フィリピンの台風で被災した、弊社講師たちにつきまして | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

フィリピンの台風で被災した、弊社講師たちにつきまして

今回のフィリピンでの台風の災害につきまして、
たくさんの温かい励ましの言葉をいただきました。

まことにありがとうございます。

フィリピンで最大の被害にあったタクロバンですが、
レアジョブの講師たちの一部が住む地域です。

まだその多くとは連絡が取れていません。
ですが、電話、SMS、フェイスブックなどによって、
その一部から、少しずつ連絡が取れるようになってきました。

連絡がとれた講師たちから、口々に、
「飲料水と食糧、ロウソクとマッチが必要」との声をもらうと、
それすらもない状況と、
それを届ける術が不十分にもどかしさに、
僕はいたたまれなくなります。

そしてそれ以上に、
連絡が取れていない講師の人数が、
連絡が取れた講師の人数を
まだ大幅に上回っています。
その数字をみると、僕は悔しくてなりません。

ウェブサイトやメールにて、日本の生徒様、フィリピンの講師たち、
その双方で義捐金を募らさせていただきました。
それとは別に、スタッフたちが自分たちに何ができるか、頭を絞ってくれています。

救援物資の必要性がひと段落済んだのちは、
被災地で次に必要になるのは、おそらく現金です。

家を建て直すにも、他の都市の親戚の家に身を一時的に身を寄せるにも、
そしてそれまでの日々を過ごす間も、
重要になるのは現金です。

頂いた義援金は赤十字などに寄付するものですが、それとは別に、
被災した講師たちに、再就労支援として、
何らかのキャッシュを渡す方法がないかどうか、を探っています。

そのために何の経費を切り詰めることが現実的か、
フィリピンなどの税法上や会計上問題がないかどうか、
また、弊社の株主に損害をもたらすものではないか、
「被災」したかどうかを適切に判別する方法があるのかどうか、
等々、スタッフたちがチェックしてくれています。

また、レアジョブのCEOとして、僕も被災地を訪れようと考えています。
今行くとただの重荷、無力な外国人でしかないので
もう少し状況が落ち着いた頃、12月くらいでと考えています。

このように、今回の災害について直視していくことは重要だと考えています。
ただ一方で、僕たちは一民間企業であること、
その本分を忘れないでいることは大事だと考えています。

過度の自粛を被災地も望んでいないことは、
3.11の教訓であると思います。

毎晩、オンライン英会話レッスンという形で、
毎日1万人以上の日本人・フィリピン人の間での会話を生んでいるわけですが、
このたくさんの会話の維持・発展に尽くすことが、
僕たちが一番できる・もっともすべきことだと考えております。

義援金については、たくさんのご支援をいただき、まことにありがとうございました。
皆さんのお気持ちは必ずフィリピンに届けます。

そしてこのオンライン英会話事業をもっと発展させ、
より多くの講師報酬をフィリピンにもたらし、
フィリピン経済をより発展させ、
日本にあるような堤防や避難所などのインフラ整備が進めてもらうことが、
結果的に人命を救う道ではないかと考えております。

今後ともますますのご支援・ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。