「伝える」という気合 | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

「伝える」という気合

昨年からとある人事コンサル会社に入って頂き、定期的にMtgを行ってきた。
そこで僕が感銘を受けたのは、その会社の方のプレゼンスキルだ。

話し方が上手というのもあったが、
それ以上に驚いたのが、プレゼン内容のロジカルさだ。

どのような人に対して、
どのような行動をとってもらうために、
どの情報を、
どの表現で、、
どの順番で出すか。

それがめちゃめちゃロジカルに整理されていて、聞いていて驚いた。

僕なら、ついつい、やってしまうことがある。
相手が知らない言葉で話してしまったり、
最終的に相手にとってほしい行動と直接関係してない話をしてしまったり、
話の順番が飛んで相手を混乱させてしまったり。

その人はそういうのがなかった。
どう考えても、事前にしっかり構成を練って準備している。

または、そういう準備を大量にしてきた結果として、
準備をせずにそういうことが自然にできるのかも。

「やばい!」 と とても刺激になった。


前職で戦略コンサルをしていたとき、
パートナーのプレゼンを見る機会が何度かあった。

僕たちの作業が遅くて、ぎりぎりにプレゼン資料が出来上がったときは、
そのパートナーのプレゼンを聞いても、とくに感銘は受けなかった。

だけど、あるとき、プレゼンの18時間前を締切として指定されて、
ちゃんと締切通りに資料を仕上げたことがあった。
そのときのパートナーのプレゼンは、聞いていて心が震えた。
自分たちがつくった資料だから、隅から隅まで知っているはずなのだが、
なぜか心が震えた。



最近、テレビやラジオの方と広報でお仕事する機会をいくつか頂いた。
そこで活躍されている方に共通して感じたのは、
表現するときの気合だった。

ナレーター、アナウンサー、DJ。
「伝える」 ということに命かけているから、
言葉ひとつひとつの刺さり度合いが、
僕なんかと全然違う。

それを最も感じたのが、
先日のソーシャル・イニシアチブ・アワードで、
生で藤原紀香さんを見た時だった。

受賞された方はどれもプレゼンが素敵だったが、
彼女のパワーは圧巻だった。

あとのパーティーで、
ツーショットで写真を撮らせていただく機会があったんだけれど、
彼女からオーラを感じた。

ホリエモンさんの本で、
「パーティーに女優が一人いるかどうかで雰囲気が全然違う」 とあったが、
まさにそのとおり。

「伝える」という世界で、切った張ったをしているはずだから、
気合を持っていて当たり前だと思う。

一緒にいてオーラを感じたのだけれど、
そのオーラの源泉は、
「伝える」という気合にあると思う。

僕はどちらかというと職人気質で、
「いいものをつくっていれば分かってくれる」
そんな考えを持っていた。

でも、そういう方々と接する機会を頂き、
自分ももっと気合入れて表現しよう、
今はそう思っている。

気合を入れようとすると、
ついつい時間がとられちゃうのだが、
時間を見つけては、そうしようと思っている。