1月鑑賞映画まとめ | 三つ子の魂百まで…トラウマニア

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映画レビュー、コレクション紹介、映画や趣味全般について書いています。

       『ザ・ゲスト』

     (2014年/アメリカ)


ランボー風なプロローグ。
ある一家の元へ息子の戦友だと
名乗る男が現れる。
心優しい彼は次男をイジメっ子から救い出し、
長女はその甘いマスクの虜になる。
スマートな身のこなし、
男でも惚れる端整な顔立ち。
さすがの僕も彼の心を読む事はできなかった…。
これほどまでにセクシーな異常者も珍しい。
テクノが鳴り響きネオンカラーで染まる
アーティスティックな部屋。
スローモーションで映し出される匍匐前進。
殺人兵器として訓練されても所詮は人の子。
善の部分が完全に消えかかっていない所に
希望が感じられます。
呼吸を乱さず冷静沈着ながらも
正しい道へと導き出すカッコ良さ!
騙されても良いかなって思いました(汗)
【2017年1月25日(水)】鑑賞
<2016年12月6日(火)放送>ザ・シネマの録画で。
 
 

    『恐竜・怪鳥の伝説』
      (1977年/東映)

富士山麓の西湖に眠っていた恐竜が
自然破壊の影響により目覚め人間を襲う
パニック映画と未確認生物ブームに便乗して
作られた妥協しまくり手作りの温もりで
ホンワカさせられる怪作!
湖面からヌッと顔を出すプレシオサウルスの
有名なスチル。
幼少期に見たら絶対心に深い傷を
負っていたと思うけど、
とてもヌルい井出達(笑)
これだけ温いのにバラバラ死体やら
血の海を無遠慮にブチ込んで来る節操のなさ。
妙に惹きつけられます。
何千年も生きながらえて来た恐竜たちが
些細な喧嘩から死闘に発展するなんて、
同郷同士もっと仲良くしてよね(泣)
ケッタイなお遊戯に付き合わされても
凄い剣幕で突き進む渡瀬恒彦は
さすが大物ですな。
学者役の野口貴史が黒板に
プレシオサウルスの絵を
ササッと描くシーン、上手過ぎてびっくりしました!
我が国土が重大な危機に瀕しているのに
気の抜けた歌をバックに男女の愛が
マントルに落下するほど溺れるトンデモな〆に
商魂逞しい東映の底力を見た!
【2017年1月27日(金)】鑑賞
<2017年1月8日(日)放送>
チャンネルNECOの録画で。

『ゴースト・エージェント/R.I.P.D.』
     (2013年/アメリカ)

刑事が殉職してみりゃあ天国?で
ヤル気のない女性管理官から
成仏できない幽霊たちを黄泉の国へ誘えと
勝手に任命されるポップで
愉快なコメディアクション。
生真面目なライアン・レイノルズが
1800年代におっ死んだ相棒カウボーイの
ジェフ・ブリッジスにあーだこーだと
説教されながらも友情を深め合う
歳の差を超えたバディっぷりが
泣けるんですよね。
幽霊たちもデブや顎なしなど
選り取り見取りで実に賑やか。
やってる事は「メン・イン・ブラック」の
ゴースト版なんだけど二番煎じとは呼びたくない
突き抜けたスピード感があって楽しかったです。
ケビン・ベーコンはホント悪役が
板に付いているよね~♪
いちばん気に入ったのは横向きながら
左足でアクセル踏んで運転する
ジェフ・ブリッジス!馬鹿でしょ最高でしょ(笑)
インド料理の食い方汚いし、足首フェチの
ガンマンって発想がもう胸を撃ち抜かれる
エッセンスなの(´▽`*)

【2017年1月27日(土)】鑑賞
<2017年1月9日(月)放送>ザ・シネマの録画で。
 
 

   『チョコレート・ファイター』
      (2008年/タイ)

公開当時話題になったタイ製アクション映画。
格闘技のみに特化するのではなく
人間ドラマに大きな比重を置いているのが
意外性があり深く楽しめました。
自閉症に苦しむジージャーちゃん。
一度目にした物(特に格闘術)への
関心度は並外れた物ではなく
カンフー映画を見て瞬時に修得するという
特殊能力もなるほど納得してしまう
上手く練られたストーリー。
怪しい日本語看板が乱立する雑居ビル外壁での
死闘が昔懐かしいファミコン版「スパルタンX」を
彷彿とするような展開で手に汗握りました。
それにアクションが体張り過ぎていて
大怪我しまくり(汗)
刀の鞘を使ったエスクリマや
ジャージカポエラ君とのバトルが
一番見応えありますね。
相手がどう出るか?ではなく相手のやり方を
受け入れれば自ずと勝敗は見えてくる。
意固地にならず素直に受け入れる
ジージャーちゃんの純粋無垢な
演技に感動させられます。
心のキズを癒すのは人間の優しさだよね。
人生に限界なんてないんだよ。

【2017年1月29日(日)】鑑賞
<2017年1月16日(月)放送>
ザ・シネマの録画で。
 
 

   『SUPER 8/スーパー8』
     (2011年/アメリカ)

8mm映画製作に熱心な仲良しキッズが
思わぬところで貨物列車の
脱線事故に巻き込まれる。
ハリウッド映画ではお約束の
「障害物を粉砕しながら突き進む」
機関車の面影は皆無。
ピックアップトラック1台で脱線転覆!
デロリアンだって、ブルーサンダーだって
粉々になったのに…。
まぁ、そんなケチ付けるまでもなく
迫力の大爆発シーンは怒濤の迫力!
S・スピルバーグがタッチしているとなると
アレの存在が見え隠れするハズ(笑)
少年少女の青春物語にSFな味付けをした
甘酸っぱいストーリーでした。
時代設定が79年ってのも分かってますね。
主人公の部屋にはロメロ監督の『ゾンビ』や
カーペンター監督の『ハロウィン』ポスターが
貼ってあるし、彼らが好んで撮影している
映画がゾンビ物!
これが実に上手く出来ていて
中弛みするんですけど、後半からグッと
お涙頂戴展開になって
「これはヤラれた」と思いましたね。
幼少期に抱く切なさや不安感、
人と人との絆を大切にしたければ
あの生物にだって良心と両親がいるはず。
そこを交錯させるタイミングが実に上手でした。

【2017年1月30日(月)】鑑賞
<2016年6月6日(月)放送>BSプレミアムの録画で。
 
 

     『爆走トラック'76』
     (1975年/アメリカ)

アメリカ版トラック野郎物語。
運送業を営むジャン=マイケル・ヴィンセントが
禁制品の運搬を拒否した事から
同業者に睨まれ行く先々で嫌がらせを受ける。
派手さは薄いけど人間描写が丁寧に
描かれており和やかでムードのある作品です。
歯抜け黒人さんとても良い人!
主人公の奥さん役は「ガバリン」で
ダイエット・デブリンに変身したケイ・レンツ。
70年代特有のカラフルなウエスタンシャツが
とても似合う女優さんです。
アップダウンの激しい山坂道をロッドギアを
がしがしチェンジしながら重低音を轟かせて走る
トラックや出し惜しみしない
カースタントも見逃せません。
不正は許せない!と独り立ち上がった
労働階級者の英雄。
マイケル・ヴィンセントいつ見ても男前だなー!
常に鳴り続いているC&Wが賑やかで心地よい。
【2017年1月31日(火)】鑑賞
<2016年12月8日(木)放送>
ムービープラスの録画で。