この度BiSHの『BUDOKANかもしくはTAMANEGI』の振付をさせて頂きました。

BiSの振付で振付師としても活動するようになって、BiSが解散してからたくさんのアイドルの振付をしてきました。
渡辺さんにはBiSHのメンバーが決まる前から振付をやりたいとはいっていたのですがは
今回このタイミングで、この曲の振付を担当させて頂けるのは本当に本当にうれしい反面、とても不安が大きかったです。



ミキティー自身、BiSHのライブは何度か見てますが、本当に楽曲と振付とメンバー全てがマッチしてたので、その世界観にBiSの振付をしてたあたしが手を加えてしまうことは賛否両論だとも思いました。

でもあたし自身BiSの振付師というのを忘れて、
「BiSH」の振付をさせて頂きました!
あたしがゼロから知ったBiSHを振付に反映させたので、簡単になりますが解説を見てくれたら嬉しいです!

 

『BUDOKANか もしくはTAMANEGI』振付解説

※あくまでミキティー本物によるBiSHの印象なので、気分を害されそうな方は見ないほうがいいかもです。


今回の振付はタイトルでもある「武道館」での披露を想像して作りました。
武道館を目指すメンバーの涙と支え合いを表現させてもらいました。


今のアイドルで武道館をセンターステージで出来るアイドルは多くありませんが
満員の武道館でセンターステージでの披露ができるようになってほしいという願いが込めてそのような構成にしました!



はじまりは6人がそれぞれの方向を目指して手を伸ばします。
ここではBiSHのはじまりの段階でまだ目指してる場所が違った事を表しています。

そして5本の指は初期メンバーの5人を表して、その指が4本にかわります。
ここでは脱退したメンバーを表しています。
その一本の指は涙になり地面に落ちます。
それでもまた4人で這い上がるために高く手を伸ばします。

Bメロではチッチとアイナの軽いダンスバトルのような場面があります。
ここでは皆を引っ張る二人がそれぞれ対立もしながら、もがきながらでも前に進もうとしてる姿を現しています。
そんな二人を初期メンバーのモモコとハグさんが抱きしめます。


その間をハシヤスメの手を掴んだリンリンが歩いてきます。
ここでは1期メンバーに2期メンバーが合流した様子を表しています。
サビ前では1期と2期が混じり合うようにフォーメーション移動をします。

サビはセンターステージを意識した振付なので、全員が外側を正面にして踊ります。
武道館の玉葱が開きお客さんにレスを飛ばした後に
背中合わせで「primal」の前奏と同じように指をあげます
ここではBiSとは別物で全く違うユニットとして上を目指すという意味も込めて
あえて背中合わせにしています。【primalは向かい合ってはじまる】
その後人生ゲームのルーレットになり回ります。


ラストサビでは、
人生ゲームは時には振り出しに戻るという意味で、振り出しに戻るための巻き戻しダンスです。
「OP」の位置までもどるのですが、
始まりを超えて新しい物語を掴むという意味を込めて
チッチの片手を皆で掴んで支えて 武道館に立つ資格を皆で掴みます。

最初はそれぞれバラバラに手を伸ばしていましたが最後は協力しあって資格を掴むという意味があります。
最後は360度挨拶をして終わります。


簡単ですが最後まで読んでくれてありがとうございます。
振付師としては、このような気持ちを込めてつけたんですが、とらえ方は見る人の自由だと思っています。
でもあたしの振付はいつだってファンの人の声援や応援が最後の仕上げで完成するものだと思ってます。
メンバーがつけるような盛り上がれる振付ではありませんが、いつもとちょっと違うBiSHを楽しんでもらえたら嬉しいです!





ミキティー本物