2月鑑賞映画まとめ(前編) | 三つ子の魂百まで…トラウマニア

三つ子の魂百まで…トラウマニア

映画レビュー、コレクション紹介、映画や趣味全般について書いています。

    『絶叫のオペラ座へようこそ』

            (2014年/カナダ)


延々と鼻に付くミュージカルを聞かされて

ウンザリするかと思えば、
なかなかに上手い演出で場面によっては

一本筋が通っており、異色の虐殺コメディに

仕上がった「裏方さん」が人殺しを謳うホラー。


殺しのパートはそれほど多くないけれど、
殺る時はトコトンやるので見ていて爽快!
なぜここに歌舞伎を持って来る?
「俺アレだからアレなんだよ…」と

100万年前から相場が決まっている
虎&馬のオチで引っ張りおってからに。
でもね、ヒロイン可愛いし目の保養になるんだけど
原形をとどめない舞台メイクが残念極まりない。


所によりスタイリッシュ、時に胡散臭く、
ホラー映画好きがニヒヒ!と

笑みを浮かべる仕掛けが用意してあるのは

分かってますよね!
小奇麗な音楽は消えて無くなれ!

と言わんばかりに殺人鬼がヘビメタを

背負って元気の有り余った小3くらいの
人間発電機並な殺戮ショーを繰り広げるのは
ホントご馳走様でございました。


【2017年2月4日(土)】鑑賞
※ムービープラス

2016年12月10日(土)放送の録画で。

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   『マグニフィセント・セブン』

     (2016年/アメリカ)


男の意地を見せるでやんす!
荒野をさすらう7人のガンマン達が

ヒデー事をする悪党をこらしめに行こうぜ!と
桃太郎ばりに一致団結する

名作『荒野の七人』のリメイク。
ウエスタンルックに身を包んだ

渋みの効いたスタイル。
男なら一度は憧れを抱く

ファッションがこれでもかと
目に飛び込んで来るのも魅力のひとつ。


デンゼル・ワシントンや色男クリス・プラットの
華麗なガン捌きに『フルメタル・ジャケット』の
微笑みデブで有名なヴィンセント・ドノフリオが
心清らかな重戦車のように突進する
お涙ちょちょ切れる場面の連続で

133分があっという間。
ナイフ使いのイ・ビョンホンも

インディアンのお兄ちゃんも
肝っ玉ありすぎて痺れますよー。


現代のカーアクションも良いけど
西部開拓時代にだだっ広い荒野を

馬に跨り突き進む自然の生命力が

ヒシヒシと伝わってくる躍動感ある映像も
人間本来の生き方を

再確認出来るようで和みました。
人種問題も絡んできますが、

背水の陣ともなれば肌の色関係なしに
手を組んで助け合う土埃の中で

暮らすガンマンの生き様を

アントワーン・フークア監督が堅実に描く。


オリジナルは見ていませんが、

あのテーマ曲は聴いた事がある。
知らないのに懐かしさを覚える。
いきなりリメイクから見ても
全く遜色のない素晴らしい西部活劇です!
法律で罰せないのなら誰がこの町を守る?
メンドクセーけど、これやれるの

俺らしかいないじゃん。
正義の弾丸を愛銃に装填し人生を賭けた
マグニフィセントな戦いが始まる。
「これはジョークじゃないんだぜw」


【2017年2月5日(日)】

TOHOシネマズ海老名で鑑賞。

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      『マラソンマン』

     (1977年/アメリカ)


題名からしてどんな作品なのか

皆目見当が付かず。
いざ蓋を開けてみたらナチの残党がNYにて
ダイヤの密輸事件で蠢いているのだから
一般人のホフマンが突然誘拐されるのが
生々しく説得力があり、大都会にもナチが
暗躍している恐ろしさを

まざまざと見せ付けてくれる
サスペンススリラーの傑作だと思います。


とりわけローレンス・オリヴィエ扮する

元ナチのボスがホフマンの健全な歯を

ゴリゴリ削る拷問は見るに耐えがたい
噂通りの恐ろしい絵面でしばらく歯髄に

針を刺されるような痛覚を覚えるほどでした。
脇を固めるキャストがこれまた70年代の

名優ぞろいで、ロイ・シャイダー、

ウィリアム・ディベイン、フリッツ・ウィーバーと
顔を見るだけでテンションが

上がってしまう豪華さ。


しかし終始冷徹な表情でジリジリと追い詰める
オリヴィエの存在感たるや

有無を言わさぬ風格ですね。
OPのジイちゃん小競り合いからの

カーアクション・・・(笑)
ココ伏線だから笑っていられないのが

もうドッシリ重すぎる…。
人間の欲とは脆くみっともないもの。


【2017年2月7日(火)】鑑賞
※BSプレミアム

2016年12月10日(土)放送の録画で。

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    『レッド・スコルピオン』

     (1988年/アメリカ)


人生初ラングレンが今作だったので

思い入れ深い1本。
今見ると「コマンドー」や「ランボー」の

影響を強く受けているように感じるけど

寡黙な人間核弾頭がフェイント気味に

満面の笑みを浮かべるカットなんて
素晴らしいじゃないですか!


特殊メイク界の巨匠トム・サヴィーニが

クリエイトした肩に長針を突き刺す拷問や

腕が吹き飛ぶ過激な場面。
公開当時ホラーファンからも注目されました。
監督が『ローズマリー』『13日の金曜日・完結編』の
ジョセフ・ジトーだから再タッグを

組んだのでしょうか。


ブレードランナーのブライアント署長

(M・エメット・ウォルシュ)とレプリカントのリオン

(エドワード・ジェームズ・オルモス)が
再共演しているのも嬉しい限り。
戦闘ヘリの猛攻撃、何が爆発しているのか

良く分からない大爆発に銃弾の嵐と

クライマックスは目まぐるしい展開で

飽きさせません。


舞台がアフリカだからか?アフリカ人と

手を組んで戦うからか妙に現実味を帯びた

アクション映画に仕上がっているのが魅力です。
原住民の長に見初められるくだりが

最高に和むんですよ。

ラストで効果的に流れるジェイ・チャッタウェイの
ビッグヒーローミュージックは鳥肌モノ!
怖い顔してても絶対心は

優しいと思うなドルフ・ラングレン!


【2017年2月8日(水)】鑑賞

※午後のロードショー

【2016年11月16日(水)】放送の録画で。
(初見は1990年9月放送のゴールデン洋画劇場)

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        『ヒドゥン』

     (1987年/アメリカ)


ボディ・スナッチャーや物体Xから

継承される寄生型エイリアンを題材にした
SFホラーの中でも警官とFBIの

バディ要素で押しまくる
80's特有の陽気なノリで眼球が

乾燥するほど飽きさせない
スピーディーな大傑作です!


ナメクジの化け物のような醜い異星人が
人間の口を介して体内に進入。
まぁこの辺はよくある設定ですね。
面白いのはハードロックやスポーツカー、
グラマーな美女に高価な銃器類に
異常なほど興味を示す点です。
あなたは追われているんですよ?
寄生する相手も健康な人を選びなさい!
と正座させて一発お説教でも

食らわせたくなる無計画さ(笑)


美形俳優カイル・マクラクランにうっとり、
もちろんウットリするに決まっているけど
役柄がまたね素晴らしいんですよ。
男の友情なんですよ!
その脇を固めるのが『レッドブル』(ビクトル)の

エド・オロス、『バタリアン』(バート社長)の

クルー・ギャラガー、オマケにお約束の

囚人役でアバタ界のタコス天使こと
ダニー・トレホが5秒で撃ち殺される

隠しコマンド付き!
ヒドゥンのゾンビ版は『ゾンビ・コップ』かな?と
思うのは自分だけでしょうか(笑)
見て損のない痛快SF活劇。


【2017年2月9日(木)】鑑賞

※ザ・シネマ

<2016年12月22日(木)>放送の録画で。
(初見は1990年4月放送の日曜洋画劇場)

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         『モンキー・シャイン』

           (1988年/アメリカ)


事故で半身不随になった男の介護を

高知能ザルが行うのだが、
主人公と猿の思考がリンクした時

「怨み・妬み・怒り」と言った感情を

殺しという手段でサルが代弁する。
ロメロ監督の堅実なプロットが如実に

投影された心理描写とサスペンスが

実に見事にキマっていて見る度に唸らされます。


人間の脳(女性)から摘出した秘薬を

投与された猿(メス)が健気にも

主人に懐くんですが、

愛情が怒りに変わった瞬間、

野性の本能が目覚める。
我々も元はといえば動物。
同族を飼い慣らすなんていうのは

人間の思い上がりで、

接し方を間違えると凶器にさえなる。


体の自由を奪われた息子を

過保護な母親が子供のように甘やかし
物のように接する束縛も怖い!
コミュニケーション手段が言語と

表情でしか伝えられない難役を
ジェイソン・ペギーが迫真の演技で

訴えかけるのは迫力あります。
元ロメロ夫人のクリスティーヌ・ロメロ演じる

御手伝いがヒステリックに捲し立てるんですが、
大物女優でさえ目が霞むほどのインパクト!
医師役は髪の毛が健在だった頃の

スタンリー・トゥッチ。
秘薬を開発するジェフリーは

『摩天楼はバラ色に』でマイケル・J・フォックスに

「ネクタイに挨拶するな!」と
忠告していたメルローズ役のジョン・パンコウ。


動物がモルモットにされるならその逆もまた然り。
ホラー版『猿の惑星』とでもいいましょうか。
言葉は分からなくても意思は通じ合う・・・。
この辺ですねお互い良い関係を築くポイントは。


【2017年2月10日(金)】鑑賞
※ホラーマニアックスの

<HDリマスター版>Blu-rayで。
(初見はVHSレンタル)

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      『フローズン・グラウンド』

           (2013年/アメリカ)


実際に起きた猟奇殺人事件を

ベースにした作品。
執念深く証拠を押さえ確実に

犯人を追い詰めていく
刑事役のニコラス・ケイジの信念と
カット割りの速さでダレる事なく物語が展開。
犯人のジョン・キューザックは素知らぬ態度で
淡々と証拠隠滅を計るんだけど

セスナを使うとかちょっと突拍子もない行動に

出るのはやり過ぎかな。


精神疾患だろうが何だろうが
これ程まで計画的に行動できる

能力がある犯罪者を野放しにはしておけない。
監禁されていた少女が

自らの生い立ちを語るシーンが泣けます。
凍て付く街中に突然現れたトナカイは
少女を救う守護神的存在だったのかな?
重苦しいテーマなんだけど
希望が感じられる結末だったのが救い。


【2017年2月11日(土)】鑑賞
※ザ・シネマ

2017年1月29日(日)放送の録画で。

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『ゾンビマックス!

                   怒りのデス・ゾンビ』

       (2014年/オーストラリア)


ゾンビ映画は数あれど

豪州人のやる事はひと味違う。
二番煎じと高を括ってテキトーに

見ていたらこの手があったか!と
血が逆流する程の面白さに

目の色が変わる事必至!


ベースは勿論マッドマックスなんだけど、
掘っ建で小屋でいい加減に

廃材くっ付けたようなトラックがね、
フルチューンナップされるんですよ。
それがさ、本家とは比べ物にならない程

爪楊枝並みな狭隘道路を爆走するの。

違う意味でハラハラする。
もうアクセル踏まないでって(笑)
隕石の影響で特定の血液型だけ

ゾンビ化しちゃう設定だけど、
息を吹き返すのがどえらい早いわ
噛み付きに来るついでに

口臭攻撃までしてくるわと
ホント厄介な野郎どもです。


マッチかゾンビかのやり取り・・・からの

覚醒モードがアドレナリン全開で

ホントいい奴すぎて好きすぎる。
ブルックちゃんカッコいいし

生ける屍を手懐けるなんて
怖いものナシじゃないか!

資源を大切にね(^^♪


【2017年2月12日(日)】
※ムービープラス

2016年12月6日(火)放送の録画で鑑賞。

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               『スクワーム』

            (1976年/アメリカ)


暴風雨で倒壊した送電線から

大量の電流が地中に流れ込んだ。
その電撃ビリビリで狂暴化した

ゴカイ(釣りの餌)10万匹が
一夜にして小さな街を消し去ってしまう

動物パニック映画の金字塔であり、
ゲテモノを題材にした作品中、

最もネームバリューのある悪名高き超名作!


皮膚を食い破りスルスルと体内に潜り込んでいく
細長いゴカイの気色悪さ!
小4のころ、荻昌弘さん解説の

月曜ロードショーで不意に見てしまった
その生理的嫌悪感は『エイリアン』の

チェストバスター誕生に匹敵するほどの

トラウマを植え付けられたものです。
超接写マクロ撮影でのたくる醜いゴカイの群れ!
ブタの鳴き声のように聞こえる耳障りな絶叫も
この手のズルヌメ系が苦手な人には
地獄絵図のような光景が展開します。

中にはゴム製の釣りの疑似餌を

流用しているカットもありますが、
部屋全体を茹で過ぎて伸びまくったような
でっぷりとしたナポリタンが蠢いているのは
見方によっちゃあ笑えますよ~。


特殊メイクは駆け出し時代の

リック・ベイカーが担当。
急遽『スターウォーズ』製作に

携わる予定が入ったため
撮影終了まで残れずアシスタントに

任せたそうですが、
片想いのジェリーと致す事しか考えていない
ロジャーの欲望と憎悪が入り混じった

狂気のツラをアプライエンスを駆使し

丁寧に造り上げています。


冒頭とエンディングの物悲しい歌が

耳から離れません。むしろ歌っちゃうw
知らぬ間に人が食い殺され、

街が大混乱に陥っているのに
三角関係のもつれにフォーカスを絞る
監督のジェフ・リーバーマンは

素晴らしいセンスの持ち主です。
食わず嫌いしないで一度御覧なさい。
今回僕は長崎チャーメン

食べながら見ましたよ(笑)


【2017年2月13日(月)】鑑賞
※ホラーマニアックスの

<HDリマスター版>Blu-rayで。
(初見は1986年2月10日、月曜ロードショー)

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        『パトリック 戦慄病棟』

       (2013年/オーストラリア)


昏睡状態の青年が若い看護師に好意を抱く。
意思疎通が出来ないかと思いきや…。
1978年にオーストラリアで製作され、
アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭にて
何故かグランプリに輝いた大傑作のリブート。
植物状態の患者が献身的看護をしてくれる

ナースの彼氏や病院関係者を

テレキネシスを用いて殺害していくという
偏執的感情を描いているのが

本作の面白いところ。


露骨なショック描写を多用しすぎて
しつこくスベっているのが残念。
ゴアショットは今風なので

それなりにテンポは良いのだけど、
オリジナルのような俳優本人が病的と言うか
ある種独特な異質さを醸し出し
オカルティックさを漂わせていた

雰囲気が全く感じられないのは残念。
チャールズ・ダンス演じる医師が

元ネタ『パトリック』のサントラをわざわざ

イヤフォンで聴いているのは
ファンには嬉しいサービス。
キャシーの彼氏の名前がペンハリゴン。
これもオリジナルでナース役だった
スーザン・ペンハリゴンからいただいたもの。


とにかくナース服で『サプライズ』に

負けず劣らずな体当たり演技を見せてくれる

シャーニー・ヴィンソンの美貌なくしては

相当評価がガタ落ちになったのでは?
彼女のファンは絶対見た方がいいです(笑)


【2017年2月14日(火)】鑑賞
※ザ・シネマ

2017年1月22日(日)放送の録画で。


(初見は2014年10月29日【シッチェス映画祭2014】
 ヒューマントラストシネマ渋谷)

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『アンビュランス/

                  地獄の殺人救急車』

            (1990年/アメリカ)


はたらく車は数あれど、病人を搬送する

救急車が患者を拉致しスタントまがいの

乱暴運転で地獄の一丁目へ
運び込まれたら助かるものも助からない!
ジュリア・ロバーツの兄、エリック・ロバーツが
臓器売買目的の秘密結社の陰謀に巻き込まれる
コミックタッチなサスペンスストーリー。


刑事に患者と誰も彼もクセの強いキャラ

ばかり出てきて会話劇だけでも

十分楽しめるのが特徴でしょうか。
病室のお喋り爺さんがエキサイトして

立派に助太刀したり、女刑事との

ロマンチックな凸凹コンビネーションプレイは

憎いほどの面白さ。

ジェームズ・アール・ジョーンズのガンアクション
あれは美しいフォルムでした。
ガムを噛まなくなったら心臓停止。

この発想が素晴らしい!
主人公が漫画家なのでプロットが

漫画ちっくで妙にノリが良いですし、
アメコミ界の重鎮スタン・リーが本人役で
カメオ出演しており、こちら方面が
お好きな方は要チェックな1本。
ラリー・コーエンらしさがぷんぷんするのも
B球映画マニアには「またこの展開w」と
ブレなさを保証する隠れた佳作。


【2017年2月15日(水)】鑑賞
※ムービープラス

2016年12月13日(火)放送の録画で。

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          『レディ・ソルジャー』

           (2014年/アメリカ)


グアンタナモ収容所を舞台にした女兵士と
中東系囚人との許されない交流を描く。
ほぼ全編会話だけで進行。
同じような日々が同じように繰り返される。
それを監視する側とされる側。
どちらも並大抵な精神力では打ち勝てない

過酷な環境をクリステン・スチュアートと

囚人役の俳優がとても感情豊かに
見る者へ訴えかけてくるのが

本当に良く出来ており泣けました。
手抜き過ぎる邦題がこの映画の良さを
全く伝えきれていないのは残念ですね。


人との出会いは誰しも

一つの会話から始まります。
それが善い人でも悪い人でも。
耳を傾け、表情を見て心を理解する。
今のネット社会は文字だけでの会話で希薄。
能率的な方法が主流となっていますが、
裏を返せば相手の気持ちを理解しているようでも
本心が伝わっていない壁に隔たれた
監獄のようなコミュニケーションがあるのも事実。
心の葛藤に苛まれながらも、
1人の人間として囚人に対等に接し

心を開いていくクリステン・スチュワートに

寛大さに感動させられます。


食事でもなんでも相手と同じ立場になって

考えてみないと分からないことだって

沢山ありますからね。
戦闘シーンがある訳でもなく大人しいですが、
とても良くまとまった深い社会派ヒューマンドラマ。


【2017年2月16日(木)】鑑賞
※ムービープラス

<2016年12月8日(木)放送>の録画で。

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       『ゴースト・シャーク』

         (2013年/アメリカ)


鮫ちゃん殺したら恨まれちゃって

サメちゃん幽霊化。
全身を青白く光らせ水のある所なら

何処へでも出張致しますと
化け物ザメ版デロリアンみたいな

ブッ飛んだアイデアが本当に素晴らしい!
食いに来るんじゃないのよ。復讐しに来るの。
だから腹減ってないと思うんです(笑)


バカ騒ぎするパーリーピーポーを

ちゃちゃっと片付けて、
水を得た魚ばりに子供だろうが

お偉いさんだろうが腹の中へ

GOストレートダウン!
燈台管理人のフィンチ役に『デビルスピーク』の
エステバン神父や『ガバリン』で

ビッグベンを演じた長身強面俳優の

リチャード・モールが扮しているのが
ホラーファンには嬉しいところ。


排水管や紙コップとなんかもうブロブ並に
柔軟性の高い幽霊ザメ天才かよ!
CGはやはり安っぽいですが、

サメの表情が恨めしそうで
笑いにシフトしなくても真面目な

オカルト路線で売ればトラウマ級に

恐ろしい作品に成り得たかもしれない。
本家『ジョーズ』からのオマージュも
ふんだんに盛り込まれています。
作り手が本当に好きじゃなきゃ

こういう傑作は生まれないと思う。


【2017年2月17日(金)】鑑賞
※午後のロードショー
<2016年10月24日(月)>

地上波初放送の録画で。

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        『マキシマム・ブラッド』

            (2014年/カナダ)


幕が上がると数分足らずでヴァン・ダム御開帳!
とにかく熟れた肉体美(オールヌード)を
隅々まで堪能できるサービス精神に脱帽。
ストーリーはとってもシリアス。
ヴァン・ダムが姪に移植する予定だった
自らの腎臓を闇組織に奪われてしまう。

終始、脂汗タラタラで具合悪いヴァン・ダムが
見られるのは本作だけじゃなかろうか?


火事場のクソ力で敵を殴り蹴り

「殺すのは簡単だ」と名言を吐いたかと思えば

股割りスケートで滑りまくる一発芸を披露したり、

聖書でタコ殴りなど一筋縄ではいかない

アクションも見逃せない。
物腰柔らかなカン役のおじさん

とっても善い人だったなぁ~。
実写版『北斗の拳』で口だけ達者な

ザコやってそうな敵とか変なのも

沢山湧いてますが
深い兄弟愛が一番心に響きました。


【2017年2月18日(土)】鑑賞
※ムービープラス

<2017年1月5日(木)>放送の録画で。