テーマは「本音」 熱烈支持集める -気になるけど読んでない- | にっけいしんぶん新聞

テーマは「本音」 熱烈支持集める -気になるけど読んでない-

「ニキータ」「レオン」編集長 岸田一郎氏(53)
-10日11面メディア仕掛け人-

大人の女性向けファッション誌「ニキータ」を昨年9月末に創刊した。年を重ねながら美しくなるにはどうすればよいのか。「必要なのはテクニック」。軽快な見出しと、異性受けを重視した特集が好評だ。

「レオン」「ニキータ」。
映画好きの方でなくともピンと来るこの2タイトル、そのまま雑誌の名前になっています。
「レオン」のほうは創刊してもう何年になるでしょうか。中吊り広告や新聞広告も目を引き、「もてるイタリアオヤジは・・・」みたいなコピーといえば、ああ、あれか、と思い出された方もいるかもしれません。

一方の「ニキータ」。こちらはまだマイナーでしょうか。
しかし、創刊号の広告は初秋に派手に打っており、本紙でも新聞広告を取り上げようかと思ったくらいです。
記者の心をとらえたのはその挑戦的なコピー。曰く、

コムスメに勝つ!

面白い。折りしも「負け犬」という言葉がメディアにあふれていたタイミング。JJやcan camはとおの昔に卒業しており、かといってdomaniほどキャリア志向でもなく、でもVERYやトランタンのようには落ち着きたくない、そんなニッチと思われがちな層は実はニッチでなくけっこういるのではないか。そういう気がしたのです。
(挙げた女性誌のターゲットがずれていたらすみません)

いえ、もちろんニキータの中身は読んでいないのでなんともいえません。さすがにこれは男としては立ち読みにも勇気がいる雑誌であります。

レオンは「オヤジ」と銘打っているだけあって30代よりはやや上の読者が多いと思われますが、ニキータのターゲットははっきり30代のようです。
「モテたい」という人間の本音ををコンセプトに、欲望を満たしてくれる商品やサービス、生活スタイルなどを紹介し、くわえてビジネスシーンでの小技にも言及しているそうで、機会があれば女性ならずとも目を通してみたいものです。
足下の広告収入は計画を上回っているそうで、いずれにせよこういった雑誌の潜在ニーズはかなり大きいということなのでしょう。

ところで写真の編集長の岸田氏、顔写真だけですが、ナイスミドル(やや死語)というよりはまさに「いい感じのオヤジ」といった印象で、さすがはレオン編集長といった感じです。モテるための「テクニック」も嫌味なくこなしてそうですが、男は40も過ぎれば表情から滲み出る人柄というものが何より第一印象を左右しそうな気がしますね。
露骨に安直なテクニックに走りがちな同年代の愛ルケの菊治にも見習って欲しいところです。

しかし、ほんとにどうでもいいことなのですが、岸田氏、中田カウス師匠に似ていると一瞬思ったのは記者だけでしょうか・・・。

(写真は日経新聞より)