宣言通り、昨日は酒を飲まなかった。

一滴も。

酒を口にしなかったのはどれくらいぶりか?

二週間とか三週間とか?

前回酒を飲まなかった日は、たぶん二日酔いで「酒など見たくもない」という状態だったとき、だと思う。

毎日の晩酌が生きがいの人生なので。


昨日から「断酒期間」に入ったわけであるが、いきなりのピンチを迎えている。

というのも、今夜は職場の飲み会。

僕が勤務する法人に、なんと50年も務めていた上司がいよいよ勇退される。

その送別会。

その上司、女性なのだが、18歳のころから働き始め、我が法人どころか、足立区全体の高齢者福祉に貢献してきた人物で、尊敬に値するお方。

「昔は超怖かった」

と、数々の武勇伝を残しておられるが、今はかなり穏やかになっておられ、僕も随分とかわいがってもらった。


そんな方の送別会。

「自分、いま断酒中なんで」

と、酒を断ることだ出来るだろうか。

いや。できまい。

けれど、かといって「妊婦の夫」としての責務が無くなったわけではない。

というわけで、断酒はひとまず続行。

最初の乾杯の時と、それと勇退される上司が各テーブルをお酌をして回るときにだけ、ほんの一口、口をつける程度にビールを飲む計画。

あとはウーロン茶とノンアルビールでしのぐ。

それであれば、「酔う」ということもないだろうから妊婦の夫としての責務も果たせ、同時に勇退される上司へも義理を通せるというもの。



今回の断酒をいい機会として、子どもが生まれてからも、酒量を減らしていきたいと考えている。

僕ももう中年だし、デブだし、眉毛は伸び放題だし、汗っかきで脂ぎっているので、酒ぐらい減らさないと、生まれてくる子供に申し訳が立たない。

「酒は一切飲まない」

とか、絶対不可能なことを宣言するつもりはないが、

「出来るだけ減らす」

という、玉虫色の宣言ならできる。

いまは、毎日サッポロ黒ラベル500mlを2本から3本。

それから、日本酒とか焼酎とかウィスキーとかワインとか、その日の食事に合わせて飲む。

で、風呂上りにハイボール等。

そんな生活。


せめてビールの量くらい減らさないと、どうしようもない。

我が家には常に、サッポロ黒ラベルが2ダースから4ダースほどストックされているが、こういうところから改めていかなければならないのかもしれない。