ほんとキャラゲーでは久々のフルコンプでした。
こももルートがなかなか考えられたいい話だとしたらこっちは文句なしの感動系といった話。
過去編が物語の初めにあることでこのような結末は見えてはいましたが何度も何度も繰り返しをさせられた分だけ満足度は高い。
ということで自重していましたがネタばれ全開モードで行きます。
まず、この物語のメインヒロインはまず間違いなく夢だということです。
メアは残念なことに2番手です。場合によっては1番手といえなくもないけど。
夢こそ主人公、洋の初恋の相手=つまり展望台の彼女でありメアという星神を産み出した張本人。
なので当然と言えば当然ですけど。
ここでいったん脇道にそれると、メアは死神と名乗っていますがその正体は星神。
その仕事は創造主と約束をし、また困っている人間の悪夢を鎌で刈ること。それによって洋は過去の思い出の一部を悪夢と判断され記憶を刈られたというわけです。
で、彼らには故郷がありそれは宇宙にある星座。メアは7月7日に生み出されたので七夕が故郷の星にあたり、それでこの物語の中でやけに七夕の話が強調されると。
他にも星神は何人かは物語の中に存在するようです。
そしてメアの誕生には洋も絡んでくるのですが、簡単にいうと。
隕石に真剣に願いを込めると3次元の存在である人間では知覚できないより高次元の生命体=星神(?)が誕生する。なお、人間が彼らを知覚できるのは人間自体の特殊(瀕死、トランス等状態異常)状態及び夜、地球外から来た物質の影響下にある?時。
そのへんは世界観のお話ですけど。つまりまぁ理論的に言ってごまかしてるけどファンタジックだよと。
ルートの話に戻しますと。
まぁとにかくそんな不思議感あふれる世界でルートを終えるたびに伏線が回収され風景の端々にパジャマ姿で登場する彼女。顔色の悪そうなお姉さんが夢さんなのです。そのたびに洋は彼女を追いかけようとしますがそれは叶いませんし、一度名前をメアに刈られていますから名前を読んで引きとめることもできません。
そんな中。明日歩が小学校時代の七夕の短冊を洋に返してくれたことで状況が一変します。
刈られた名前を思い出せたから。
そしてその名前を頼りに榊神姉妹の助けによって彼女が病院に入院してるということがわかります。
ここまで読めば、彼女がどういう結末になっているかほとんど理解はできるでしょう。
ここで選択肢。
奇跡を起こす←そのまま夢ルート。
メアはその生命力(?)を夢に渡すために原初の場所に戻って洋と夢の子供として転生する。
奇跡を起こさない←幼女好きのためだけのメアルート。夢はどうなったのだろうか。
といった感じです。
うん。まぁオーソドックスだったけどきれいな終わりで素晴らしいと思いました。
長く時間を持ってかれたので。
散る美しさもあるから儚いENDもいいけど、たまにはこういうみんなハッピーENDっていうのも。
あえて不満点を言えば、なぜ1回で終了ですか。明日歩3回なのにみたいな。
いちおーエロゲだよねこれって。と思いました。
あと、ルート制限で全員やらなきゃメアにたどり着けないというのも・・・。
いるキャラといらないキャラ選別はしっかりやってルートを組み立ててほしかった。。
とはいえ。全体的に見て十分良作だと思いました。
激戦の三月じゃなかったら間違いなく秀作と言ってよかったでしょう。
久々のゲームだったのでほとんど中身の薄い文章になりましたが次は僕の手の中の楽園にとりかかろうと思います。本気で。