今日の愛ルケ(#141)
この記事は渡辺淳一先生の連載小説「愛の流刑地」を記者が個人的な視点で読み解く記事で、性的な描写もかなり出てまいります。そのような記述を好まない方、ネタバレを嫌う方、並びに15歳未満の方はご遠慮ください。
なお、記者がまとめたあらすじ中の灰色文字部分は、作品のテイストをできるだけ伝えるために原文をそのまま引用した部分です。
春雪 十一
今回も前話に引き続き、並行実況でお送りします。
なお、かなり強めの電波が飛び交っておりますので、エロはいいけどそういうのはちょっと、という方はご注意下さい。
============================== ベッドでどちらからともなく寄り添い、全身を密着させて抱き合い、言葉ではなく、躰で語り合う。
「逢えないあいだ、変わりはなかった?」「ないわ、絶対守ったから、大丈夫よ」「よかった、俺もただただ君を待っていた」「わたしも、貴方のことだけ考えていた」
==============================
来ました。
ものすごい電波です。
ヤバイです。
菊治、完全におかしなところまでイッちゃってます。
だってこれ、会話じゃなくて、菊治の脳内交信記録なんですよ!
最初読んだ時は抱き合いながらの会話だと思いましたが、後ろに続く文章を読んで、もうびっくりです。まさかまさかです。
しかし、なんですね。
リアルの冬香の語り口調は30代離れして馬鹿丁寧ですが、菊治のヴァーチャル・トークではけっこうさばけているのですね。
このほうがまだ自然でわれわれには受け入れやすいのですが、でもこれは菊治の好みから外れるような気がするのですが・・・。
とりあえず、もう少し様子を見てみましょう。
============================== 言葉はなくとも抱き合って接吻して舌と舌をからませるだけでわかり合える、まさにボディランゲージである。
抱擁がゆるんで「よかった・・・」の安堵が伝わり、第二のボディランゲージが始まる。==============================
会話をするのに舌はつかうけど、つかい方が違うぞ、菊治と冬香。
そんな2人が始める第二のボディランゲージ。
いったいどんな会話なのだ!?
============================== 「そろそろ、入ってもいいかな」
「もちろん、わたしも待ってたの」
「ほうら、こんなになってる」
「すごおい、可愛い」==============================
すごおい、可愛いって、どっちなんだよぉー!!??
すごいのか?
可愛いのか?
それとも・・・
すごく可愛いのかぁぁぁ?
すげえ、すげえよ、すごおいよ、菊治。
もう、イチからジュウまでおもしれえよ、この脳内交信。
だって、「そろそろ、入ってもいいかな」って、お前らベッドに入って抱擁して接吻して、それで抱擁が少し緩んだところだぜぇ?
まだ何もしてねえのに「そろそろ」なんて、いくら2時間しかなくても早すぎるよぉ。
なのに冬香も「もちろん、待ってた」なんて、まだぜんぜん待ってねえだろうが。
って、そうだよ、これも菊治の脳内トークなんだよ。
都合よすぎるぜ、菊治。
それで「ほうら、こんなになってる」って、なんだよそのセリフ!
それじゃまるで、春になると街に現れるコートの下からベロリンチョのおじさんだよ。
お前、いくら脳内でもそんなこと言ってるのかぁ?
それで「すごおい、可愛い」だもんなあ。
ヤバイ、ヤバすぎるよぉ。
いったいどんなボディランゲージ使ってるんだぁ??
============================== ともに股間に触れ、冬香が菊治のものを掴めば、いいたいことは分かる。
==============================
触るどころか、掴んじゃってるのかよ!
それが第二のボディランゲージかよ。
反則じゃねえのか、そりゃ。
============================== 「駄目だ、もう待てない」
「わたしも、ください」
「ほらあ・・・」
「入ってくる」
==============================
あぁーあ、待てなかったのかよ、菊治。
ヴァーチャル冬香も「入ってくる・・・」じゃねえよ。
まるで安っぽいエロ小説じゃねえかよ、まったく・・・。
ていうか、お前ら、ふつうに喋れ。
============================== 奥深く入ってはじめて冬香が「あっ・・・」と声を出し、そしてつぶやく。
「つらぬかれてるう・・・」
==============================
おぉーーーいっ!!
リアル冬香!!!
お前、ヴァーチャル冬香よりひでえじゃねえかよっ!!!!
「つらぬかれてるう・・・」って、AVでも見たことないぞ。
今まで「あっ」と一声出しただけなのに、なんでいきなりそのセリフだよ。
完全にエロ小説だよ、もう。
============================== 菊治はなんのことか分からなかったが、文字を追って「貫かれている」ということだと分かる。
==============================
分からなかったのかよ!
============================== 「つらぬかれてる?」
==============================
きいちゃうのかよ!
============================== 冬香はうなずく。
==============================
うなずいちゃうのかよ!!
って、三村かよ!
でもそう突っ込むのも無理ないよ、この展開。
============================== たしかに菊治のものは冬香のなかを貫いている。そのたしかさに満足し、納得して動き出すと、冬香も逢わせて腰を動かし、密着する。
もはや言葉はいらない。
==============================
いや、だから、もはやも何も、言葉はなかったんだって。
それより菊治さあ・・・
納得する前に前戯にしろ。
============================== ただ激しく燃えて、「死ぬほど好き」ということだけを語り合っている。
==============================
はぁ~ぁ。堪能しました。
今回はここまでです。
いやあ、面白かったです。
個人的には「ひひん」の回に優るとも劣らぬヒットです。
昨日もなかなかいい感じでしたが、今日は一気にかっとばしてくれました。さすが先生、いい仕事してらっしゃいます。
いやほんと、さんざん最後まで突っ込んできて言うのもなんですが、先生のこの圧倒的なお仕事を評するのに・・・
もはや言葉はいらない。
引用が多めで申し訳ありません。でも面白すぎるのです。
渡辺先生サイコー!日経新聞サイコー!
取ってない方、会社で読んでる方。土日もきっとスタンド売りを買う価値ありです!
なお、記者がまとめたあらすじ中の灰色文字部分は、作品のテイストをできるだけ伝えるために原文をそのまま引用した部分です。
春雪 十一
今回も前話に引き続き、並行実況でお送りします。
なお、かなり強めの電波が飛び交っておりますので、エロはいいけどそういうのはちょっと、という方はご注意下さい。
「逢えないあいだ、変わりはなかった?」「ないわ、絶対守ったから、大丈夫よ」「よかった、俺もただただ君を待っていた」「わたしも、貴方のことだけ考えていた」
来ました。
ものすごい電波です。
ヤバイです。
菊治、完全におかしなところまでイッちゃってます。
だってこれ、会話じゃなくて、菊治の脳内交信記録なんですよ!
最初読んだ時は抱き合いながらの会話だと思いましたが、後ろに続く文章を読んで、もうびっくりです。まさかまさかです。
しかし、なんですね。
リアルの冬香の語り口調は30代離れして馬鹿丁寧ですが、菊治のヴァーチャル・トークではけっこうさばけているのですね。
このほうがまだ自然でわれわれには受け入れやすいのですが、でもこれは菊治の好みから外れるような気がするのですが・・・。
とりあえず、もう少し様子を見てみましょう。
抱擁がゆるんで「よかった・・・」の安堵が伝わり、第二のボディランゲージが始まる。
会話をするのに舌はつかうけど、つかい方が違うぞ、菊治と冬香。
そんな2人が始める第二のボディランゲージ。
いったいどんな会話なのだ!?
「もちろん、わたしも待ってたの」
「ほうら、こんなになってる」
「すごおい、可愛い」
すごおい、可愛いって、どっちなんだよぉー!!??
すごいのか?
可愛いのか?
それとも・・・
すごく可愛いのかぁぁぁ?
すげえ、すげえよ、すごおいよ、菊治。
もう、イチからジュウまでおもしれえよ、この脳内交信。
だって、「そろそろ、入ってもいいかな」って、お前らベッドに入って抱擁して接吻して、それで抱擁が少し緩んだところだぜぇ?
まだ何もしてねえのに「そろそろ」なんて、いくら2時間しかなくても早すぎるよぉ。
なのに冬香も「もちろん、待ってた」なんて、まだぜんぜん待ってねえだろうが。
って、そうだよ、これも菊治の脳内トークなんだよ。
都合よすぎるぜ、菊治。
それで「ほうら、こんなになってる」って、なんだよそのセリフ!
それじゃまるで、春になると街に現れるコートの下からベロリンチョのおじさんだよ。
お前、いくら脳内でもそんなこと言ってるのかぁ?
それで「すごおい、可愛い」だもんなあ。
ヤバイ、ヤバすぎるよぉ。
いったいどんなボディランゲージ使ってるんだぁ??
触るどころか、掴んじゃってるのかよ!
それが第二のボディランゲージかよ。
反則じゃねえのか、そりゃ。
「わたしも、ください」
「ほらあ・・・」
「入ってくる」
あぁーあ、待てなかったのかよ、菊治。
ヴァーチャル冬香も「入ってくる・・・」じゃねえよ。
まるで安っぽいエロ小説じゃねえかよ、まったく・・・。
ていうか、お前ら、ふつうに喋れ。
「つらぬかれてるう・・・」
おぉーーーいっ!!
リアル冬香!!!
お前、ヴァーチャル冬香よりひでえじゃねえかよっ!!!!
「つらぬかれてるう・・・」って、AVでも見たことないぞ。
今まで「あっ」と一声出しただけなのに、なんでいきなりそのセリフだよ。
完全にエロ小説だよ、もう。
分からなかったのかよ!
きいちゃうのかよ!
うなずいちゃうのかよ!!
って、三村かよ!
でもそう突っ込むのも無理ないよ、この展開。
もはや言葉はいらない。
いや、だから、もはやも何も、言葉はなかったんだって。
それより菊治さあ・・・
納得する前に前戯にしろ。
はぁ~ぁ。堪能しました。
今回はここまでです。
いやあ、面白かったです。
個人的には「ひひん」の回に優るとも劣らぬヒットです。
昨日もなかなかいい感じでしたが、今日は一気にかっとばしてくれました。さすが先生、いい仕事してらっしゃいます。
いやほんと、さんざん最後まで突っ込んできて言うのもなんですが、先生のこの圧倒的なお仕事を評するのに・・・
引用が多めで申し訳ありません。でも面白すぎるのです。
渡辺先生サイコー!日経新聞サイコー!
取ってない方、会社で読んでる方。土日もきっとスタンド売りを買う価値ありです!