 FRBの時間軸強化で日米金利差が低位安定

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日米2年金利差がドル円と高い相関関係にあるのは周知の事実。
先日のFOMCでFRBは時間軸を強化→日米金利差は当分低位で安定する。


 ジャクソンホール(8月26日)に向けた相場
先日までの世界的な株価の急落は米国債の格下げも主因だが、QE3の催促相場という一面もあった。
昨年、バーナンキ議長がジャクソンホールでの講演でQE2を示唆したことから、今年もその期待が高まり、再び催促相場、つまり株安が始まる可能性がある(リスクオフで円買い)。

 欧州問題
欧米の財政問題がクローズアップされているが、米はどちらかというと政治的要因で混乱、財政が本質的に危ないのは欧州。
直近、イタリア、スペインの10年金利はECBの買入れで低下しているが、CDSは300bp以上で高止まりしており、再燃すればリスクオフで円買い要因となる。
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 介入効果は期待薄
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くりっく365のドル円の建て玉。
先日の介入で個人の証拠金トレーダーのロングポジションが大分吸収された。また、足元では再びロングポジションが増加し始めており、証拠金トレーダーが介入の効果を妨げる可能性は今後も大きい。
また先日のG7の声明で「市場において決定される為替レートをわれわれは支持することを再確認」と表明しているので、日本の単独での大規模な介入はしづらいのが現状。

 アノマリー:8月は円高になりやすい
日本の輸出企業がお盆休みに入る
米国債の大量償還・利払いがある(円転ニーズ)



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