③　不登校解決：　お子さんの“学校が恐いというトラウマ”と心の辛さをなくす４つの秘訣”とは？

(一部添削、再掲)

これまで、お子さんの

不登校・ひきこもりを解決するために効く

一つ目の処方箋

「１．お母さんが「学校に行かなくてもいいよ」と宣言する」

につづき、

二つ目の処方箋

「２．お子さんの要求を100%満たしてあげる」

について書いてきましたね。

今回は三つ目の処方箋について書いていきます。

３．気になるお子さんの言動を見ない、何も言わない。お母さんは笑顔で接する

学校にいけないで家にひきこもっているお子さんの心は、

決して幸せではありません。

楽しくもなく、辛さでいっぱいです。

毎日、毎時、やりきれない気持ちをもてあましています。

お子さんはその辛さを、ゲームに没頭する、

昼夜逆転する、感情を爆発させる、

部屋を散らかす、食事に文句を言う…

などの言動で表し､少しでも耐えがたい

心の辛さを軽減させようとしているのです。

このようなお子さんの言動、

親から見たら許しがたく、見ていると頭にきて、

叱りつけたい気持ちになりますよね。

もちろん、私もそうでした。(^_^;

でもね、それが今のお子さんの､

心が辛くて元気のないお子さんの、

ありのままの姿なのです。

そのようなありのままの姿をお母さんが

そのまま受け容れてあげることにより、

お子さんの心の癒やしが始まります。

この点を忘れないでくださいね。

子どもに限らず､大人であっても、

この“そのままの自分を受け容れてもらうと癒される”

という法則は、誰にでも当てはまるものですね。

欠点を持っている自分、短所だらけの自分、

毎日失敗をしている情けない自分、

あるいは罪を犯して刑に服している自分であっても、

そのまま批判されずに受け容れてもらえるとき…

人は変わります。

そのままの自分を受け容れてもらったとき、

そうせざるを得ない自分の本当の気持ちを

理解してもらったとき、わかってもらえたと感じた時､

人は生まれ変わったように変化します。

もちろん、良い方向に変わります。

それまで隠れていたその人の良さが、

前面に出てくるのです。

カウンセリングでは、この事実、

この人間の心の法則を何よりも重視しています。

そして、この事実と法則は､

脳科学や心理学でも証明されています。
キリスト教や仏教などの伝統的な宗教上の奇跡の多くには､

実はこの事実が隠されていることが少なくありません。

「あの人は生まれ変わったように､人が変わった」

と言いますよね。

そう、そのような変化が起きるのです。

お母さんがお子さんの

“みっともない、だらしない姿”を

そのまま受け容れたとき、

お子さんが変わってしまうのです。

本当に不思議なことですが、

神秘的、あるいは奇跡的ともいうことのできる

“変化”がお子さんに表れてきて、

お子さんは変わるのです。

目に見える欠点のまま、短所いっぱいのままの

お子さんをそのまま受け容れると、

お子さんが変わる　

ー　これは子どもを変える黄金の秘訣､ゴールデン・ルール

とも言っていいものですね。

そのような感じでお子さんを受け容れることを、

カウンセリング理論では深い意味での

「受容」とか「肯定的理解」などと言ったりします。

しかし、ここでは単純に

「みない、言わない､笑顔で接すること」

とわかりやすくしています。

しかし、具体的にはお母さんは

どのようにすればいいのでしょうか？

簡単に言いますと、

たとえば次のように感じて

お子さんに対応することでしょうか。

◇　ゲームに没頭していても、「いい加減にやめなさい」とか言わず、黙って、見てみないふりをする。

◇　昼夜逆転をしても、黙って受け容れ､小言をいわず、説教をせず、見てみないふりをする。

◇　そして、お子さんと目が合ったときは、いつもニッコリとほほえむ。顔の片方の筋肉が引きつっていても、がんばってもう片方で笑ってみせる。

◇　「この野郎が～」と内心思っていても、“自分はいま一流の女優になるリハーサルをしているんだ”とあえて自分に言い聞かせ､心は烈火のごとく怒りに燃えていても、お顔は優しい笑顔で満たす。

「え～っ？　そんなことしないといけないの？」

なんて言わずに、まあ、試してみてくださいね。
必ずそれ相応の結果はついてきますから(^_^;

このようなお母さんのご努力を見て、

お子さんは最初は怪しみます。
「なんかおかしいぞ…あの鬼ババア、顔の筋肉が引きつらせて笑ってたけど、どうしたのかな…」

なんて考えたりします。

でも努力をつづけると、だんだんと

「お母さんこの頃なんか変わってきてるな」と感じます。
もちろん、口ではなにも言いませんよ。

そう思うだけです。

そして、ある日､お子さんは突然､悟ります。

出家するわけではありません(笑）

「そうかあ、お母さんは自分のために毎日笑顔になろうとしたり、ゲームに没頭しても、部屋を散らかしたりしても、何も言わなかったんだ！」

とはじめてお母さんの思いに気づきます。

これが、突破口となってきます。

お母さんに一言：　お母さんがこの

「見ない、言わない､笑顔で接する」という努力を

お続けになることにより、お子さんのお心に

お母さんの思いが伝わるまで継続されますと、

次のような想わぬ副産物もついてくること、請け合いです。

◇　高価な化粧品を使っていないのに、なぜかお肌が綺麗になります。
　　　「なんか若くなったわね」と褒められるようになります。

◇　ご主人がまぶしげにこっちを見つめているのに、
　　ふと気づくことが多くなります。

◇　買い物に行ったり､街を歩いたりしていると、
　　道行く男性の視線を感じたりすることが増えたりします。

これ、化粧品のコマーシャルではありませんよ（笑）

お子さんの頭にくる言動や態度を

「見ない、言わない、笑顔で接する」ことを

継続することによって女性であるお母さんの

お心と体にも変化も生じた結果なのです。

お母さんのお心は、前よりももっと寛容となり、

優しさを増して更にステキになります。
そのお母さんのお心の変化が､

お母さんとしては「良妻賢母」、そして

女性としては「才色兼備」の新たな魅力を

引きだすことになっていくからです。

どうです、お母さん？

やってみて損はないでしょう？

なにしろ、「一石二鳥」ですからね（笑）

＜ご注意＞　
お母さん､“副産物”を目当てにしてこの処方箋を用いないでくださいね。
あくまでもお子さんの心のトラウマと辛さを癒すために処方箋を用いてくださいね(^_^;

（④に続きます）

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