今日は市民相談の空き時間が生じたので、所用と併せ都知事選候補者の街頭演説を聴きに行って来ました。

↓浦安から至近の有楽町駅前での細川陣営街頭演説会の様子

↓少々お疲れ気味の細川候補と元気な小泉元総理






他3候補の主張は聴けなかったものの注目選挙の一端を垣間見る事が出来ました。 以下(↓)は私も懇意にして頂いている「選挙プランナー」さんの分析ですが各種選挙において一番肝心なのは「投票率」であり、関心が低い状態での”番狂わせ”はいかなる選挙でも余り起こり得ないという現実がある様です。


都知事選は中盤戦となりネットやSNS上に飛び交う情報を見ていると、宇都宮候補、細川候補、家入候補の街頭演説会に多くの聴衆が集まり、舛添候補の街頭演説会は閑散としている、とのことである。一方、マスコミ各社の情勢調査によると、逆に舛添候補が大きくリードし、宇都宮候補と細川候補がほぼ並んでそれを追い、家入候補他は大きく差をつけられている、という。このギャップを捉えて、マスコミによる世論操作が行なわれている、と主張する人が相当数存在するようである。しかし、この際、冷静に状況を判断すべきだと思う。マスコミ各社による調査の多くは、RDD方式による電話調査である。これは、コンピューターにより対象となる電話番号の中から無作為に抽出した電話番号に対して、機械的に架電しアンケートを行なう方式であり、統計学的に有効なデータが出るとされているサンプル数が集まるまで調査が続行される。対象となるのは、個人所有の固定電話の電話番号で、且つ電話帳に記載されている番号に限られる。東京都内においては、昨今電話帳に番号を掲載しない世帯が激増しており、地域によっては、総世帯数の1割程...度しか掲載されていないケースもある。また、近年、若者を中心に、固定電話を所有しない世帯も増えてきていて、そういった世帯は、そもそも電話調査の網にはかからない。それに加えて、昨今は、犯罪に巻き込まれることを警戒して見知らぬ電話番号からの電話には出ない人も多い。そのため、電話調査の回答者は、あまり外出をしない高齢者や旧くから地域に住み続ける住民が多くなる傾向にあると言われている。一方、都心部の繁華街で行なわれることが多い街頭演説に集まる聴衆は、現役世代のサラリーマンや若者が多く、電話調査に回答しない層が多い。しかしながら、こういった事情を以て、電話調査が正確ではない、と判断するのは適切でない。それは、過去の経験則上、実際に投票行動をとる層と、電話調査に回答する層との間には、正の相関関係が成り立つと言われているからである。さらに、東京都知事選に限って言えば、国政の代理選挙の側面も持つことから、非有権者の関心も高く、都心部での街頭演説の聴衆には、選挙権を有しない人が相当数含まれているという事情もある。そう考えると、やはり、現時点での情勢は、マスコミ各社が報じている調査結果と大差ない、と見るべきでかもしれない。