- キングレコード
- THE SNOW
FACE TO FACE
製作年度:2002年
製作国・地域:香港/日本
監督:ウォン・マンワン
原作:江戸川乱歩
脚本:最合昇、江原千登勢、ゴレッティ・コー
撮影:ウォン・マンワン
美術:丸尾和行
編集:カイ・キッワイ
音楽:神尾憲一
出演もしくは声の出演:スティーヴン・フォン、伊東美咲、谷原章介、石堂夏央、沢本忠雄、白石タダシ
『拳神/KENSHIN』のスティーヴン・フォン主演、共演に伊東美咲、谷原章介、石堂夏央ら日本の若手スターを配したゴシックホラーサスペンス。愛する妻と友人の裏切りにより、家庭と財産を奪われた男の復讐を描いた江戸川乱歩の名作「白髪鬼」を映画化。(DVD NAVIGATORより)
(こういうツアーがあったんですね・・・。
ちょっと行きたいかも・・・。でも、香港で、この映画見せられても・・・。)
これも、どのビデオ屋にいっても、ある!ってわけではないのですが、観るのは、要注意です。かなり、地雷度高いです。
なんだ、この安っぽい映画は・・・・・。
原作が、江戸川乱歩の「白髪鬼」ですけれども、間違いなく、この作品は、あの狂気を、伝えることもなく、単なる2時間ドラマに毛がはえたような(というか、それより、どうよ?みたいなところあります。)作品でした。
あぁ、残念だなぁ~~~!
- 江戸川 乱歩
- 白髪鬼
- キングレコード
- 江戸川乱歩「白髪鬼」より 宝石の美女
- (↑きっとこっちのほうが、絶対おもしろいはず・・・)
まず、スティーヴン・フォンで、なきゃ、いけない理由が、ひとつもわかりません!!!!
声は、吹き替えで、途中からず~~~っと、お面かぶるんですよ~~~!!!本人かどうか、わかりゃしない!!
声と口があんまりあってないので、「笑っていいとも」などにでていたミスター・マッスル(ランディ・マッスル )を思い出しましたよ。これじゃ、怖がれないよ~~~。この映画、ホラー映画という位置づけですけどね。
最初、スティーヴンと谷原さんがね、同性愛的な始まり方かなぁ??とも思って、おもしろそうじゃん!ってなったんですけど、普通に、伊東さんをめぐる三角関係でしたね。
だって、谷原さん、全裸で(大事なところは、彫刻の像でみえないようになっているという設定)スティーヴンに絵をかかせておりましたし、谷原さんが描くスティーヴンも、かなり愛情満載だったなぁ。。
そこで、伊東さん。彼女は、とっても美しくって、ほんとに、「美はパワー」だな、とつくづく思います。
ハッとするほど、美しいんだもんね。
ただね、ただね、「私は悪い女なの・・・・・」って、魔性度をだす演技。ずっこけ~~~~~~。
どこも悪い女にみえない・・・。ただ、誰かに言わされたみたいな言い方なんだよね・・・・・。
彼女、お人形さんで、いいじゃないですか。別に演技、させなくてもいいじゃないですか。
ほんと、エルメスみたいな役が最適ですよねぇ。
ひとり、とっても悲惨な谷原さん。(ある意味、スティーヴンより悲惨。)
彼がひとり、がんばっているんですよ。よくこの作品で、このテンションを維持させてくれたなぁ。
途中、なんか薬を飲まされるんですよ。お茶に少しづつ入れられて。(誰が頼んだのかな?そこらもはっきりしてなかったな・・・。執事の人と、石堂さんが目配せしていたけど・・。)どんどん、老けていくんですよ。異常なまでに。
気づけよ!!!お茶!!普通、疑うだろう!!!って。髪は抜け、肌は、ほんと、おじいちゃんになって。
石堂さん(谷原さんが三角関係の中で、スティーヴンと伊東さんがくっついたことに腹をたてて、近くにいるお手伝いの石堂さんを襲っちゃうんです。。。でも、石堂さんは、前から、谷原さんを好きなんで、許すんですが、ちょっとでも、谷原さんに馴れなれしくしようもんなら・・・)に「立場をわきまえろ!」という谷原さんに、少し、ドキっとした私です。(基本、Mなんで)
白髪鬼といえば、あまりの恐怖により、一日で、髪が真っ白になるというのが、本では、重点的だったんですけどね、そこが、あまりにも、はっしょった映像なんですよ。もう、強烈にあったまくる!
フランケンシュタインみたいな感じにしちゃってさぁ。
生き埋めにされるような恐怖です。闇との恐怖です。そういうところがさぁ。。。。
ただ、ホラー映画らしいところが、ひとつ。。「赤ちゃん」の絵。
もんのすごい怖い!!!!!!
復讐っていう感じじゃない。
種明かしもなしだしさ。本人に。
日本と香港が合わさった魅力もないしねぇ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
スティーヴンが日本人と共演した作品は、「詩人の恋」「THE SNOW」は、ことごとく、つらいもんがある・・・。
オススメ度:★★☆☆☆(話の内容と、谷原さんの演技で)
あんまり乱歩への愛情が感じられなかった度:★★★★☆