子供にとって理想の間取りとは?
住宅を建てるにあたって、間取りは非常に悩みました。
メインはリビングであって、子供部屋を一番に間取りを考えることはすくないと思います。
自分の場合もやはり、リビングをメインに間取りを考えていき、
最終的に、リングは1階、子供部屋は2階にという間取りで落ち着きました。
はたして、子供にとって子供部屋を2階にすることがベストだったのかと思うことがあります。
設計当時は、子供部屋に関しても、よく考えて設計していただいたつもりですが、
実際に生活すると、いろいろと考えさせられるポイントがありました。
子供が小さいこともあり、住宅の設計に際しては安全面で配慮してもらいました。
そのため、キッチンから母親がたって、つねにリビングが見渡せるように配置しました。
こうすることで、子供をリビングで遊ばせながら、母親は家事に専念できます。
この間取りは非常によかったと思います。
キッチンからテレビもよく見渡せるので、これまたベスト!
ただ、子供が小学生になって、いざ勉強といっても子供部屋では勉強しないんですよ。
生活の主体がリビングなので、子供はリビングやダイニングテーブルで勉強。
必然的に、ランドセルや教科書もリビングにということで、子供部屋の利用率は非常に少なくなってしまいます。
いざ、大きくなったら、子供部屋でこもることも多くなると思うのですが、目がいきわたらない可能性があります。
もし、リビング横に子供部屋があれば、このあたりの問題は一気に解消できたと思います。
学習効率という観点では、部屋にこもって集中してということが、
一般的にいわれていますが、はたしてそうでしょうか。
私の経験からは、子供のころから、周囲の雑音の中でも集中できる訓練をしておくべきだと思います。
この集中という訓練の意味でも、リビングやキッチン、もしくわリビング近くの子供部屋で勉強するという
のは理想だと思います。
住宅の間取りに関しては、いろいろな考え方があると思いますが、
小さなお子さんの見える家庭は、リビング近くに子供がのびのび勉強できる環境があるといいと思います。
せっかくの住宅なので、家族が身近に感じられる家というものは、やはり理想ですね。
これから住宅設計をご検討される方も、子供視点で設計されるのも面白いと思います。