三つ子の魂百まで…トラウマニア

映画メインですが、鉄道&路線バスねたも♪


テーマ:



『デッドプール』
減らず口を叩くんだけど、やる事はしっかりやる
ノリ突っ込みお下品スーパーヒーロー、
それがデッドプール!
映画ネタを随所に散りばめているから共感できるし、
綺麗事ばかり並べてないで直球で挑んで来る
姿勢が爽快ですよね。

アメコミ物ってちょっと苦手というか
取っ付き難くて心配でしたが、
お高く留まっている輩以外は
腹抱えながら笑える痛快アクションに
仕上がっていると思います。
弾丸に番号振ってあるのが良かったし、
ド天然で武器忘れたら刀で戦う臨機応変さも
身近なヒーロー的で親近感湧きますね~。

コロッサスが良い話してんのにゲロ吐かせる
無益な溜め演出も馬鹿臭くてたまらんです!
副作用で無敵の体を手に入れたけど、
火傷が酷くてコンプレックスになってる所を
恋愛と絡めていたのが痛く感動しました。
スーパーヒーローランディングは膝を痛めるって
教えてくれたし、ホントどうでもいい
知識の宝庫なデップーちゃん。
ライアン・レイノルズの裏返った声も素敵です!

【2016年6月1日(水)】公開初日、
109シネマズ湘南のIMAX版で鑑賞
Deadpool デッドプール [Blu-ray (ブルーレイ)] 英語 北米版/出演者不明
¥価格不明
Amazon.co.jp
---------------------------------------------------------

『悪夢の系譜』
エンジンが温まるまで時間がかかるけど、
ラスト20分が怒涛の展開でオカルトなのか
スラッシャーなのか混乱するオージー産のサスペンスホラー。

子供の頃、ホラー専門誌で幾度となく眺めた
老人の水死体や抱きつく惨殺死体をようやく
動くカタチで拝めたのは感無量です。
手持ちカメラがダッシュして扉の隙間に潜り込んだり、
角砂糖のクローズアップや天井からの俯瞰など
凝りに凝ったカメラワークでぎゃふんと言わされる
隠れた秀作かもしれません。
鍵穴から直撃する棒はご都合主義でも別にOKな清々しさ!
ババア怖いし、アホ男気色悪い。。

エンドロールが巻き終わった後も
ヴォコーダーの音色が延々と続くしつこさは
『フェノミナ』のVHS版を軽く超えましたな~。

【2016年6月3日】鑑賞

----------------------------------------------

『エイリアンドローム』
火星人が地球侵略のため人間をマインドコントロール。
熟れた卵の汁を浴びると体内から血が飛び散り
内蔵が噴出する恐るべき殺人兵器を
世界中にばら巻こうとしていた。

『エイリアン』の有名な卵を模したポスターから
着想を得ているんだけど、不気味に輝くシリコン製の
タマゴがぼわ~んと鳴き声を上げながら破裂。
液体を浴びた者は数秒もたたない内に「北斗の拳」の
ケンシロウから北斗神拳をお見舞いされたように、
ひでぶ!あべし!と肉体が爆発!
こんな突拍子もないアイデアを思いつくイタリア人は
流行に敏感な上に割と天才である。

黒幕の火星人は身動き一つ取れない木偶の坊なので、
テレパシーで獲物を操り卵を運ばせる他力本願さに
呆れるけど、とっくり型で電気仕掛けの
サイクロプス・エイリアンの製作は700万も
掛かったのだとか。眼が光り、二重の口で人間をスッポリ
飲み込んでしまう。体の至る所から臭そうな汁を滴らせる
醜くて使えないヤツ。こういうダサい造形に心動かされる
性質なので美麗な画質で蘇えった
Blu-rayを買わずにはいられませんでした。
手を動かすテグスが見えちゃってるんだもの(笑)

あとね、腹の具が飛び出して死んだ火星人の手下が
やたら瞬きするプロ根性に欠けた寝るだけの演技が
最高にバカ過ぎて何度一時停止して見た事か。
『サンゲリア』や『人間解剖島/ドクターブッチャー』と
同時期に製作されたので主役のイアン・マッカロクが
皆同じキャラに見えてしまうどうでも良いオマケ付き。

映画より知名度が高いのは音楽を担当したゴブリン。
本編よりサントラアルバムの方が
売れてるんじゃないですかね?
キーボードのクラヴディオ・シモネティが脱退し、
受難期の後期ゴブリンを必死で支えてきた
ベースのファビオ・ピニャテッリ率いるリズム隊。
南国風でジャズ色の強いサウンドが
異国情緒溢れるストーリーを盛り立てています。

【2016年6月4日】アロービデオのBlu-rayで鑑賞。
※初見は1995年春にレンタルビデオで。
Contamination/Goblin
¥2,533
Amazon.co.jp
----------------------------------------------------------

『ツールボックス・マーダー』
年期の入ったボロアパートの住民が黒づくめの
殺人鬼ラスマンに惨殺されてゆく
トビー・フーパー監督のスラッシャームービー。
誰もかれもクセの強い住民ばかり出てきて、
早く死んで欲しい順にラスマンが道具箱から
選りすぐった武器で葬るバリエ豊富な
殺人パーティが非常に愉快。
トンカチにネイルガン、丸ノコと
ざくざく切り裂いたりぶん殴ったり。

フーパーの強いコダワリでCGは使用されず
惨死体や血糊全て特殊メイキャップアーティストが
丹精込めて製作した手触りのリアルさの中に、
これは作り物っぽくて安らぐなーみたいな
度を超えないレベルを保っているのが特徴でしょうか。

共同生活の煩わしさ。フーパー監督の初期作
『悪魔の沼』や『ファンハウス』で描かれていた
壁一枚隔てた所から恐怖が始まる演出が
再見出来たのは嬉しかったです。
ロケに使われた実在するアパート。
人間の手では作り出せない
経年劣化と造形美も本作の見どころ。
どことなくクローネンバーグの
『シーバース』を彷彿とさせたり、建物に
謎が隠されている設定はダリオ・アルジェントの
『インフェルノ』っぽくて名作の良いとこ取りな感じです。

冒頭に登場するシェリ・ムーン・ゾンビは
水も滴るいい女ですなあ~。
ドアマン役は『コブラ』でスーパー籠城男を演じた
アバタ面俳優マルコ・ロドリゲス。
ありふれたスラッシャー物に留まらず
オカルトテイストを加味させたり、殺人鬼が
人間臭い所もハマりました。

【2016年6月5日】鑑賞

---------------------------------------------------

『スティーブン・キングのナイトシフト・コレクション』
スティーブン・キングの短編集から
2話を収録したオムニバス映画。
第1話「老婆の部屋」を撮ったのは「ショーシャンクの空に」
「グリーンマイル」「ミスト」のフランク・ダラボン監督。
彼の処女作だけあって1話は癌に侵された母を
息子が断腸の思いで安楽死させる
悲しみに満ち溢れた泣ける物語。
第2話の「ブギーマン」は回りくどくて正直辛い。

【2016年6月5日】鑑賞。

-------------------------------------------------

『ディセント』
女性だけで編成された珍しいダークネスホラー。
未開の洞窟探検がきっかけで未知の生物に
襲撃されるという古くは『エイリアンズ』や
近年だと『地獄の変異』あたりを
思い起こさせる立ち入ってはならない場所に
ヅカヅカ入り込んで痛い目に遭う典型的な
バチ当たりパターン。

穴ぐら野郎もメスに統一してほしかったなあ。
大体暗いところが好きで引き籠ってるのに、
餌を誘い込むなんて卑怯だぞ!
露骨に驚かす演出も気に入らないし、前フリが長すぎる。
これも監督が意図したものだと思うけど、
まんまとドツボにハマった訳だ…。
87分辺りからサラのリミッターが振り切れて
プレデターのシュワ並に覚醒する姿は
惚れすぎて失禁するカッコ良さ!
「俺も女だ。殺る時は殺る!」

なあなあと生温い友情で解決する事のない
芯の強い女性像が上手く描かれていると思います。
途中、暗がりで顔の判別が付かなくなり
「あれ?もうヒロイン死ぬの!」と焦りましたが、
違ってた(笑)2作目が楽しみです。

【2016年6月6日】鑑賞
DESCENT/Lions Gate
¥1,897
Amazon.co.jp
----------------------------------------------------------

『ドロドロ・モンスター!!
/放射線レポーターの復讐劇』
原発の放射能漏れを告発しようとした記者が
核廃棄物タンクに落とされ醜い姿になってしまう。
触れると焼けたり溶けたりする放射能パワーで
自分を陥れた社長一派に復讐する
コミック調のコメディホラー。

ドロドロモンスターと言うよりは
ドロドロにさせるモンスターですね。
フレディみたいな井出達のマイクが皮膚を
ピッと剥がして敵に投げつけると肌が焼けただれる。
ツバを垂らしたら額が溶解し、バスタブにおしっこすると
女の体が真っ赤に腫れあがる。
会社の陰謀で醜い復讐魔へと変貌する流れは
「ダークマン」そっくり。お手洗いの石鹸を水で希釈し過ぎて
全く泡立たない洗ってるんだか塗っているんだか
理解に苦しむチープさが売り。

それにしても嫁が全く信用してくれないし、
崩れた顔を見て「オエーッ!」とかマイク哀れ過ぎるでしょ(泣)
お馬鹿路線で〆るのかと思ったら
しんみりさせるエンディング。
「ヤルマンスキー」とか「ソチンスキー」等の
デタラメ字幕もなんか懐かしい匂いがする(笑)
マイクのスペアリブを美味しそうに食していた
ワンコが一番強かったですなあ~♪
着ぐるみゴリラは一体何だったんだ…。

【2016年6月7日】鑑賞

-----------------------------------------------

『ディセント2』
前作で命からがら生還したサラ。
数日も経たない内に事情を説明するため
保安官たちと再び地獄の洞窟へ潜っていく。
これはデジャヴか?と思うような延々と続く洞窟に
前作にも増してワザとらしいショック場面の
押し売りでウンザリ・・・。

クライマックスで一瞬盛り上がるけど、
大失敗した続編の典型みたいな流れで
ガサツな奴らばかり出てくるし、組み立て方も
下手っぴだし全く救われないしで
後味の悪さしか残りません。
「ヒルズ・ハブ・アイズ2」とシーンが被るねぇ。。
サラは相変わらず美人でカッコ良かったです。
それだけが救い。ホント。

【2016年6月7日】鑑賞
ディセント2 [DVD]/Happinet(SB)(D)
¥3,990
Amazon.co.jp
----------------------------------------------------------

『雨女』
「呪怨」の清水崇監督が4DX専用に撮った
35分の短編映画。
幼いころに母を亡くした理香は雨の日に限って同じ夢を見る。
踏切で雨に濡れながら線路にうずくまる女性の夢を。
清水監督が得意とする幼少期の辛い記憶や子供の描き方、
あるシチュエーションで背後に何者かの気配を感じる・・・
そう言った誰しも経験した事のある恐怖感と
人間の情念が渦巻く切なさを
上手くまとめていると思いました。
都市伝説が受け継がれる意味深な所も良かった!

理香を演じた清野菜名さんの内向的で純朴な
雰囲気にとても魅せられました。
吉瀬美智子さんを若くした様な(失礼!)
清純派の女優さんですね。
体感型4DX上映オンリーという事で、雨が降れば
水がしたたり、血しぶきを浴びると結構な水量のミストが
顔面めがけて噴射され文字通り雨女・雨男と化します(笑)
幽霊が現れると耳の裏に風がヒュッ!と吹き込み、
水中シーンでは座席がゆらゆらとマイルドに
揺れるギミックなど、絶妙な加減の恐怖を体感できる。
臆病な人や4DXの入門に最適なサクッと楽しめゾクッ!として
ホロリと泣かせる切ない怪談映画でした。

ちょっとクドくなりますが、雨が降るエフェクトとミスト噴射は
20数回ありましたよ。びしょ濡れになるのでは?と
心配しましたが、そこまで過激じゃなかったです。
レインコート持参のお客さんがいて
すっごく気持ちが分かりましたよ(汗)
トークショーで聞いた話ですが、製作前に
「4DXなんだから客が入らなきゃ座席が濡れるだけだぞ!」と
ハッパを掛けられた清水監督。
4DXエフェクトに見合った場面をより多く撮ったそうです。

ぴっちぴっち、ちゃっぷちゃっぷ、らんらんらん~♪

【2016年6月8日(水)】小田原コロナシネマで鑑賞。
※4DX上映。料金1,500円。パンフ未発行。

----------------------------------------------------------

『エスケープ・フロム・L..A.』
舞台をロサンゼルスに移した1作目のセルフパロディ。
オープニングからメインテーマの激燃えカバーで
早くもテンションMAX!LAに大地震が来ると予言した
大統領候補がやりたい放題の理想国家を
築き上げる恐ろしい近未来・・・と言っても2013年なので
過去の話になってしまいました(笑)
大統領の娘ユートピアが盗んだ極秘機密の
ブラックボックス奪還のため再びスネークが
いいように使われる。

ヤケクソ感満載のワークプリントはめ込み合成みたいな
CGは一瞬ダサー!となるんですが、
狙ってやってると思うのであまり気にならないんですよ。
スネークも半ば自暴自棄みたいな状態で
島流しされてる訳だし釣り合いが取れてるんですね(笑)
カーペンター監督が最も得意とする西部劇から
インスパイアされたシークエンスの数々。
生き残る為には手段を選ばないスネークの
バンコックルールの汚さとキザな台詞に鳥肌立ちまくり。

ガジェット類は当時からなんかイケてなくて、
ダマクルスの剣なんて出来損ないのMDみたいでしたし、
360度投影可能なホログラムは先見の明があったかなーと。
物質文明に溺れ、簡単な事さえ機械任せ。
要らないものをジャンジャン作って価値観を見失った
世の中をリセットさせても一匹狼のスネークには
何一つ困らない。いや本当に原始時代とまでは
行かなくてもワールドコード入力でやり直さなければ
人間自身がダメになる。それを分かって描いているんだけど、
現実には甘えの方が勝ってしまうんですね。

パイプラインを演じたピーター・フォンダの「津」波乗りや、
ねずみ男みたいにずる賢いエディに扮した
スティーブ・ブシェミが最高に盛り上げてくれます。
カージャックマローンは黒人女優パム・グリアが
腋毛をチラリと覗かせて怪しい魅力を放っているし、
言われなければ気が付かないリック・ベイカーが
特殊メイクを担当した整形外科医のブルース・キャンベル!
マーロイにステイシー・キーチを起用したのも
抜群の取り合わせ。

LAを見たら1997が見返したくなり、
またLAへ続く無限天国突入のアウトロー映画。
冒頭のナレーションは『ハロウィン』で
ローリーを演じたジェイミー・リー・カーティス。
本人は1997とLAともにナレーションを
担当した事を忘れているそうな(泣)
アメリカンスピリッツ吸いたくなるなー。
"Welcome to the human race"

【2016年6月9日】パラマウントの北米盤Blu-rayで鑑賞。
※初見は1996年11月23日(土)
横浜相鉄ムービルで(公開初日)

Escape from L.a. [Blu-ray] [Import]/Warner Bros.
¥価格不明
Amazon.co.jp
----------------------------------------------------------

『アウトバーン』
ブルーの瞳が印象的なニコラス・ホルトの魅力が
詰まったノンストップ・カーアクション。
わらしべ長者の如く高級車ばかり乗り回し
乗り捨てアウトバーンを疾走する。
全編カーチェイスだけかと思ったら、
ヒットマンに命を狙われるニコラス君が狭い路地を
俊敏な動きですり抜け、時に大胆な行動に移したりと
アドレナリン全開の目まぐるしい追跡劇が楽しかったです。

アンソニー・ホプキンスはレクター博士まんまな
寡黙な麻薬王を貫禄たっぷりに演じているけど、
誰より彼より凄いのはヤク中でお喋りが止まらない
成金のベン・キングズレー!
トルコ訛り英語で映画通を気取ってみたり、
黄金銃を片手に酒を煽るお馬鹿なマフィア役は
主役を食ってしまう強烈な存在!
バート・レイノルズが大好きみたいだけど、古いなぁ~(笑)
ベンのハイテンション演技を
見るだけでも価値がありますよー。

邦題の「アウトバーン」はちょっと名前負けしてると思う。
アウトバーンでのアクションは大して多くないし、
高級車が目白押しなのに肝心要な大舞台で
派手にクラッシュするのがファミリーカーとは…。
ウン千万円するスポーツカーの1台くらい
惜しみなく潰して欲しかったです。
ニコラス君の役柄は自動車泥棒なんだけど、
彼女に優しい面を見せたかと思えば、
大金を目にすると強欲になったりして何だか掴み所のない
風変わりな性格は少し置いてけぼりを食らう感じです。
でも「ウォーム・ボディーズ」と「マッドマックス」のキャラを
足したような魅力を放っているので
女性ファンは必見かも。

【2016年6月10日(金)】公開初日、
TOHOシネマズ海老名で鑑賞。

-------------------------------------------------

『ラザロ・エフェクト』
死人が息を吹き返す驚異よりも、蘇えった後に
肉体的変化が生じ、自己制御出来なくなった女性の悲劇と
欲望を抑えきれず彼女を蘇生させた者に降り掛かる災難を
限定された空間を上手く活用し誰もが体験している
瞬時に場面転換し脈絡のない「夢」のような
無限のイメージでタイトに纏め上げている所が
非常に面白かったです。

死の淵を彷徨い、三途の川を見た後は霊感が
強くなるなんて話を耳にしますが「キャリー」「スキャナーズ」を
想起させるパワーを身に付け、神への冒涜とも取れる
禁断の行為に及んだ仲間たちへ復讐するヒロインを
ホラーキャラ映えする顔立ちのオリヴィア・ワイルドが
感情の起伏を上手く演じ分けながら
「復讐に燃えるカッコいい女」に扮しているのが一番の魅力。

芸達者な犬のロッキーは「遊星からの物体X」の
シベリアンハスキーを想起させるし、愛する者を
禁断の方法で蘇えらせるのは「死霊のしたたり」
「ペットセメタリー」「ゾンビ・コップ」等の
美味しいパーツを組み込んだハイブリッドな
アクション・ホラーに仕上がっており、
ランタイム83分の中にぎゅっ!と凝縮しているので
テンポが良いしサクッと楽しめると思います。
ベースは「フラットライナーズ」なんですけどね。

レイティング【G】で表現できる残酷描写の
演出が非常に上手い!見せ過ぎない痛さ・怖さの表現、
これもホラーを作る上で重要なポイント!
個人的には露骨なびっくり場面が気に入らなかったけど、
ホラーファンならある程度予測できると思います。
因果応報、去る者は追わず・・・。

【2016年6月11日(土)】公開初日、新宿バルト9で鑑賞

-------------------------------------------------

『10 クローバーフィールド・レーン』
※ネタバレです
前作を見ていなかったけど、昭和のインチキ宣伝っぽい
煽りに感銘を受けて観に行きました。
キーアートはしょうがないよ、あれくらい出さないと
客は入らないもん。または思い切ってサスペンス路線で
ぶつけてみれば良かったのか?
良い意味で期待を裏切られましたね。

キャスト3人のみで展開する会話劇だけど、
用心深いメアリーちゃん、何を考えているか分からない
ジョン・グッドマン、何も考えて無さそうな
ジョン・ギャラガー・Jr.それぞれの個性がぶつかり合っていて
疑心暗鬼に陥らせる所は物体Xっぽいし、シェルターという
隔絶された空間をフル活用して監禁されながらも
僅かながら希望を感じさせる脚本は上手だったと思う。

冒頭は「SAW」や「ザ・キーパー」風なのかな?と思ったけど、
「ルーム ROOM」まんまな天窓とか出てくるし、
こりゃSFを謳った新手の変態映画かと…。
ほら、火事場泥棒というか世の中の混乱に便乗して
欲望をむき出しにする馬鹿どもがいるでしょ。
ああいう連中が身近にいますよ、ゼイリブですよ、
地球外生命体より隣の恐怖ですよ~と遠まわしに
警鐘を鳴らした作品なのかもしれません(違うな)

そういう意味では良く出来たサイコおじい映画かつ、
サバイバル能力の高いメアリーちゃんの身体を
舐めまわすように観察できる
メアリー・エリザベス・ウィンステッドinシェルター
【イメージビデオ】みたいなノリで楽しめましたね!
ジョン・グッドマンの椅子がいつ壊れるかハラハラしながら、
仮性包茎風の異星人がムニー!と登場する場面に至るまで
割と飽きずにグイグイ進めてくれたと思います。
引き合いに出すと怒られそうですけど、
近所のおばさんが窓に頭突きするシークエンスで
シャマランの「ハプニング」を思い出しちゃったのは内緒(笑)

【2016年6月17日(金)】公開初日、
TOHOシネマズ海老名で鑑賞

---------------------------------------------------

『貞子vs伽椰子』
地球が滅びてもこの怨み晴らさずにおくものか!
日本が生んだホラーアイコン貞子と伽椰子。
顔色が悪い大和撫子の二大対決が遂に実現!

好奇心で封印を解いてしまった若者に降り掛かる
悲劇を両作の魅力を織り交ぜながら
説得力あるプロットでぐいぐい押しまくり
「見たら呪われる」「入ったら呪われる」
これぞ体感型ホラーだ!と言わんばかりの
ヤバイい怨霊を観に行ってしまった
我々も被害者。いやぁ~上手い事作りましたねぇ。

過去帳入りしたと思われる(一部ファンはいますw)
記録媒体のVHSを何処で入手するか?
それを現代風にアレンジしており懐古趣味というか
モロ世代の人には堪らない懐かしさを感じさせますね。
度胸試しに曰く付きの場所へ足を踏み入れるなんて
バチ当たりな行為は昔から変わらず。
つい出来心で・・・こんな事になるとは思いもしなかった等、
物事を深く考えず思いついたらスグ行動に移してしまう
若者の心の闇に喝を入れている所も
生々しくて考えさせられました。

VS(対決)モノだと『フレディvsジェイソン』が
素晴らしかったですが、サダカヤの良い所は
キャットファイトが売りじゃないところ。
そこに至るまでのプロセスを粘って撮っていて
「なぜこの二人が対決する事になったのか?」
ここに重点を置いているのが単純なVSモノで
終わらない奥深さ、手の付けられない恐怖を
見る者に与えてくれる所だと思うんです。

なので観に行くと呪われるライド感覚のJホラー。
「お前さ呪いのビデオ見た?
あの家(映画館)にも入ったでしょ?ヤバくね!?」
これを最も口コミで影響力のある若い世代が
楽しめる内容にしたって事も
近年ではエポックメイクな事だと思います。
暴力描写やグロ映像に依存することなく
小学生から大人まで満足できる映画に仕上げたってのは
作り手側からすれば一大決心じゃないですかね?
レイティングが高く設定されたら子供が見られない、
表現がソフト過ぎると大人が満足しない。
その絶妙なサジ加減でキメて来た白石監督は
やはり凄いと思う。

感情を素直に表現するのが苦手な日本人が
「ぎぇー!」とか「私は目をつぶってるから、あとで教えて」とか
上映中に小声で話すんですよ。若い子が耳を塞いで
震えながらも目の奥はキラキラ輝いている!
大きい画面だから映画館で観るとかじゃなく、
知らない客と怖さ面白さを共有できる、
そんな忘れかけていた喜びも一緒に思い出に残る
これぞエンタメな傑作です。

夏美役の佐津川愛美さんの変化に富んだ
名演が素晴らしい!生きるって難しいよね色々と…。

【2016年6月18日(土)】公開初日、
TOHOシネマズ海老名で鑑賞

【映画グッズ】貞子vs伽椰子 チェンジングクリアファイル/KADOKAWA
¥価格不明
Amazon.co.jp

----------------------------------------------------------
『クリーピー 偽りの隣人』
引っ越し先で隣人に嫌がらせを受ける
希薄なコミュニティでの疎外感。
アメリカ映画でいう所の都会もんが田舎でヒデー目に遭う
あの理不尽さを日本で描けたというのが新鮮でした。

どことなく歯車が噛み合わない西島&竹内夫婦。
そこに隣人の香川照之が掴み所のない気味悪さで
夫婦を翻弄してゆく全く新しいタイプのサイコホラーに
仕上がっていて、香川さんがぬらりと
登場するだけで恐ろしく、時に笑ってしまう
怪演に圧倒させられます。

黒沢監督コダワリの舞台選び。
東京郊外の住宅地は実名を伏せずにロケしているし、
不幸を運ぶ風の演出。生きているような影の動かし方。
思い出したくない過去を振り返る時に回想シーンを挟まず
長回しの映像に明暗を付けて表現した素晴らしい
照明効果。壁一枚隔てた所にあの世とこの世が存在する。
時折挟んで来る荒唐無稽な表現が
たらい回し感を生んでいて足元をすくわれる感覚は
見事としか言いようがないですね。

艶っぽい竹内さん上手かったなあ~。
鈍感だけど興味のある事になると
前が見えなくなる西島さんも
普段演じてるキャラとは違っていて新鮮でした。
ドラマ「ストロベリーナイト」のファンなので
上司と部下がめでたく結ばれた風に見えてしまうのは
感慨深かったですけど…。
香川さんの娘を演じた女優さんも
感情移入させられっぱなしの熱演でしたね。

まぁなんだかんだで香川さんの下唇にとっ捕まりそうな
ナマズ顔と、天邪鬼で自分の思い通りに
事が運ばないと駄々をこねて人のせいにする幼児性。
やってる事は用意周到なんだけど精神年齢が
低いところがより恐怖感と人間不信感を生んでいて
出オチの博覧会っぽさが凄いんですよ。
エクソシストのパズズみたいな憑依型粘着体質。
思考が読めないのってスゲー不安感を煽りますね。
兎にも角にも香川さんの気色悪さが眩しい
トンデモないサイコパス物。

有無を言わさぬ美術の素晴らしさ。
煤けた壁に無機質な秘密部屋。
小道具ひとつ取っても黒沢イズム漂う
あの怪しさ満点な通路と防音扉が堪りません!
芥川也寸志を思い出す重厚な音楽。
まるで70年代の「おー!ちゃんと終わった。
やり切った感がハンパじゃない」って感じの
〆に至るまで黄金期の邦画が
帰ってきたような懐かしささえ覚える
大傑作に仕上がっていると思います。

常識が通用しない人間と関わるのは脅威ですよ。
スクリーンプロセスの場面、ネバーエンディングストーリーの
ファルコンを思い出しちゃって「ここでこんなファンタジックな
画をぶっ込むか!」と改めて黒沢監督の才能に
惚れ惚れさせられましたです!

【2016年6月23日(木)】TOHOシネマズ海老名で鑑賞
AD
コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

第11話「鞄を持った女」
   (昭和50年6月25日放送)
監督:出目昌伸
脚本:鎌田敏夫


看護婦の立花真弓(金沢碧)はヤクザに追われ
交通事故で瀕死の重傷を負った加沼から大金を隠した
コインロッカーの鍵を受け取る。

響組に目を付けられた真弓は職場からの帰宅途中に
路地で無理やり車に押し込まれる。

このシーンが撮影されたのは藤沢市片瀬の
湘南モノレール江の島駅前商店街。
モノレールの駅を出て右に歩いてすぐの所。

右に明治牛乳の販売店、東芝カラーテレビの看板が
あるところは電気屋か?
2016年6月現在、明治牛乳のお店は現存していたが、
電気屋は店を畳んだ模様。





さらに進むと左に「さくら井」という看板が見えてくる。
この染・呉服店は外観こそ変わったが、今も営業中。





真弓が横切る車に目を向ける。
木の柵や消費者金融の看板など今では跡形もないが、
成長した木と石垣に面影が感じられる程度。
75年当時は民家のような佇まいであるが、
現在はお寺の敷地内である。




響組の組員が真弓に声をかける。
木製電柱は撤去され、設置場所が手前に移っている。





車に押し込まれる真弓。
リアガラス越しに見えるのは
湘南モノレールの江の島駅ビル。
Y字路になっているのは今も昔と同じままだ。




木造家屋と狭い路地。車がやっとすれ違える
狭隘さではあるが、一方通行ではなく、
それなりに交通量は多い。
本編とほぼ同じローアングルで切り取ってみた。
この後、真弓を乗せた車は七里ヶ浜の
住宅街へワープする(笑)




名作ドラマBDシリーズ 俺たちの勲章 Blu-ray-BOX(3枚組 全19話収録)/松田優作,中村雅俊,北村和夫
¥16,416
Amazon.co.jp
俺たちの勲章 VOL.4 [DVD]/バップ
¥5,184
Amazon.co.jp
「俺たちの勲章」 MUSIC FILE/バップ
¥2,621
Amazon.co.jp
The Songs/日本コロムビア
¥3,240
Amazon.co.jp
伝説のアクションドラマ音楽全集「俺たちの勲章 MUSIC FILE-Digest Edition-」/VAP
¥価格不明
Amazon.co.jp
YUSAKU MATSUDA 松田優作クロニクル’73~’89/バップ
¥2,621
Amazon.co.jp
俺たちのメロディー(3)/カルチュア・パブリッシャーズ
¥2,263
Amazon.co.jp

AD
コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

『血のバレンタイン』(1981年/カナダ映画)
監督:ジョージ・ミハルカ
主演:ポール・ケルマン

ガスマスク姿でツルハシを振り回し人々を惨殺する
炭坑夫出身の殺人鬼ハリー・ウォーデン。
バレンタイン・デーにお祭り騒ぎをすると
彼の呪いが降り掛かるカナダ産
80'sスラッシャー映画の代表作。

公開当時サウンドトラックの発売はなく、CD全盛の
サントラブームに入ってからも一向にCD化されず
今の今までマスター音源は現存しないのでは?と
噂されていた通称「血バレ」ですが、
この度めでたくアナログ専門のサントラメーカー
Waxworkレコーズより初音源化されました!

昨年末、血バレが遂にサントラ化されるとの
メーカーアナウンスがあり、いつ出るか?明日か?
なんて首を長くして待っていたら
ようやっとリリース情報が飛び込んできまして、
メーカーサイトへ速攻オーダーを掛けました。
約3週間ほど経った先日、我が家に
ガスマスク殺人鬼が襲来!
そっとそっと封を開けてみると、これまたお洒落な
デザインで心臓を鷲掴み!

既存のジャケアートではなく、このサントラ用に
描き起こされたイラストです。ただのガスマスクじゃないか!
いや待て、あら?ハートの血糊が!



シュリンクに貼られたシール。
これまでどのメディアでも未商品化、
オリジナルマスターテープから製作、などなど
アナログ盤をプッシュするフレーズが並んでます。


シュリンクを剥がした状態のジャケ。
海外はBlu-rayやサントラどれも独自のイラストを
採用しているので特段中身に思い入れがなくても
手に入れたくなる魅力が。沼だ、底なしの。。


ジャケ裏面。
こちらは漫画タッチで可愛いのかな?と思いきや
暗雲立ち込める空をバックにハートマークが
まさかのガスマスクのホース!
コダワリが強すぎる!!怖すぎる。


曲目




ワックスワークレコーズとパラマウントのダブルネーム!

ジャケ背面

見開き式ジャケットにはハリーが戻って来た!の
新聞見出しが…。やはり手に取って見られるモノは良い!



だからこのダンスパーティやっちゃ駄目なんだって!

カナダ産ビールのムースヘッドをあしらったバーの広告
あの偏屈な忠告オヤジ経営のお店。


バレンタインに殺人鬼が帰って来る!コーホー!!

コインランドリーを経営しているメイベルおばさんちの広告

みんな逃げろ!ハリーが殺しに来るぞ!

回る~回るーよ、死体が回る~

ディスク1の外袋
作曲家ポール・ザザの解説付き。


ディスク1の外袋(裏面)
監督のジョージ・ミハルカによる解説付き


鮮やかなレッドが眩しいカラーディスク!
A・B面とも組曲を収録。


ラベル面
サイドBの女性ボーカル物がムード満点ですよー。


B面
ラベルの絵柄は何でしょう?


ちょ!これは乾燥機にブッ込まれてミイラ化しちゃう
メイベルおばさんの死に顔じゃないですか・・・。
ターンテーブルでこれが回る(冗談キツイw)


ディスク2の内袋
ハートの中身はハツ!




ディスク2の内袋
獲ったどー!じゃなくて「ワレここに眠る」の巻。


うひゃひゃひゃひゃ~でお馴染みのエンディングからの→

ディスク2
こちらはキャッチーな曲ばかり入っています。
炭坑のシャワー室から車でバーに向かう時の
カントリー・ウエスタンとか。


ラベル面
わざとキズなどの模様が印刷されてます。


ディスク2(裏面)
ラストを飾るナンバーは全世界の血バレ愛好家が
35年間待ち続けたあの名曲"The Ballad of Harry Warden"
がアクセルの声被りなしでホント完璧に聴けるんですよ!
ここだけ溝が擦り切れそうなくらいリピートしちゃう
切なくて大好きな歌です~♪


ディスク2のラベル面
チョコじゃなくてハツ!原価と栄養価はこっちの方が高そう。
血はワンコロが舐めます(笑)


直販だと送料込みで6千円ちょっとでしたが、
ウチへ届いた日にアマゾンにも入荷しました。
円高の影響だと思いますが、7000円だったものが
4000円台に値下がり!
買うなら今スグ!CDにはならないので…。

My Bloody Valentine [Analog]/Paul Zaza
¥4,840
Amazon.co.jp

AD
コメント(0)  |  リブログ(0)

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。