最近NHKが会長や経営委員の言動が問題であるとして国会でも取り上げられてをり、注目されてゐるが、その批判は的外れなものばかりで馬鹿馬鹿しい。もっと本質的な問題を取り上げるべきである。

私がNHKの問題であると思ふ点は経営側ではなく、番組の質である。今回の佐村河内の件とSTAP細胞の件が象徴的であった。NHKはNHKスペシャルで佐村河内を賛美してゐる。しかも文春によれば、NHKも佐村河内と組んで過剰演出をしてゐたやうである。そのNHKスペシャルはオンデマンドで今も観れると思ふが、酷い内容であり、文春記事と照らし合はせると許しがたいものである。

そしてSTAP細胞のニュースウォッチ9での報道も異常であった。細胞の説明はほとんどせずに、割烹着やカラフルな研究室、リケジョなどばかりを取り上げ、賛美してゐた。民放ならそれでもいいし、NHKでもスポーツ番組で煽るのならわかる。しかし、科学的な内容であんな報道をして良いはずがない。

NHKは視聴者に冷静に事実を伝へるべきであり、民放のやうに煽ってはならない。それは当然であったはずであるが、最近のNHKは緩んでゐる。反省すべきである。