ビジョンを徹底する | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

ビジョンを徹底する

ライフネット生命の「ふれあいフェア 」に参加してきた。

同社は、オンラインで格安の生命保険を提供しており、
格安オンライン英会話のレアジョブとしては、
常にいろいろな施策を勉強させてもらっている。

今日は出口社長の講演やQ&Aもあるということだったが、
期待以上だった。

なかでも勉強になったのは、同社のマニフェスト とその徹底だ。

レアジョブを経営していて、常に生徒様目線に立つよう努力しているが、
ライフネットさんの徹底ぶりはすごいと、常々思っている。

だから質問した。
「出口社長は、なぜ、そこまでお客様のことを真剣に考えるのを、徹底できるのですか」

その質問に対する答えが、勉強になった。

・お客様のことを真剣に考えるのは、マニフェストをつくったから。
・正直に経営するとは、どういうことかを描いた。
・たとえば「わかりやすく」とはどういうことか、全部書いた。
・大事なことをきっちり書いておくことが、社員のあいだのブレを少なくする。
・みんなが、同じ旗のもと、経営できる。

・ライフネットは、生命保険会社を親会社に持たずにゼロから作った。
・これは戦後初めて。
・頼りになるのはお客様のサポートしかない。
・ベンチャー企業にあっては、お客様に喜んでいること以外に、伸びていく方法はない。



そして、さらに質問させてもらった。

「社員の皆さんは、どのような瞬間にマニフェストの内容を実感しているのですか?」

マーケティング部の方はこうおっしゃった。
・マニフェストのひとつは、「生命保険を、もっと、わかりやすく」
・誤認を与えていないか、わかりやすいかを常に確認している。
・ページを作る際に、常にマニフェストをに立ち返ってチェックしている。
・悩んだ時、迷った時に、マニフェストに立ち帰る。
・日々の活動のなかに刻み込まれている。

システム部のインフラ・エンジニアの方はこうおっしゃった。
・マニフェストのひとつは「生命保険料を、安くする」
・いかにお金をかけずに、いかに安定しているシステムをつくるか、考えている。
・念頭にあるのはマニフェスト。
・何かを作るときには、マニフェストに立ち返る。

保険金支払いの担当の方はこうおっしゃった。
・マニフェストのひとつは、「生命保険を、もっと、わかりやすく」
・自分の仕事は、一日でも早くお客さまに給付金を届けること。
・給付金の請求をするのは初めてのお客様が多い。
・そこでわかりやすい対応をするよう、わかりやすい資料を作れるように、に心がけている。



ビジョンを掲げている会社は多いが、本当に徹底できている会社は少ない。
レアジョブはその少ない方でありたいと思う。
その意味では、「マニフェスト」に相当するものが、まだまだこなれていない。
みんなが常に立ち返れって判断材料にできるほど、洗練されていない。

ここをきっちりできるよう、努力していきたいと思う。