戦略人事

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人事は最強の経営戦略

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コロナ禍もすでに2年に及んでいます

この2年で私として大きく変わったことは
(1)ほとんど外へ飲みにいかなくなった
(2)対面もリアルからオンラインになった

(3)マスクが外せない(当たり前)

全て、感染予防です

ほぼ、国民の皆さんも同じですね



 

特に、在宅勤務(リモートワーク、テレワーク)は顕著で
政府も数値を決めて企業に要請したこともあり
一気に進みましたね

私は仕事上、よく聞かれるのが
「在宅勤務になって、人事評価はどうしたらいいのですか」
ということ

顔が見えない、何をしているのかわからない
終日、画面越しに監視するのも疲れるしな~
等など・・・

なんと、監視までして、社員を管理してる?

部下を信じられない上司が哀れといいますか
信じて認めて任せることが管理者の仕事ではと思うのですが

最近、「今のトレンドを鑑みて、人事評価制度を作ってほしい」
という仕事の依頼がありました

今トレンド?
ああ、流行のジョブ型のことを言っているんだなと

最近は、ジョブ型が脚光を浴び、あたかもジョブ型しか
このコロナ禍では通用しないと
言っている経営者が非常に多い気がします

なぜ、ジョブ型かというと
在宅勤務が大きく関わってきたからだと思います
「在宅勤務では部下の顔が見えない。だから適切に評価するのが難しくなった。適切に評価するためにジョブ型(成果主義)のしくみしかない」というものです


世間がそう言っているから 在宅勤務=ジョブ型なんだと
なんとなくそう思われている経営者が非常に多いのです

だから私は
トレンドとかを意識するのではなく
会社として何を軸にして社員を評価していくのか
が大切であり、あまり周りに振り回されないように

しましょうということでお受けしました


また、ある会社の経営幹部の方が
「うちは既にジョブ型の評価制度を入れているから」と言われました

「そうですか 既にジョブ型なんですね」と切り返して
聞いて見ると、なんとなく怪しい感じです

なんか「ジョブ型」を勘違いされているように思うのです

採用は大卒新卒しか行ってない(中途採用は原則無し)
ゼネラリスト(リーダー)育成を中心に据えている
等など・・・

あれ、これって明らかに「メンバーシップ型」ですよね!

よくよく話を聞いて見ると
評価制度を「役割制度」に変えただけというものでした

「ジョブ型」は、必要とするジョブに対し
最適なスキル、経験を持つ人材を
タイムリーに社外から採用し、配置する

ということです

社外の労働市場と密接に関わっており
報酬を人ではなく、ジョブに紐付けするという
どちらかといえば即戦力のスペシャリスト採用
だから、同じジョブでも報酬が高いほうに流れて
いくという人の流動性が大きいことも特徴です

定期採用重視、内部公平性、会社主導の育成など
ここを変えていかないと「ジョブ型」はムリなんです!


「リモートで社員の顔が見えないから評価できない」
これは、上司の評価力が欠落しているからだと思います
対面で顔が見えていたからなんとなく評価できたけど
顔が見ないと評価できない?
それってスキル欠如が原因ではないかと思いますね

在宅勤務では、このような部下を評価しきれない管理者が      表面化し、淘汰されていけばいいですね!

 



 

では本日はここまで!!

♫♫次回をお楽しみに♫♫
 

 

 

改正育児・介護休業がスタートします!

 

2022年は

男性の育児休業を更に取りやすくするための育児・介護休業が  スタートします

 

4月から実施されるもの

10月から実施されるものに分かれています

10月から実施の方が実質的には、この改正法の柱になる部分ですね。早めに就業規則等の改正をしておきましょう

 

それと、パワハラ防止についても就業規則に定めなくてはなりませんし、10月からは、社会保険適用の拡大(従業員101人以上)も実施されますので早めの対策を講じていく必要がありますね

 

 

1年半ぶりにブログを書いてみました

なぜこれまで中断していたかというと、「仕事が忙しすぎた」からです

ブログを書こうが書くまいが、仕事には何ら影響がありませんので、特に書く必要もないと思ったわけです

 

いろいろな本や仕事に関する情報誌は、できる限り目を通し、早め早めに情報を取ってクライアント先へ提供することは私の仕事です

 

目から入る情報に頼りすぎて、じっくり自分の頭で考えて、文字化することが少なったなと最近特に思うようになりました

 

ブログを書けば、少しは自分の頭で考えて、読み手のことも考えて文字化していくのでいいのかも知れないと思い、再開しました

 

また、よろしくお願いいたします!

 

 

私は、経営戦略に基づいた、人事を中心とした人事戦略策定の仕事を請け負い、運用までの支援を行っています

もちろん、経営分析や事業計画策定、事業承継なども状況に応じて相談に乗っています

 

九州(福岡)から山形までの広範囲をカバーしています

移動は大変ですが・・・

 

 

コロナ禍で働き方も随分変わり、特にリモートワークが各社で進んでいる状況は皆さんもご存じのとおりですね

私もオンラインでの打合せが非常に多くなりましたが、コロナ禍の終息とともに仕事の性質上、対面へ移行して行くだろうと思っています

 

最近、私に相談が良くあるのが「リモートワーク下で部下を管理し、適切に評価するのが難しくなった。適切に評価するためにジョブ型(成果主義)のしくみを入れたい」というものです

 

 

 

皆さんどう思いますか?

ジョブ型のしくみを入れれば、問題は解決すると思いますか?

 

私は、答えは「No」です

 

なぜなら、ほとんどの会社では評価制度にMBO(目標管理)を入れ、部下と上司で何をやるかを年初に決めて取組み、その達成度に応じて評価をしていくというしくみがあります

 

既に、MBOという形で、各人に目標が与えられて、その達成に向けて、リモートであろうが出社しようが、各人が取り組んでいるはずです

 

それなのに、部下の顔が見えないから評価できないというのはおかしな理屈であり、むしろ上司のマネジメントスキルの問題ではないかと思うのです

 

対面ではなんとか繕えていたマネジメントスキルのない上司が、リモートになって表面化してきただけではないかと思います

 

そして、評価できないから「ジョブ型のしくみを」と言います

 

結局は、ジョブ型のしくみを入れても何もできないという結果になりかねないと思います

 

組織戦略として、メンバーシップ型かジョブ型かの議論は、今後ますます活発になっていくでしょう

 

 

人の入りは大卒新卒一括採用(専攻に関係なく採用し会社が配置)

様々な職業訓練をして、やりたくない仕事を割り当て

長期間にわたって集団のモチベーションを維持

内部公平性を重んじ、公平に業務を与えていく

社員が仕事を選べないしくみ

人の出は定年退職

 

 

 

日本においては、このような会社がほとんどではないでしょうか?

 

これを普通は「メンバーシップ型雇用」と呼びます

 

逆に「ジョブ型雇用」はこの反対だと思ってください

 

 

人口減少で若手の働き手も減る中、これまでの採用や育成方法で会社は存続できるのか

 

若い人(学生)には、起業家精神をもった人も沢山います

その人たちに、メンバーシップ型雇用が果たして通用するのか?

 

大いに議論すべき内容だと思います

 

会社の経営戦略の実現に必要なのはどちらなのか、という視点で、これからはメンバーシップ型なのかジョブ型なのかを決定していく必要があると思います。

その結果、多くの企業が、もしかしたら「ジョブ型」に舵をきっていくのではないかと思われてなりません

 

 

メンバーシップ型やジョブ型は、機会があればどういうものなのかを発信していきたいと思います

 

ホームページは

↓こちら

http://www.ohsakimgmt.com

 

 

♫♫次回をお楽しみに♫♫

久しぶりに経営者の集まりにRealで参加してきました

コロナ禍の中、Zoomを使ったオンラインばかりでしたので

なんだか「新鮮」に感じましたね

 

やっぱり直接顔を合わせることは大切だなと思いました

 

「そんなことはない」

これからはテレワークの時代

「直接顔を合わさなくても十分に意思疎通が図れますよ」

と言われそうですね

 

 

私は仕事柄、「社員が自ら動くにはどうしたら良いですか?」

と聞かれます

 

ある社長はこんなことを言ってました

「うちの社員は自分の頭で考えて動かないんだよね。給料は毎月

自動的に振り込まれていると思っているんじゃないか」と・・・

 

 

その場で明確な返答はできませんので

会社の存続は「社員」にかかっていますから

しっかり「自ら考えて動く社員がいないと将来不安ですよね」

と濁します

 

 

そもそも

なぜ社員が自分で考えて動かないのか?

 

それは

会社が、自分で考え動くように仕向けていないからです!

 

 

よく、「人間尊重」、「社員が一番」といった経営理念を

掲げている会社を見かけます

 

でもそれだけでは、どんな社員を求めているのか、どんな社員に

育ってほしいのか全く分かりませんよね

まして、自分で考え動いてくれる社員を育てるしくみもなければ

それを評価するしくみもない

 

 

これではどんな会社でも社員は育ちません

 

「うちの会社は社員数も少なく、自分がすべてを把握しているから

大丈夫!」と言われる経営者に限って、実は、社員が育っていません

 

 

ではどうすれば良いか?

それは「会社の社員に対する考え方」を明確にすればよいのです

 

どんな組織を目指すのか、社員に求めることは何か

何をすれば評価され、給与が上がるのかなどをしっかり言語化

し、社員に対する考え方に沿ってしくみを作っていくのです

 

そうすることで、社員は、将来のキャリアステップが描きやすくなり

よ~し 頑張るぞ!!」となるわけです

 

ここで大切なのは、きちんと言語化(明文化)して社員へ伝える

ことです

 

余談ですが、伝達というのは人間を介すると

話したことの7割しか伝わらないと言われています

これからいくと、社長から管理者に伝えた時点で7割

管理者からメンバーに伝えた段階になると実に5割以下

しか伝わらないことになりますね

 

だから社長が「自分の思い・会社の社員に対する考え方」を直接

言語化(明文化)して伝えていくことが大切なのです

 

人材育成の色は「何色?」と聞けば

「黒、灰色」と暗いイメージ色の答えが返ってきます

 

でも、これを「バラ色」に変えていくのは

社長しかいないのですからね・・・

 

私が人事制度の構築依頼を受けた中に

構築後の運用フォローや社員研修に関わっている

会社があります

 

その会社の社長から

 

「私の知り合いの会社で、人事評価を作りたいと言っている

 会社があるんだけど、相談に乗ってくれないか」というご

依頼を受けました

 

 

その会社とは

社員数45名、ITベンチャー企業

うなぎ昇りに業績を上げてきたが、最近は停滞気味

若手社員が少しずつ辞めて行っている

そういう状況の会社でした

 

 

  

早速アポイントを取り、社長と面談

社長曰く

「最近、業績が落ちてきて、社員にやる気が見られない」

「期待していた若手が辞めていく」

「社員が辞めないよう人事評価をしっかり作りたい」

というものでした

 

「なぜ、人事評価を作りたいのですか?」

と聞き返すと

 

「とにかく公平な評価が出来る様にして、社員を引き留めたい」

とのこと

 

なるほど・・・!

 

 

中に入って、早速社員にヒヤリング

 

「私は、会社のコアな部分を任されて

プロジェクトとして成功を収めているのに給与は低い」

 

「他の会社から、鳴り物入りで転職して

きた社員がこの会社では何も実績がないのに給与が高い」

 

「やってられないですよ!」

 

そういう声があちこちから聞こえてきました

 

給与の不満が若い社員の中に充満しており

これが業績停滞や会社を辞める原因ではと・・・

 

 

経営理念はしっかり作ってある

でも、経営理念を実現するためのビジョンや行動指針はない

どのような社員を採用し、どのように社員に育ってほしいのか

という「求める人材像」もない

 

だから、大手から迎え入れた社員に、実績がわからないのに

前職の高い給与で採用してしまう等の運用になってしまう

 

その結果、今いる社員のやる気を削いでしまう

 

そう言えば

この会社に居ても「将来が描けないんです」と言って

辞めていった若手社員がいたと社長が嘆いていたな~

 

でもこれって、どこの会社でもよくあることですよ!

 

でも、しっかりした「基準」があれば、ある程度防げる

ことも事実ですね

 

 

私は、4ケ月をかけて

社長に核となる社員を選んでもらい、社長とその社員に

    人事ポリシーの策定

    コンピテンシーの選定

    評価制度の構築

    賃金体系構築

の順に、しっかりとレクチャーを行いました

 

特に「人事ポリシーの策定」と「コンピテンシー選定」は

会社側が全面的に担当し

「評価制度」及び「賃金体系」は、私主導で構築していくと

いうスタンスで、それを4ケ月間で作り上げていったのです

 

 

皆さんの中には、人事ポリシーって何だろうと

思われている人もいるはず

 

人事ポリシーとは

「会社の社員に対する考え方」をまとめたもの

 

どんな社員が欲しいのか、社員に何を求めるのか

逆に社員にどうやって報いていくのか

給与は何に基づいて支払うのか など

求める人物像から組織のあり方、給与の内訳、各種手当の

考え方まで、全部で20項目位をしっかり社長にまとめて

もらったのです

 

コンピテンシーとは

「評価基準‐成果を出すための行動」を言います

 

わざわざ会社が社員に求める行動を一から考えて

もらうのではなく

私がこれまでの経験から導き出した行動モデルを示し

その中から選択して自社にあうようなコンピテンシーを

選択してもらうという形で進めたのです

 

 

この2つをしっかり検討して、導き出すことで

人事評価の基本的なことはほぼ出来上がったことになります

(社長の想い、考えを全社員に示すことになります)

 

あとは、グレード(等級)を設定し

それに合わせて、人事評価シートを作成し

評価やグレードに対する賃金体系を作っていきます

 

 

当然、経営的視点で人事評価や賃金体系を

作っていかなければなりませんが、基本的にはこの流れ

となります

 

人事評価制度を運用した結果

1.若手社員が辞めなくなり、職場に活気が戻った

2.会社の人事制度に合わない社員は自然と辞めていった

3.業績が上がってきた

 

社長さんの想いが叶った瞬間です

 

 

でも、新たな人事制度を運用していく中で

どうしてもその制度に合わない社員が出て辞めていきます

それはそれでしかたないことだと思います

 

 

言い換えれば

人事制度は、その会社で頑張る社員を守るものです

 

しっかり「将来が描ける」ようにしなければなりませんね

 

 

 

 

それでは、本日はここまで ♫♫♫

 

ひと創り請負人~大崎 節男でした

先般ある小さな製造業の社長から

「評価制度を作ったら社員がもっと動くようになるんでしょ!」

 

と聞かれました・・・

 

 

 

答えは・・・「いいえ

 

人事評価制度を作って、それによって社員を評価すれば

社員のモチベーションが上がる?

 

そんな簡単な魔法のような評価制度はないのですよ!

 

それよりも

きちん社員と対話をしてますか?

リーダーにリーダーの役割を与えていますか?

 

「売上・売上」ばかりを口にして

社員の声に耳を傾けない社長に

社員は信頼を寄せるでしょうか?

 

社員がこの会社を辞めたいと言っているのさえ

気づいていない状況なのです

 

私の口からこのことを話したら

 

しっかり落ち込まれましたね・・・・

 

 

社員数15名くらいなら

社長が社員の働きぶりをしっかり把握できるはず

 

あえて人事評価制度なんかいらない

 

むしろ、日頃からコミュニケーションをとることで

社員の良いところ、悪いところ、直してほしいところが

つぶさにわかる

その良し悪しを正直に伝えるだけでいいのでは!

 

と言いつつ、社長の頭の中にある「社員像」を実現する

「人事評価制度」を創っていったのですね

 

人事ポリシーの設定

社員に求める行動(コンピテンシー)

 

をじっくり検討し、その中から会社として

必要な行動をピックアップし、それを人事評価制度に

落としていったのです

 

それと、賃金の決め方がバラバラ

何を根拠に決めたのか全く分からない

 

これでは社員がかわいそう!

 

会社の経営状況をつぶさにチェックし

この経営状況に合うように賃金体系も創り変えました

 

人事評価制度をしっかり賃金に反映させる

 

これで「先が見える制度」になったと大喜び!

 

社長もそうですが、社員はもっと喜びましたね!!

 

それと約4ケ月の試行錯誤の中で

社長が「ひと創りの大切さ」に気づかれたことは

更に大収穫だったと思います

 

 

人事制度を構築するとは

ハードウェアとしての器より

ソフトウェアとしての内容、運用が一番大切!!

そのことを社長自らに「気づいてもらう」ことなのです

 

やっと走り出したばかりの人事評価制度ですが

確実に

社員に届いているようです

 

社員同士の会話の中にも

おまえ「コミュニケーション力が足りないぞ!」

   「もっと部下に寄り添えや!」

など飛び交うようになっています

きっと

社長が望む「社員の姿・会社の姿」に近づいているのかも

しれない

 

人事制度は、ひとを生かしもすれば殺しもする

      会社を伸ばしもすれば潰しもする

 

そのようなものだからこそ

会社・社員に寄り添ったものにしなければならいのです

 

 

 

最後に

会社の経営理念が会社それぞれに違うように

人事制度(評価制度)も会社それぞれに違うもの

 

あの会社が作った人事制度をそのまま使っても

決して「ひとは育たず、会社は伸びません!」

 

 

それでは、本日はここまで ♫♫♫

 

ひと創り請負人~大崎 節男でした