床暖房の蓄熱設定のメリット、デメリット | 誰のための高高住宅  gamaのいえづくり庭づくり

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冷え性の嫁のためにi-cubeを建築中しました。現在、快適に生活中です。芝庭と家庭菜園作りにいそしんでいます。嫁とコーギーと私のより快適な生活を目指してアレコレ奮闘中です。

私は、ディタイムは、完全に床暖房を切って夜に蓄熱した熱で室温を維持しています。
今日は、この床暖房の蓄熱設定のメリットデメリットとそのコツを紹介します。

まずは、
蓄熱設定のメリットですが、これは簡単です。

深夜電力を活用するので電気代が安い。
昼に床暖房を使用しないので太陽光発電の売電が多い。

次に、
蓄熱設定のデメリットですが、かなり多くて複雑です。
分かりにくいものも多いです。

1.天気の影響を受けやすく、晴れの日の昼間暑すぎたり、天気の悪い日の夕方に寒すぎたりする。
2.夕方のリビングタイムに床暖房を付けると24時間運転より稼働率が高く、電気代が高くなる場合がある。
3. 室温が下がりすぎた場合、床暖房では温度上昇が間に合わない。
4.室温の部屋ごとのムラが大きくなる。
5.一方的に温度が下がる時間が長いため、吸気口が開きっぱなしになる時間が長く24時間換気の効果が下がる。
6.5.と同様の理由から吸気口から外部の音が聞こえる、もしくは外部に音が漏れる
7.家族の生活のリズムと合わないと問題。

1.は、前日の夜に天気に合わせて設定を変えでもしないと解決しないのでできるだけ安定した設定を作るしかありません。
2.は、中途半端な設定でリビングだけ時間を短くして運転しても全館の連続運転と比較して意外に電気代の差が少なかったりします。
3.4.は、実際、運用してみて想像以上のデメリットを感じました。蓄熱設定でも可能な限り、加熱中は、全館の室温を一定にするようにした方が効率的と感じました。
5.6.は、このデメリットに気がついていない方が多いのではないでしょうか?ロスガードの活用やプライバシーを気にする方には、蓄熱設定はお勧めできません。
何気に一番重要なのは、7.の家族の生活のリズムだと思います。快適さのための暖房ですから。

では、私の蓄熱設定を紹介したいと思います。
こちらは以前に紹介した蓄熱設定の温度変化です。

まず、朝7時の床暖房が切れた状態で室温は20度程度です。朝の10時までは、床が自然に放熱してくれるので室温はほとんど変化しません。晴れていれば、窓からさしこむ太陽力で室温は上昇し、室温21~22度になります。夕方、17時には、室温は、晴れなら20度程度まで下がります。天気が悪いと18~19度です。

17時からのリビングタイムは、リビングのみ25~26度設定で床暖房を使用します。この目的は、このまま放置しておくと室温や床が23時までにまで下がってしまうので温度を維持することが目的です。特にリビングの床の温度が下がることが快適性を損ねるのでリビングのみ床暖房を使用します。この設定では、リビングの室温維持が精いっぱいです。

21時30分には、リビングの床暖房を切ってしまいます。朝と同じ理屈でしばらくは、自然放熱で持たせられますから23時までならさほど気になりません。ただし、我が家では、スリッパを使用しています。素足や靴下だと床暖房を切ったら30分~1時間程度で不快さを感じました。
また、室内の温度ムラが大きいときもリビングが早く冷えるので不快さが大きかったです。

23時の深夜電力の時間帯になると蓄熱を始めるのですが、いきなりフルパワーにはしません。
床暖房は、起動直後が液や床を加熱するために電力を大きく消費します。だから起動時の稼働が一番活発です。このためいきなりフルパワーにすると23時ごろが一番加熱していることになり、外気温の低い深夜の時間帯に熱を家の外にどんどん捨ていることになります。また、好みをあるとは思いますが、室温は少し低めくらいの方が私は寝心地がいいですので11時ごろには、あまり室温が上がってほしくないです。

そこで基本的に床暖房の起動はセーブ運転からスタートし、1、2時間ほどある程度温めてから定格運転に移るようにします。セーブ運転の25~26度設定でスタートし、29~30度設定で加熱することになります。また、夜のうちに熱を外部に漏らしたくないので、床が外部に接していない2階から暖房をスタートし、だんだん暖房する範囲を広げていくことで床暖房のピークを明け方に持っていきます。

23時から2階の全室の床暖房を運転開始しますが、2階は17時間も床暖房を動作していないので同じ室温にするためにはより多く加熱する必要があります。床暖房を開始しても床以外まで温まり始めるには時間がかなり掛かります。午前2時からリビングの床暖房を動作させます。次いで、午前4時から和室、玄関エリアです。和室玄関エリアは、北側で断熱の条件が悪いので加熱を明けがたに限定することでロスを減らしています。。朝の3時間の全館運転の段階になって初めて室温の上昇が始まります。18度まで落ちた室温が20度まで回復します。
ちなみにこの方法の思わぬメリットで、朝の3時間に室温上昇するため結露がかなり減りました。


全館運転で蓄熱するのが私のポイントです。床面積が多い方が、より多くの熱を床から放熱できることと寒い部屋に足を引っ張られずに済むためです。普段、余り使用していない部屋も暖めておけば、より多くの熱をため込むことができて室温がさらに安定します。
高い温度設定にすれば、より短時間により局所的に温めることも可能ですが、この手法では温度のムラができやすいことと暖かい日に室温が上がりすぎてしまうリスクが大きくなります。
必要な熱量を計算して、朝の3時間限定で加熱を試みたこともあったのですがヒートポンプの出力が不足してしまい十分な結果を得られませんでした。このため今は、5時間以上かけてゆっくり温めるようにしています。
温度を上げるのではなく加熱の時間を延ばすことで床暖房が安定に温度制御できる幅を大きくしています。



これが私の蓄熱設定ですが、この1月に蓄熱で安定させるのは、i-cubeでも結構、微調整が必要だなと感じました。我が家は、室温低めなのでできていますが、高い温度設定で室外との温度差が大きくなるほど安定させることが難しくなるでしょう。もっと寒い地域や日当たりの悪い立地の方は、24時間+追い上げ運転の方がかなりやりやすいと思います。


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