296本目「ミッドナイト・エンジェル/暴力の掟」(1980年・香港) | ★にわか香港映画ファンの映画ノート★

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ミッドナイト エンジェル 暴力の掟

第一類型危機


劇画調
DANGEROUS ENCOUNTERS OF THE FIRST KIND

製作年度:1980年

上映時間:95分

製作国・地域:香港

監督:ツイ・ハーク

武術指導:チン・シウトン

出演:リー・チーティン、ブルース・ファルゲート、ロー・リエ、ニゲール・ファルゲート


香港映画界の巨匠、T・ハークによる、壮絶なバイオレンス・アクション。ドライブ中の学生三人が、誤って人を轢き殺してしまう。それを見ていた女が、彼らを脅迫して強盗に協力するようにもちかける。強盗は成功、だが、三人は女を置いて金を持ち逃げする。彼らの乗った車は事故を起こし、追いかけてきた女は金を取り戻す。だが、犯罪組織が金を狙い、女は殺される。組織に追われ、墓地へ逃げ込んだ三人は、決死の反撃を試みるが……。(allcinema ONLINEより)


ツイ・ハーク監督が29歳のときに撮った「ミッドナイト・エンジェル/暴力の掟」を観ました。

いやぁ、けっこうハラハラしまして、黒い空気が映画全体にどわ~ってなっていて、展開も全然よめなくって、おもしろかったです。

巻き込まれ系といいますか、どうなるのよ、どうなるんよ~~って思いました。

終盤の、墓地での激闘も壮絶でした。

若いときのツイ・ハークが、こういう映画を撮っていることに、なんか、嬉しいといいますか、ただ、おもしろい!!っていう感じの映画でなくって、挑んでいるような空気があって、巨匠といわれる監督さんの若い時の作品は、おもしろいものが多いんだろうなと思いました。


いうこときくよね


どん!
迫力ある女の子の役が、リーさん。いぜんに、ラウ・カーリョン監督の「マジッククンフー神打拳 」で、けっこうガッツある女性ででていらっしゃいましたが、今回は、さらに、ものすごかったです。

脅迫されるおぼっちゃま・チューヤン3人組は、たじたじです。

そして、彼女のお兄さん役で、とってもアロハシャツと短パンが似合う刑事がロー・リエさんでした。

普段着スタイルが、異常に、香港の街に合っております。


わからん娘だなぁ
ついつい悪さをする妹に、愛情の裏返しか、暴力ふるっちゃいます。こわいわぁ。


日本の100万円の小切手を拾ったことから、ものすごいことになっていきます。

みんな悪いところあり(兄ちゃんはそんなに悪くないけど)、どんどん、悪い方向へ悪い方向へ、もう引き返せない方向へいってしまいます。


冒頭に、ツイ・ハーク監督が、ちょこっとでておりました。

第一の殺人の、第一発見者役でした。

この作品、最初の編集したものが上映禁止になって、3回編集したものが公開になったそうですが、最初のしあがり、どんなんだったんだろう~。

この頃、すでに、武術指導がチン・シウトンというところは、嬉しい。

全然ワイヤーとかでてませんけれども。


ともだちになりたくない

いわゆるどたばたした香港映画って感じでは、全然ありませんでした。展開にひきづりこまれました。映像も、よかったです。


せんそうものみたい
なんか、世の中、いや~~になったとき、殺伐とした気分になったとき、もっと殺伐して最後、変な爽快感さえ感じる映画なんで、そんな気分の時、ご覧になったらいかがでしょうか。

(フランス版のパッケージがこわすぎます。→)


オススメ度:★★★半☆

ひよわな少年が、不思議とたくましく感じていく度:★★★★☆