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１９６０～７０年代に起きたグループ・サウンズ（ＧＳ）ブームを描いた映画「ＧＳワンダーランド」（本田隆一監督）の完成を記念して、「一夜限りの日劇ＧＳ復活祭」が１２日、“ＧＳの聖地”だった東京・有楽町の「日劇」跡の有楽町マリオン「日劇１」で開かれた。「パープルシャドウズ」のギタリスト今井久さんと綿引則史さん、「ザ・ビーバーズ」ボーカルの成田賢さん、「ザ・ジャガーズ」ボーカルの岡本信さん、「エドワーズ」ボーカルの大石吾朗さん、「ザ・ゴールデン・カップス」ドラムス・ボーカルのマモル・マヌーさんらが、往年の人気グループのメンバーがレッドカーペットに登場した。みな「同窓会みたいだ」と再会を喜び合っていた。
マモル・マヌーさんは、リーダーのデイヴ平尾さんが１０日死去したことに「まだ全然信じられない。生きている感じがする」と消沈。大石さんは「昔一緒にやっていた仲間が消えていってしまうのは、とってつらい」と視線を落とした。また、ＧＳ「ローズマリー」に在籍し、この日は司会を務めたタレントのモト冬樹さん（５７）は「デイブさんにはとっても可愛がってもらった。ショックで残念」と惜しんでいた。
映画は、ＧＳブームの１９６８年を舞台に歌手を目指すミク（栗山千明さん）とケンタ（浅利陽介さん）ら４人が、事務所に命じられて嫌々ながら白タイツにフリルいっぱいの王子様風ファッションやマッシュルームカットにして、ＧＳバンド「ザ・タイツメン」を結成、日劇でのデビューを目指し、熱狂的な追っかけや、ライブで失神者が続出する超人気ＧＳバンドへと成長、そこへ大トラブルが襲う……というストーリー。１１月１５日から全国ロードショー。【内田剛樹】
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