203本目「SPL/狼よ静かに死ね」(2005年・香港) | ★にわか香港映画ファンの映画ノート★

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SPL 狼よ静かに死ね 特別版

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SPL

SHA PO LANG

製作年度:2005年

上映時間:93分

製作国・地域:香港

監督:ウィルソン・イップ 他の作品「OVER SUMMER」「トランサー」

アクション監督:ドニー・イェン

製作:カール・チャン

脚本:ウィルソン・イップ、セット・カムイェン、ン・ワイラン

音楽:チャン・クォンウィン

スタントコーディネーター:谷垣健治

出演もしくは声の出演:ドニー・イェン、サモ・ハン、サイモン・ヤム、ウー・ジン、リウ・カイチー、ダニー・サマー、ケン・チャン、ティミー・ハン、谷垣健治


1994年香港。裏社会のドン、ポーの逮捕に執念を燃やすチャン刑事は、ついにポーの犯罪を立証する重要証人を得るが、護送中に暗殺されてしまい、渋々ポーを釈放する。3年後、重病で余命わずかとなったチャン刑事は引退を決意、彼が率いていた捜査チームの新たなリーダーとしてマー刑事を迎え入れる。彼は凶悪犯を素手で殴り廃人にしてしまった過去を持つ札付きの武闘派刑事。ところが、チャン刑事とその部下たちはチャンの引退前にポーを追い詰めようと焦るあまり次第に暴走していく。そんなチームの行動に、マー刑事は戸惑いを見せるのだが…。(allcinema onlineより)


サモタバコを吸う題字がアンディということ で、気になっていたこの作品。しかも、ドニーと、サモ・ハンが戦う姿が観たかったんで、観ました。

話の内容が、ちょっと、「蒼き獣たち」を思い出すような内容でした。その派手版、そして、家族の携帯物語版というか。(ドコモか?と。)

いや~、この映画に出てくる男たちの家族、みなさん、仕事中に、けっこう、携帯にかけてきます。(私も、ついつい、旦那に夜とかかけちゃいますけれど。もう、この時間だったら、かける権利あってもいいだろう~と思う時間。夜11時とか。)

みなさん、家族からの電話は、愛情たっぷり。どんなこわもてお兄さんでも、そうです。


暴走警官 この作品、自業自得とか、因果応報とか、そういうことも考えちゃいます。やってきたことは、自分の身にふりかかる。しかも、かなりの確立で、降りかかってきます。

ただ、ドニー(マー刑事)は、すごい部署にはいちゃったもんだ~~。

就任日前日に、すでに、3人やられっちゃいます。(その3人しか部下いないのにもかかわらず!!)

前任のサイモン・ヤム(チャン刑事)が、暴走しますしねぇ。彼は、悪性脳腫瘍のために、退職するんですけど、そのために、前々から狙っていたサモ・ハン(ポー)を、どうにか、捕まえたくて、それで、サモの部下がやった事件を、サムがやったように、刑事側が細工しちゃうんです。それが、まぁ、ばれちゃって、刑事側も追い詰められていく・・・というような映画です。

だから、新任のマー刑事は、悪くないんだけどな~、巻き込まれちゃったんだよな~というか。


映像が、いろんな角度から、みせてくれるんで、迫力があって、おもしろく感じます。なんだか、おしゃれっぽいし。

基本、みなさん、家族想いなところが、ちょっと歯車狂っちゃって、どうにも、同情しちゃうところもあるんです。警察だって、悪い奴だって、人間だ~。

途中、「何が正しくて、何が悪い?」とサイモンがドニーに聞くところ。確かに。線引きって、常に微妙で、運とか、そういうのもあったり。

基本、警察のみなさん、悪い奴、殺しちゃって、なぜ悪い?のスタンスでしたけれども。

潜入捜査官の人も、かわいそうでした。


ほんとにサモか? サモ・ハンは、ほんと、最近、リアル・クランプ教授にしかみえないんですけど、蹴りとか、強烈そうなのをみるとうれしいなぁ。長髪が、悪そうで、嬉しいです。ただ、目は、常に、赤ちゃんみたいで、可愛いです。

あの年で、初子という設定。奥さんもかなり、若い設定です。


暑そうなのに ドニーは、おかしいくらいに、クロずくめの皮の衣裳で、夏の砂浜でも、そのカッコかい!と思いますが、カッコイイから、いいのです。途中、新しいボスのわりに、ちょっと静観しちゃったもんだから、とんでもないことになっちゃいます。ただ、ほんとに、部下思いで、「部下の名誉のために」と戦います。男です。お父さんも警察官でありました。(ただし、殉職。手と足だけに、何十発も発砲され、2時間苦しんだ後、死亡とのことです。つらすぎる~~~!!)ドニーは、いい男なんだけど、たまに、え?この人、どうよ?っていう顔のときもあります。


私、ドニーと、サモ・ハンがでていることは、知っていましたが、サイモンがでていることを知らなかったんで、小躍りしちゃいました。濃すぎるだろう~~。この3人。彼のおかげで、ドラマに渋みと、なんだか、おもしろいことになりそうだという気分が増えました。この刑事の暴走気味は、笑えるくらいです。ちょっと、待たんかいと。でも、彼は、時間がないのです。刻々と退職日、そして、おのれの寿命が、彼を追い詰めていくわけです。チンピラを裸足にして、割れたビンの上で、ジャンプしろという男らしさに、しびれました。


囲まれた谷垣さん 谷垣さんがどこにでているのか、全然気づかなかったですが、クレジットで、お名前をみつけたとき、嬉しくなりました♪(わかった~~!!あの赤い、ビデオに写っていた男だ~~。けっこう、目立つ役~~!)

谷垣さんは、「フルタイム・キラー」のスタントコーディネーターもされているそうです。(公式HPのキャスト紹介に書いてありました。)嬉しいですね。


リウ・カイチーののぺっとした顔が癖になりそうです。あの完全一重が、渋いです。ぬるんとしたツヤっぽいお肌です。あの電話のシーン、つらいなぁ。そうそう、このお話は、父の日の出来事でした。


まぁ、なんと、濃い1日なんでしょう。狼たちの、なんだかやりきれない闘いの一部始終をしっかり、みせてくれました。けっこう、おもしろかったです。(救いなしですが!)


オススメ度:★★★★☆

悪役サモ・ハン、やっぱり、迫力ありました度:★★★★☆


追記)サモの息子さんも出演していたんですねぇ。(昔暴れん坊だった犯人役で、今は、ゲーセン仲間。)


サモ・ハンのインタビュー でわかりました。