私の仕事(603)「山口彊さんの思い」を伝えた・・・③
4月16日ロサンゼルスのダウンタウンから車で1時間南下
した街、オレンジカウンティ(OC)のアーバイン(複合施設内)
の劇場で「JAPAN FILM FESTIVAL」が開催。
12時から「運命の背中」(出山知樹監督作品、40分)、上映後
奥様でプロデュース担当の出山ひさ子さんが、制作裏話を
話された。続いて「二重被爆」(59分)を上映。
ここで私は、休憩を挟んで上映される次作品の紹介をさせて
戴く。立派な劇場で、客席のキャパシティは250。ほぼ半分
近くの席が埋まっていた。
14時15分から「二重被爆~語り部・山口彊の遺言」が始まる。
会場入口で、観客のみなさまに小さな紙切れを渡す。
山口さんが「結論から言えば、人間の世界に『核』は要らない
・・・」と2007年3月16日、91歳の誕生日のインタビューに答えて
いた内容である。
日本出国前日に、これまで山口さんを取材したスクリプトを
見直して、見つけた。すぐに彊さんの長女、山崎年子さんに
連絡し、公表する了解を取らせて戴いた。
年子さんは、
「よく見つけ出して戴きました」とねぎらって下さったが、もっと早く
気付くべきだったと猛省している。
3月11日の大震災、その後のフクシマ原発事故と日本の未来、
運命を揺るがす出来事が続いている。
そこまで予測できなかった、とは勿論言い訳にはならない。
山口さんのこの言葉を今後どのように生かしてゆくべきか?
改めて帰国後、再検討したいと思い始めている。
4月18日16時(現地) 稲塚秀孝