映画「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
こんばんわん。
今日の映画は「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
- 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
- ¥3,095
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自ら劇団を率いる本谷有希子が原作。
松尾スズキの弟子らしい。
監督・脚本は吉田大八という人。
CMディレクターらしい。
これが長編取るの最初らしいです。
映画自体はそんな変な演出ではなかった。
これ、カンヌに招待された映画らしい。
ふーん、と言う感じ。
「茶の味」といい、この映画と言い、カンヌのセンスは良くワカラン。
少しだけシュールな感じの、少しコメディ、少しホラーな映画。
かなり切れた性格の家族が織りなす出来事。
家族の死を重ねていき、破滅の中から残された姉妹の新たな絆を表現する、といったところか。
主役は、女優を目指して4年前に田舎を飛び出した長女澄伽(サトエリ)
自分は特別だと思いこみ、うまくいかないのは全て回りが悪いのだと思っている始末に負えない人間。
異母兄、宍道(永瀬正敏)と肉体関係があり、それをネタに異母兄を精神的に拘束している。
妹は清深(佐津川愛美)は、中学生の時、そんな姉をネタにホラーマンガを書き、雑誌に掲載される。
女優を目指し、口論の末、親を刺そうとし、あやまって兄を傷つける、上京資金ほしさに男友達相手に売春をする・・・・
そんな内容が書かれたマンガはたちどころに田舎中の噂になった。
それいらい、姉は妹を虐待し続け、妹はだまってそれに耐えた。
交通事故で両親が死んだのを契機に田舎へ戻る姉。
姉の帰郷におびえる妹。
事情知らない兄の嫁(永作博美)。
身よりのいない、施設でそだった兄嫁は、家族としての絆を求めて、兄妹たちに近づくが、そんなことをおもんばかる兄妹ではない。
兄嫁も又、澄伽や兄からひどい仕打ちをうける。
しかし、彼女の恵まれない境遇では、それは特別気にするようなことではないらしく、めげずに兄妹との絆を求めて奮闘する。
一方、事務所からも見放された澄伽は女優としてデビューするため、映画監督に直接アピールしようと、ファンレターを書く。
そして、お目当ての監督からの返事が届き、監督との文通が始まるが、実はその手紙はお目当ての監督には届いていなかった・・・・
このあと、ついに澄伽の精神的束縛に耐えられなくなった異母兄が自殺し、一家が崩壊を迎えるとき、実は妹の清深が一番タフでこわい性格であることがわかることになっている。
ラストでサトエリ扮するいかれた姉と、実は「やっぱ姉妹だわw」と頷かせる妹との、本音をさらけ出した対決のあと、ほんのわずかな真の理解(?w)みたいなのが垣間見えます。
ゆがんだ感情の持ち主が寄り集まった集団の中での、奇妙な反発と相互依存の関係の表現・・・・なのかなあ・・・
とにかく、奇妙な映画です。
サトエリと佐津川愛美は、奇妙な役ですけど、いい演技してますし、魅力的です。
これ、映画評見ても、なんか要領の得ないコメントばかり。
明確に受け取れるものが無いからだろうな。
あんまし、お勧めとはいいがたい映画です。
でも、悪くはない。
まあ、暇な人はどうぞw
ではまた明日