数年前とはいえ賞までとった作家の申し出に「いえ、結構です」とは、これこそ貫禄といわずしてなんというのでしょうか。
それに引き換え過去の栄光を思い出しながら頭を下げる菊治、「ともに」老けてはいても、それなりの貫禄が出てきているのは、決して「ともに」ではないことは「たしか」です。


ところで、伏線をあてにするのはこの小説において無意味ですが、この感じだとどうやらだめっぽいですね、明文社。
やっぱり中瀬に泣きつくのでしょうか。
果たしてキョムネツの出版はどうなるのでしょうか。

①おっとどっこい、とんとん拍子に明文社が快諾
②んなわきゃないよ、でも役員・中瀬のおかげで新生社から無事出版
③世の中そんなに甘くない、明文社に続いて滑り止めの新生社すら拒絶
④しかも友人・中瀬、鈴木と違って率直に小説のつまらなさを指摘
⑤凹んだ菊治、いよいよ社会から疎外された気になり、自暴自棄
⑥こうなりゃ奴隷・冬香を家出させ、渡辺先生お得意の逃避行シリーズへ

実は、菊治が調子に乗って自信があるだの傑作だの広告コピーだの盛り上がっていたあたりから、⑥みたいな線まであるんじゃないかなと思っていましたが、少しオッズが下がったかもしれませんね。

「失楽園」のようにはしないとおっしゃる渡辺先生、これからどう展開させていくのか楽しみではありますが、まずは明日以降、「小説を書いてみたら」とけしかけた張本人、中瀬の反応を楽しみにしたいと思います。


しっかし、これでほんとにとんとん拍子に出版が決まって、広告もほんとにあんなふうに打たれて、ほんとにサイン会に列ができるようなら、ほんとにふざけんなだよなあ・・・。



※挿画:小松久子先生