ナイロビの蜂 | あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

いつの間にか前期高齢者になっていました。65年以上生きてみると 色んな事を経験しました。「達成」「失望」「離別」「病気」...
それぞれの経験に意味があると最近思います。お会いすることのない、どなた様かのお役にたてば幸いです。      

久しぶりに映画を観たDVD



原作は冒険小説の巨匠ジョン・ル・カレの最高傑作「ナイロビの蜂」


妻の死に隠された世界的陰謀を追い、雄大なアフリカの大地を巡る主人公の心の旅路を、フェルナンド・メイレレス監督は圧倒的な映像美で描き出す。

妻の死の真相を追う旅の末に、亡き妻の真実の愛にたどり着く夫を描いた本作は、覚悟に満ちた愛だけが、

巨悪に立ち向かう唯一の武器だと教えてくれる。極上のサスペンスが心に染み入る“愛の傑作”に変わるとき、

あなたは一生に何度出会えるかわからない映画の奇跡を目の当たりにする。


(配給会社作品資料より)


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ジョン・ル・カレはスイスのベルン大学とオックスフォード大学のリンカーン・カレッジで学び、イートン校で2年間教鞭を取る。その後外務英連邦省に入りMI6に所属、主に西ドイツ(在ボン大使館、在ハンブルク領事館)で働く。

外交官として働く傍ら、その経験を元に小説を書き始め、1961年(29歳)のとき発表した『死者にかかってきた電話』で小説家としてデビュー。1963年の『寒い国から帰ってきたスパイ』でエドガー賞長編賞を受賞し、世界的に評価を得る。



出演は「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」のレイフ・ファインズ、「コンスタンティン」のレイチェル・ワイズ、「アビエイター」のダニー・ヒュースト


物語はナイロビに赴任して来た英国外務省一等書記官ジャスティン(レイフ・ファインズ)とその妻テッサ(レイチェル・ワイズ)の行動を中心に進んでいく。テッサ慈善事業に傾倒していて、貧しいアフリカの現状を憂いて、妊娠中にもかかわらず現地の黒人医師アーノルドと共に難民キャンプを訪れて医療活動に従事することとなる。ジャスティンは妊娠している彼女にはもっと静養していて欲しいのであまり快く思っていなかった。テッサはますますアーノルドとの「活動」にのめり込み、とうとう子供も難民キャンプの中のあまり設備も整わない病院で産むと主張する。子供は流産してしまうが、彼女は張ったお乳をとなりのベッドで生まれたばかりの黒人の子供に与えている。隣のベッドの少女は亡くなったようどこかに遺体は持ち去られてしまう・・・

ダイクラプサの副作用なのか、遺体がある場所に複数埋められている事が後に判明する

ここでは新薬の人体実験が行われている!」とテッサは訴えるが・・・



Wikipedia抜粋)



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ジョン・ル・カレの作品は外務英連邦省MI6そして外交官の経験に基づいているのでノンフィクションとは思えない

この「ナイロビの蜂」も 彼の知り得た情報に基づく作品 だと推測する


テッサのモデルは実在の慈善事業家イヴェット・ビアパオリ、カレが「本書を捧げる」としている人物である


原題はThe Constant Gardener」 邦題が「ナイロビの蜂」となったのは製薬会社のロゴマークが「蜂」をモチーフにしていたからだろう、私は「邦題」の方が洒落ていると思う


私はテッサ(レイチェル・ワイズ)のような女性に弱い・・・


容姿は勿論、猪突猛進というか明確な目標を持つ女性に何度恋したことか・・・



そして「寅さん」のようにいつも最後は


「あなたは一人でも大丈夫、今までありがとうね・・・」の一言で恋は終わった


失礼、私の恋の話などはどうでもいい


この映画を観て感じた事は「メディカル・マフィア」黒人等の有色人種の「命」など 紙屑ほどの価値 にしか思っていないということだ



CCHRの資料映像の「精神科医」が語った 耐えられない言葉 をまた思い出してしまった・・・



≪ 生涯の顧客がいることが重要である  第一の失敗は「殺して」しまうこと  第二の失敗は「治して」しまうこと ≫



彼らの欠落した「倫理観」を知ってしまうとこの映画を「フィクション」だと割り切って観ることはできなかった



若い頃「新薬の治験のバイトは高額だぞ・・・」と誘われたことがある(さすがに怖くて断ったが・・・)



この瞬間にも世界のどこかで「ナイロビの蜂」が行われていると思うと恐怖を感じてしまった


「ナイロビの蜂」の音楽は、Ayub Ogada(アユブ・オガダ)というケニア出身のアーティスト、ケニアの伝統楽器の使い手でもある、私は Rock 'n Roll Jazz 等のルーツは アフリカ音楽だと信じている


彼の音楽が「ナイロビの蜂」をより一層印象深いものにしていると感じた・・・


ナイロビの蜂


http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&NR=1&v=87ubQFgu0Gk

http://www.youtube.com/watch?v=0YdSH2DNvBc