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こんばんは


NIDOJUNです。


今日発表となった日本の会社経営者の報酬のトップはNISSANの
カルロス・ゴーン氏だったそうです。


金額は9億8700万円で僅かに10億円に届かなかったようですが
昨年よりupし、連続して国内経営者でNo1となりました。


ニュースでこの年収が多いか少ないか、という街頭インタビューが
ありましたが、日本人の反応は’絶対金額は高いけど妥当では
ないか’という意見が多かったようです。


私も同じ意見、というか「もっと高くてもいいのではないか」とさえ
思いました。


その手段については勿論賛否両論ありますが、ゴーン氏の功績は
かなり大きいと個人的には思っています。


1.赤字から黒字へ、さらに国内自動車メーカーの利益率トップ
数字が結果の全てを物語っています。極端な円高、震災、海外生産
拠点の洪水被害など、多くのネガティブな要素が多数ある中での
この業績は立派だと思います。


2.真にTOYOTAのライバルとなった
NISSANの経営が極端に悪化したのは確かにゴーン氏が就任した
1999年直前でしたが、実はNISSANの経営状況の悪化はそれより
はるかに以前から始まっていました。


私の記憶している限りでは、’NISSANは絶対TOYOTAに勝てない’
’NISSANはいずれHONDAにも抜かれる、2位ではなくなる’という
声は1980年頃から聞こえていましたし、実際元気も感じられません
でした。


ゴーン氏は確かに業績を急回復させましたが、それ以上に’復活を

諦めかけていた’NISSAN社員のやる気を奮い立たせ、日本を

代表する自動車メーカーの座に再び押し上げた功労者である事は

間違いないでしょう。


3.日本の技術力の高さを改めて内外にアピールした
’GTR’や’Fairlady Z’はこのままでは消え去って行く運命にあった

技術のNISSANの代表車種でした。


ゴーン氏がこの2台を’必ず復活させる’と明言し、全面的なサポートを
コミットしたからこそ、今の姿があるのです。

単にコスト面から見れば、この2車種をマーケットに供給する事は

財務面から見れば一時的にはマイナス要素であった事は間違い

ないでしょう。


しかしながら、この2台が完全復活すれば、その先には技術の

NISSANの復活がある、という将来に向けての明確なビジョンが

あったからこそ決して手を抜かず進化させ続けたのだと思います。


同時にLEAFのような電気自動車を発表し、クルマ単体ではなく

家庭の電力としての活用も視野に入れた’クルマの未来’

’未来のクルマ’をユーザーに見せてくれているところも

(失礼ながら)昔のNISSANからは決して期待できなかった

自動車メーカーとしてのあるべき姿を見せてくれていると思います。


一方でライバルであるTOYOTAの豊田社長の報酬が2億以下、

さらにはTOYOTAの全役員報酬を合わせた金額がゴーン氏の

報酬以下というのは、いくら色々あったとはいえ、いささか夢が

感じられない話だなあ、と思います。

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