仕事でチバリーヒルズの近くに行ったので、勉強為?にチバリーヒルズに足を運んでみました。
チバリーヒルズの正式名称はワンハンドレッドヒルズ(One Hundred Hills)で、千葉県千葉市緑区あすみが丘で東急不動産が開発・分譲した高級住宅街です。分譲開始は1989年(平成元年)であるが、2011年(平成23年)現在も販売中となっています。
ワイドショーでも広く取り上げられ、マスコミからはロサンゼルスの高級住宅街、「ビバリーヒルズ」をもじって、「チバリーヒルズ」とも揶揄された。報道の影響による来客が余りにも多いため、「家の見学お断り」の看板が立ち並んでいたこともあります。
しかし、都心から遠く交通の便が悪いことや、バブルの崩壊もあって、60件を予定していた分譲件数は38件程度に落ち込み、さらには家を手放す者も増えたため、一時はゴーストタウンの雰囲気をかもし出す場所となってしまい、「バブル経済の負の遺産の象徴」といえる地域でした。今はどうなっているのか?とても気になる地域です。
移動中のタクシーの運転手さんから暴走族などが勝手に入り込んで暴れまわるといった事態も発生したため、現在はタクシーや配達車両、住民以外の車両が進入禁止になっており、入口にある門の横の管理棟で質問を受けることから、徒歩でも住民以外の人間が立ち入ることはできないため、タクシーにそのまま乗って入ることをすすめられたのでお願いして連れていっていただきました。
中には管理会社のパトロールカーが巡回しており、写真撮影が禁止されています。
あすみが丘はトータル的には計画整備された住宅地ありますが、ワンハンドレッドヒルズだけは圧倒される立派な建物や居住空間と対照的に人の気配がほとんどないゴーストタウン化しています。電気はついているが管理のためで空家も多く、居住用ではなく、別荘地や会社の保養所として使っているケースが多くなっているそうです。
現在も分譲販売は継続されているものの、土地の分譲販売のみとなり、その分譲価格は実質半分程度となっています。大規模画地であることから、坪当たり12万~14万円前後での分譲。地域の一般住宅の分譲地だったら坪30万が相場でありますが、金持ちは誰もほしがらない場所になってしまったために安くても売れなくなっています。
管理費も月10万前後、固定資産税が200万円も取られるのもネック。500㎡近いRCの上物付きで1億数千万円の中古も結構売りに出ています。これでは残りの分譲地も厳しそうです。
駅から遠いのがネックになりますが、踊らず普通の戸建住宅地として計画及び分譲を行なっていれば、大きな痛手を受けなかった思いますが、居住者がいて街をリセットするのは実質的に無理なため、もう後戻りができない現実にバブルの爪痕を感じる貴重な時間でした。
昨年、車中からヒルズの中を撮影した方の動画を発見しましたので、載せておきます。ほぼ私が見た風景と同じです。