“sound truck” -JACKPOT REMIX- | ワールズエンド・ツアー

ワールズエンド・ツアー

田中ビリー、完全自作自演。

完全自作、アンチダウンロード主義の劇場型ブログ。
ロックンロールと放浪の旅、ロマンとリアルの発火点、
マシンガンをぶっ放せ!!

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君が鳴らす口笛が、尖る無毒な槍になる、
街の隅々にまで走り抜けてく、
虐殺を忘れた街は陰惨なる史を塗り潰す、
トカゲと同じ眼、支配者の彫刻が、
あちらこちらで君を睨んでる、

眼球だけが回転してる、うろつく君を捕らえてる、
風のない午後、なぜだか旗がなびいてた、
紛いの風になびく赤黒白のトリコロール、
それは生きる欲望の影、

“彼はまだ生きている”

虐殺者を英雄に奉り上げる愚かしさ、
またも世界を狂わせる、

街に漂う争いや、その臭いに富を貪る支配者たちは、
悲しんでいるふりをした、そして人はまた傷にまみれる、

だからこそのせめての一矢、
沈鬱なる表情変えず、鋭い矢の口笛を、
街の隅から走らせる、

“自由と平和と愛し合う幸せを”

新しい旗を掲げる地下の人々、
弾圧された移民の子供、革命誓って歌うリズムミュージック、
手にする×の字、変形ナイフ、

君はハーモニカを鳴らしてる、
ありふれたブルーズ・コード、
音色に気づいた独立主義者は地上で旗を振り始める、

弦の足りないアコースティック・ギター、
ドラム缶を錆びたナイフの柄で叩く、集まる手拍子、
最前列には少年少女、指笛と満面に笑み、

生まれたてのバンドは街角をステージに、
新しい音楽を奏でてる、
けたたましいリズムに乗せて、
祈りを歌うは痩せっぽちのビーチガール、

トランペット、ベロアスーツのチンピラは、
ハットを投げて、長い銀髪、ひとつに束ねたアジテーター、
夜を統べる獣に変わる、

“今夜世界に火を放て”

手を繋いで踊り狂う、
ぶつけるボトルが太く鳴る、
風葬の参列さえもしばらく死を忘れてる、

君はハーモニカを棺におさめ、
言葉をナイフに空を突き刺し叫んでる、
音楽は鳴りやまず、歌声だって終わらない、
音楽は鳴り響く、
世界を変える、それがリズムミュージック、

サウンドトラック、それが空を塗り替える、
サウンドトラック、それが僕らの生きる鍵、


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