うつ病とは何か? そして その治し方(2) | あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

いつの間にか前期高齢者になっていました。65年以上生きてみると 色んな事を経験しました。「達成」「失望」「離別」「病気」...
それぞれの経験に意味があると最近思います。お会いすることのない、どなた様かのお役にたてば幸いです。      

松澤先生理論は、扁桃体の異常(傷・炎症)が「うつ病」などの精神疾患の原因だと断定している。


Nicoが松澤理論を信じる理由はMRIPET(ポジトロン断層撮影)で証明できる医学(科学)だから・・・

うつ病患者で扁桃体の異常を紹介している例はNHKや民放TVの健康情報番組でやっていた記憶がある・・・



扁桃体とは脳の中心近い部分にあり海馬の上に乗っかるようにあります・・・

感情を生み出す場所と言われてる部位です、見たり聞いたりして認識した事態に対し、それが快か不快かを判断する場所です。(海馬は記憶に関連する所です)


もし「今は不快な状態である」と扁桃体が判断すると、扁桃体が興奮する=扁桃体に多くの血が流れ込む(松澤先生は2倍になると表現していた)、


そして「不快な状態」が去って扁桃体が元のサイズに戻ったとき「隙間」が残る場合があるという、松澤先生はこれを「傷」と呼んでいた、「炎症」はNicoが考えるに扁桃体が膨張したときの血液が流れ過ぎてMRIに炎症のような「画像」が写ったんだと思う・・・



そして、以下の3つの反応が起きるらしい。


扁桃体の刺激は副腎という臓器に伝わり、副腎がコルチゾールというストレスホルモンを出す

「危機に対処しなければならない」ということで、副腎から意欲ホルモンであるノルアドレナリンが放出される。


「今は落ち着いている場合ではない」ということで、癒しホルモンであるセロトニンの放出を抑制させてしまう 。


コルチゾールはストレスホルモンともよばれ、生命維持のために「闘うか逃げるか」という選択への準備を全身に促す役目をする。具体的には血圧や血糖値を上げ、食欲を抑制させる。つまり、この反応は原始時代に人間が生き残るのに必要だったものだ。


不快な状況、つまり生命の危機を感じた時に「闘うか逃げる」という方法で人間が進化の過程で生き残ってきた名残だ・・・

原始時代はこれでも良かった。襲われたら、やられる前にやるか、逃げる。危機が去ったらそれで回避できた、ずっと危機にさらされ続けるようなことはなかったから・・・


ところが現代は違う、ずっと不快な状況なんてどこにでもある・・・



例えば景気が悪くていつクビにされるか分からない、家に帰れば毎日DVされるという状況などがそうでしょ・・・


問題は、このように「不快ではあるが生命の危機と呼べるほどではない」場合でもコルチゾールが出てしまうことと、このような事態は一過性ではなく延々と続く・・・


事態が継続するということは、扁桃体の興奮(膨張)が収まらずにコルチゾールが出続け、セロトニン抑制とノルアドレナリン過剰も続くということに理論的にはなるはずだ・・・


そして、ごく短時間ならば肉体の働きを活発にさせる一連の反応も、長時間出続けると悪影響の方が大きくなる。



悪影響とは、

コルチゾール過剰の悪影響は、なんと言っても脳の血流を悪くして脳細胞に栄養が行き渡らなくさせてしまうことらしい。


その結果脳全体の動きが鈍くなるし、ある場所(海馬)では脳細胞が死に始める(よく本に書いている海馬の縮小です)。


Nicoの頭のぼーっとした感じは、直接的にはこのコルチゾール過剰が原因だと思う・・・


ノルアドレナリンの過剰は、やがてノルアドレナリンの不足へとつながる。

というのは、ノルアドレナリンの生産速度には限界があり、備蓄分を放出しきってしまえばなくなってしまうからだ。


結果として意欲がなくなり無気力になってしまう・・・


セロトニンの生成が抑制されるということは、安心感満足感が脳細胞の間に伝わることが減るということである。


結果として不安感や焦りが抑えられなくなってしまう・・・


うつ病の正体は、扁桃体等の脳の部位がストレスによる傷を治そうとした(興奮)結果の反応が現れると考えられる・・・


精神科医の主張する「セロトニン不足」「ノルアドレナリン不足」が全てではない


だから、本当の治療とは例えば扁桃体の興奮を抑制する(傷を治す)ことと、その抑制が成功するまで上記の3つの悪影響を抑えて時間を稼ぐこと(時間薬)だと思う・・・


松澤先生は

「アミノ酸の多い食事、規則正しい生活、適度な運動で新しい脳の神経細胞が生まれ「脳の穴=傷」は埋まり、症状は改善される」と実例(患者の症状改善)を示して断言されていた・・・


うつ病では、扁桃体の興奮と関連してさまざまな悪影響が起きる。


まず前頭葉の働きが悪くなる。PETという医療機器で脳の血流を見た結果、特に前頭葉(額のあたり)と海馬で血の巡りが悪いという。血が来ないということは、その部分の脳細胞に酸素や栄養素が届かず、脳細胞が働けなくなるということだ。


前頭葉の働きは多岐に渡るが、ざっくり言って脳全体のコントロールだ。


それには扁桃体の興奮をコントロールするという重要な機能も含まれる。


扁桃体が興奮し過ぎたとき(扁桃体の暴走)、例えば取り越し苦労とか取り返しの付かない過去の事件への罪悪感に対し、「考えすぎだよ」とストップをかけ、気分転換させるような機能だ。


前頭葉の血の巡りが悪いということは「気分転換がうまく出来なくなる」ということにもつながり、「いつまでもゆううつな気分から脱せない」といううつ病の症状の原因の一つではないかと考える・・・

海馬が小さくなる(萎縮する)。長期的な記憶を蓄える機能を担っているとされている部位「海馬」。ここが萎縮するので、物覚えや思考力が鈍るのだという説がある。


海馬は新陳代謝が活発な場所で、言い換えれば多くの血液を必要とする場所である。

そして、コルチゾールは脳の血の巡りを悪くする働きがあるので、海馬にも血液が回らなくなり、海馬で新しい脳細胞が生まれにくくなる。


それどころか、既にある細胞さえ血液不足で死滅しはじめる。


こうして海馬を構成している脳細胞は減っていき、実際にサイズも小さくなるのだ。

MRIという医療機器での観察結果では、交通事故などの一過性の重いストレスの経験者ではゼロ~10%、戦争などの慢性的なストレス経験者では40%~50%も海馬が小さくなっているのが分かったそうだ。

血液中のコルチゾールの濃度が慢性的に高い。つまり脳も体も常に興奮状態になっており、休まるヒマがない。この状態が長く続くので脳や内臓はすっかり疲弊してしまうと言われている。


セロトニンが少なくなる。ただし、セロトニンが足りなくなる理由は単純に抑制されるからだけなく、以下の複数が同時に成立することもありえる・・・


そもそも作る材料(アミノ酸)が足りない(偏食)

作る能力が低下している(自然治癒力の低下)

作られてはいるが正常に使われる前に横取り(再吸収)されている

作られたものが酵素によって捨てられて(酸化させられて)いる(活性酸素???)



副腎が肥大する。これは扁桃体からの刺激によって常にコルチゾールを量産させられているため、いわば鍛えられた結果と言われている。


通常の人では副腎を刺激すると副腎からコルチゾールが出てきて血液中のコルチゾール濃度が上がるのだが、うつ病患者は上がらない


これは、副腎がすでに能力の限界までコルチゾールを作り続けているために、今さら新しい刺激を加えても副腎がこれ以上頑張れないからだと言われている。


なぜ、抗うつ剤が効果がないとNicoが思うのか・・・


その証拠は、脳内(正確には脳細胞の間)のセロトニン濃度は抗うつ剤を飲んで30分程度で上がっているのに30分ではうつ病は治らなかったから・・・



実際には効果が実感できるまでに早くて1週間、ましてや寛解までには3年も時間薬を要した・・・

この時点で「うつ病=セロトニン伝達不良、ではない」ことが推定できる・・・



現在主流のSSRISNRIは、次の2つの仮定の上に成り立っている。


(1)うつ病の原因はセロトニンやノルアドレナリンの不足であり、それらを補うとうつ病は回復する

(2)セロトニン類が脳細胞に再吸収されるのを邪魔すると、結果的に脳細胞の間にセロトニン類が増えた状態を保てるはず、この仮定を「モノアミン仮説」という

モノアミンとは、セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の総称です



もしこれらの仮定が正しいなら、抗うつ剤は全ての人に対して、飲んだ30分後には効果を生んでいるはずですよね、

実際には「抗うつ剤の革命児」とまで呼ばれたプロザック(日本未承認・でもNicoは呑んでしまった)でさえ、効果のある人は飲んだ人のうち6割程度、しかも効果が出るまで2週間以上かかる・・・


モノアミン仮説の何が問題なのか整理しておく。


SSRIは、シナプス間のセロトニン濃度を高めることにより、シナプス間のセロトニン濃度を高めることにより、効果を発揮する。

それは事実だろう。事実であるがそれだけである

それだけを持って、メディカル・マフィアはその投薬の正当性を主張する。



しかしこの説は生体内で直ちに起きる「化学反応」であるにも関わらず効果が出るまで1週間近い時間を要する事。これは精神医学界も正式に認めている


セロトニンは、脳だけでなく腸や血中にも多数存在しているにも関わらず、それらへの影響が考慮されていない。血小板異常を起こし出血傾向となる。

長期間濃度が濃いままにしていると、生体はそれを生成する事を止めてしまう。これが離脱症状や依存を形成する。


恋人とデートしたときドキドキする、アドレナリンやドーパミンやセロトニンはが増加しているから・・・

ここぞと言うとき、脳はこれらを増やし、心拍数を高め臨戦態勢を整えるのだ。


向精神薬により感情を失くした被害者には、モノアミンの制御メカニズムに異常が起きているということだ。


抗うつ剤が効かない人はたくさんいるし、効いたとしても即効性ではない


そして飲み続ければ「依存症」になる・・・ 止めるときは「離脱症状」が・・・


それがなぜなのかを分かりやすく扱っている本やサイトはどこにもない。


みんなが本当に知りたいのはそこだと思う・・・



うつ病とは何か? そして その治し方(3)へ続く・・・