カルトナージュ。
少しずつ認知されてきましたが知らない人が多く、もし聞いたことがあっても
「ああ!! 箱に布を貼るんだよね」
とおっしゃる方が多いです。
確かにその通りですが、既に出来上がった箱に布を貼るだけのリメイクのようなものではありません。
箱やトレイや普段携帯するパスケースや名刺入れ、手帳カバーなど様々な生活雑貨を作れます。布を貼る前には作りたいものの展開図を書き出して、大きな厚紙を切り出して、それを組み立てるという作業があります。
自分で形や大きさを決める。
それから布や紙などで装飾する。
自分の好きな、必要なものを作るのです。
安くて気軽で使い捨ては便利だけれど、その一方で、目的に合わせて手間をかけて作った「好き」なものに嬉しさを感じながら使うことは、生活の質を上げると思っています。
もちろん、既存の箱に布を貼るだけでもまったくかまわないのですが、今回は"カルトナージュ"として書いています。既存の箱に布を貼るリメイクは私もやっていますし、ものを大切にするという考えにつながるので大好きです。
これは厚さ2ミリの厚紙が50枚。
注文したのが届いて開封したところ。
カルトナージュはこの厚紙を使って作ります。
紙の厚さ、私が使うのは2ミリが主流ですが目的に合わせて薄いものや厚いものも。
作りたいものの形や大きさを決めて、サイズを測りカッターで切り
木工用ボンドと水貼りテープで組み立てる。
この組み立てたものに布や紙、革など様々な素材を貼って仕上げます。
実はこの仕組み(といっては大げさですが)がわかると、街中にあるいろーーんなものが「あれ?これはカルトナージュ?もしそうじゃなくても作れるんじゃない?」と気がつきます。
仕上げに貼るのは
生地
デザインペーパー、エンボスペーパーや和紙
スキバルテックスと起毛紙
スキバルテックスは革のような風合いを持つ洋紙。柄(模様?)は様々ありますが、私はニトロリンというこのつぶつぶシリーズの色味が好きです。
起毛紙には写真右側の二枚のような種類のほか、宝石箱などの内貼りに使うウールペーパーというのがあり私もアクセサリーケースの内側に使います。
ラミネート(ビニールコーティング)された生地
革
製本用クロス
裏側に紙が裏打ちされた布で、ボンドがしみないので使いやすいです。
壁紙(クロスともいいますね)
これは輸入壁紙です。
国産壁紙も輸入壁紙も、生地と同じくらい素敵なデザインがたくさんあって選ぶのが本当に楽しいです。最近はインターネットやお店で気軽に壁紙を購入できるところが増えてきています。
自宅の新築やリフォームで余った壁紙を使って小物を作るとインテリアに統一感が出てよさそう。
以前作ったものですが、上の壁紙を二種使ったトレイがこちら。
同じ形で、
外側が壁紙
内側がウールペーパー
これらは今、美容室でアクセサリーや携帯電話などを置いておくトレイとして使っていただいています。
全ての材料を持ち歩くことはできないので、出張講座でご使用いただけるのは生地のみですが、ご自身でご用意いただいてお持ち込みになるのは構いません。
講座に参加希望で生地以外の素材に興味がある方がいらっしゃいましたら、入手先など(主にオンラインショップです)お伝えいたします。
作るのは難しくありません。
切る、貼るという図工で学んだ作業ができれば大丈夫。
どうぞ、お気軽にお問い合わせくださいね。
カルトナージュ 募集中のレッスン
てづくり菓子工房こむぎ
11月10日(火) 10:30-16:00
アーデンホーム石狩樽川メイフェア
11月26日 (木)10:30-16:00
てづくり菓子工房こむぎ
12月 1日(火) 10:30-16:00
アーデンホーム石狩樽川メイフェア
要予約につきお問い合わせフォームよりご連絡ください。