もう29年前の回顧記事ですが、この事件の被害者は私の従兄だった
のです。事件の捜査本続行中です。現外務大臣が、時効直前になっ
て持ち回りで兇悪犯罪の時効休止を決めたあの事件です。
倉敷市児島上之町3丁目の農業角南春彦さん方が28日未明に焼け、春
彦さんと妻の翠さんとみられる遺体が見つかったのでした。
1週間後に血液型などから角南さん夫婦と断定しましたが、2人の首か
ら上はなく、犯人は殺害した後首を切断して放火したと断定しました。
その後頃、私はたまたま建設業界紙ではありましたが、取材記者をし
ており、県警の捜査関係者の方などからもお話をお聞きしましたが、事
件は来年でもめていたし、角南家の隣地の畑の所有者と,境界でもめて
いた情報があり、そのトラブルが原因?とみられました。
その後の情報では、やはり土地の境界のトラブルとみられるとは、不肖
の記者当時の県警の内密情報ですが、死亡当時の年齢は70歳。隣地の所
有者も近い年配のようなので、ほぼ30年経過しているので、生存してい
てもほぼ100歳ですし、トラブルの相手もほぼ同年配でしたので、もし生
存していても100歳前後となり、すでに亡くなっているのではと考えられ
ます。
この事件の後日談ですが、春彦さんには兄弟が多く、岡山市内にも兄がい
たのですが、事件から十数年後のある日,ハナモモの苗木を持参されて、
この木は大きくならないし、4月中旬には花が咲きます。このハナモモの
花が咲いたら、弟の春彦のことを思い出してやって下さい、と言われまし
た。今年も先日ハナモモの花が咲き、従兄を思い出しました。地元紙の昨
日の朝刊にも、この関連記事が出ていましたが、来年はあの日から30年。
春彦さんの兄弟も減ったり、思えば私も満87歳。お互いに車での営業も多
くて、片側4~6車線の道路で並走し、信号で手まねでお茶を誘ったりした
春彦さんを偲んでいます。
m