102本目「インファナル・アフェアⅡ 無間序曲」(2003年・香港) | ★にわか香港映画ファンの映画ノート★

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ポニーキャニオン
インファナル・アフェア II 無間序曲

製作年度:2003年

製作国・地域:香港

上映時間:119分

監督:アンドリュー・ラウ、アラン・マック

製作総指揮:ジョン・チョン、ダニエル・ユン、マー・パオピン

原作:-

脚本:アラン・マック、フェリックス・チョン

音楽:チャン・クォンウイン

出演もしくは声の出演:アンソニー・ウォン、エリック・ツァン、エディソン・チャン、ショーン・ユー、カリーナ・ラウ、フランシス・ン


解説: ハリウッドでのリメイクも決定し、日本でも大ヒットした『インファナル・アフェア』の第二章。今回は過去に戻り、連綿たる家系と宿命の原点に迫る。前作同様ウォン警部を演じるアンソニー・ウォンと、マフィアのボス、サム役のエリック・ツァンが物語の鍵を握る。後に対決することになる、若き日のヤンとラウに扮するショーン・ユーと、『ジェネックス・コップ2』のエディソン・チャンら若手俳優の活躍も見逃せない秀作。

ストーリー: 1991年、香港マフィアのドンが暗殺される。ウォン警部(アンソニー・ウォン)は次のボスに扱いやすいサム(エリック・ツァン)がなることを望むが、結局ドンの次男ハウ(フランシス・ン)が権力を握る
。(yahoo!ムービーより)


(ネタバレあります!)


今日、久しぶりに観ました。前に観たのが、「インファナル・アフェア」を観て、もう、大興奮で、翌日借りて、ワクワクしながら観たのですが、前作みたいなものを期待していた私は、あら??こんな感じなの??みたいな気になりました。

そして、今、観たら、あらあら、結構、いい作品だったんだ、と時間差で感じました。

私が求めていた前作の、ドキドキした展開、かっこいいスーツ姿、どんでん返し、みたいなものと、違う、ドラマ性の高い、ほんと、男くさい作品だったんだな、と感じました。


私は、エリック・ツァン(サム役)の、陽気な男から、本当のボスに変わっていく演技に、あらためて、感動。

最後は、ほんと、おそろしい、しかも、悲しみをたたえた姿に、この人、本当に、すごいなぁ・・・・と呆然となりました。

無間序曲

あと、フランシス・ン。この人、ほんと、もう、なんでしょう!!

この人、ひとりだけ観ていても、飽きないと思う。すごいです。

アンソニー・ウォン、エリック・ツァンの強烈な個性に、全然負けてないし。この人、やっぱり、ボスになるよね、と思いました。

ロ・ガイ役の金子賢似の人。でてるだけ、嬉しい。目の表情が、もう!!

この人、7年も、潜入捜査をやって、フランシスにばれちゃうんだけど、その姿がねぇ!!

切ない!仕事を全うして、静かに亡くなる姿に。フランシスに命令されて、3人の男を撃つときの表情。

涙ものです。どんな思いで、この仕事をしているのか、とか想像しちゃうと・・・。もう。

そして、フランシスの右腕の、いやに、顔のうすい人も、強烈でした。ほんとに。


若者組。がんばってました。

ショーン 敬礼

実は、エディソンをまた、観たくなって、この作品を見なおしたのですが、ついつい、ショーンを応援したくなる作品でした。

ヤンを演じるショーンの表情のバリエーションが、まだ、少ないのかな・・・とも思いましたが、でも、なんか、胸をうつところがありました。(トニーと、比べるのもねぇ・・)

ショーンがずっと、それでも、資料とか集めて、順番に並べておいて、っていうところ、ほんと、ここで、泣かなきゃどこで、泣くって思いました。どんな想いで、その仕事を続けていたんだろうって。

「俺は警官だ。」っていう気持ち。


エディソンは、エリック・ツァンの奥さん、カリーナ(MARY役)に恋心を抱くのですが、もう、駒に使われちゃってね・・・。

迫ったら、思いっきり、拒否されたもんだからってねぇ・・・・・。

エディソン演じるラウがこう、無間地獄に陥るの、わかりますね。性格が。

泣かぬなら、殺してしまうタイプなんですもん。そりゃ、いい最後には、ならんだろって。

私、この作品のカリーナ、ほんと、素晴らしいって思います。こんだけ、濃い男たちが、いっぱいの作品にしっかり、華やかさと、たくましさと、一途さを感じる女性。

「私は、単純な女なのよ・・。」

って、やること、すごい、根回し派でしたけどね。ちょっと、男の社会に、首つっこみすぎちゃったのかな、という気もしたけれど。でも、ボスの女は、それくらいしないとなのかな?とか思いました。

カリーナとエディソン 拳銃


あと、ウォン警部の兄弟分の人が、いっつもいい人でした。

あんまりにも、いい人だから、やっぱり、あんな感じになっちゃうのかな・・・と思い。

ありゃ、もう、破綻しちゃうよ~、あんな状況だったら。


ウォン警部の、ちょっとした正義感がものすごい、ごろんごろんと大きな展開になって、人のよさそうなエリックが、しっかり、大ボスになっちゃいましたぁ映画でした。

たくさんの登場人物が、でてくるんで、1回観ただけだと、なんだか、わけわからんって思うかもしれないですが、きっと、いろんな香港映画、観ている方なら、ほんと、芸達者な人たちが、真剣勝負しているんで、評価が高いんだろうなぁと思いました。

監督が、「2」が一番、好きっていう理由が、なんとなく、わかる気がしてきました。

キョン


オススメ度:★★★★☆

黒社会は、ほんと、みんな、きっと長生きできないんだろうな・・・度:★★★★☆