NPOの説明会を行いました。 | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

NPOの説明会を行いました。

本日、NPOの説明会を開催いたしました。
20名以上の方にご参加いただき、
またリーダーポジションに対しても予想を上回るご応募を頂きました。

説明会でお話ししたことをかいつまんでここにも記しておきます。

・フィリピン台風の各被災地域のうち、タクロバンの被害は別格。街の存続すら危ぶまれている。
・復興が3段階あるうち、タクロバンはまだ、緊急支援物資の適切な配給という1段階目が終わっていない。
・3段階目は経済と生活の復興。フィリピンかつタクロバンという特性をいかすと、クラウドソースまたはBPOが有望ではないか?

この説明会で少しお話ししたのですが、
台風ハイエンのニュースを見ていて僕が感じたのは、無力感でした。

無力感のひとつは、間に合わなかったという無力感です。
レアジョブがフィリピン経済の発展に貢献し、
それがインフラの整備につながり人命を救う、
そういう意気込みでおりました。
ですがそれは中長期の話で、
今回の災害には間に合わなかったという忸怩たる思いがあります。

もうひとつの無力感は、株式会社がゆえにできることに限界があったことです。
生徒様を中心として多額の募金を募ることはできました。
ですが、各被災者に直接働きかけることはできていません。
被災者を直接支援するための資金をある程度確保しようにも、
本来株主のためのお金を動かすことになったり、
税務的や法律的な問題があったりして、
どんな名分をつけたとしてもどこか経営がゆがんでしまうのは避けられません。

家や家族を失った講師たちとメッセージを交換するたびに、
レアジョブ・ファミリーの一員たちが困っているときに、
なすべきことをし得ていないという気持ちがつきまといました。

そこで、昔からお世話になっている、RCF復興支援グループの藤沢烈さんに相談しました。
そのときに教わったのが、NPOというビークル(乗り物)をつくることです。
誰かが無理して頑張って支援するのでは、長続きが難しくなります。
しかし、お金、人、知恵など、様々な企業や人が持てる強みを出し合うことで、
無理なく続き、社会に出せるインパクトを最大化することができます。

ある種、NPOは株式会社と似ているようです。
世の中をよくすることを最終的なゴールとして、
お互いの強みを持ち寄って、効率を高め成果を上げにいく、
という点はまったく一緒です。
恐らく違うのは、マイルストーンとしての利益目標を持つか・持たないか、だけなのかな、と。

だからこそ、今回のNPOでは、資金調達をしっかりやりたいと思います。
誰かが無理して誰かを支援するのではなく、長続きする体制でインパクトを最大化したいと思います。
当然、NPOのリーダーもその一員です。
資金調達をしっかりやることで、リーダーにも見合った給与が出るようにし、
かつ、復興支援を終えるタイミングにおいて、有利な形で転職が決まる、というのを望んでいます。
(海外×組織立ち上げ×成果を出した、という人は、
 希少価値が高く、大きなニーズがあるのではないでしょうか?)

本日お越しいただいた方々、そしてその方々をご紹介くださった皆様、本当にありがとうございました。
また、リーダー希望でありながら、用事等で本日お越しいただけなかった方もいらっしゃいます。
そのような方の場合、 recovery.from.haiyan [アットマーク] gmail.com 宛にご連絡いただいていれば、
説明会の資料を共有のうえ、簡単にご説明することもあるかと思いますので、
どうかよろしくお願いいたします。