ベンチャーにおける「どこに向かっているのか」 | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

ベンチャーにおける「どこに向かっているのか」

どこに向かっているのか イコール 理想の姿、ではない。


理想の姿を言うことは非常に簡単。

例えば、
・コスト少なく
・お客様の満足度が高い
・業務がスケーラブル

だけれど、いきなりこの理想の姿を目指すと、失敗する。
だって無理だから。

通常、何かの事業を始めたばかりのとき、業務は↓のようになっている。

・コストかかる (=業務が非効率)
・お客様の満足度が低い (=業務の進め方が熟練していない)
・業務がスケーラブルでない (=属人的でシステム化されていない)

このダメダメな状態から次に目指すべきなのは、次のうちのどれか。

・コストがかかり、お客様の満足度は低いが、スケーラブルな方法
・コストはかかるが、お客様の満足度は高い、スケーラブルでない方法
・コストはかからないが、お客様の満足度は低く、スケーラブルでない方法

これらのどれかが、通常、ベンチャーにおける「どこに向かっているのか」

もちろん、最終的には全てに完璧な理想の姿を目指すべき。
だけど、理想の姿を達成するには数年かかる。
数カ月では無理。

ベンチャーにおける「どこに向かっているのか」は、
将来いつか達成できる、理想の姿だけではない。
何かはダメだけれど何かはよいという、数カ月以内に達成できる状態も含まれる。


もし、
理想の姿は共有されているが、
何かはダメだけれど何かはよいという状態が共有されていないと、
何が起きるか。

優先順位を決められず、議論が発散してまとまらない
 ↓↓
徹底して議論することができない。
 ↓↓
地位が高い人か、声の大きな人の意見に従うしかない。
 ↓↓
あんまり楽しくないチャーのできあがり!!


ベンチャーの楽しみは、自分のアタマで創意工夫したことをすぐに実現できることだと思う。
楽しく仕事をするためにも、「どこに向かっているのか」をきちんと共有すべきだと思う。