クドを攻略し、次は神北とおもっていたらいつのまにか佳奈多ルートに突入していたニート卿。結局、感動しすぎてレビューを書く気になってしまった。
まず、はじめは相当なつんでーれなので見ていて微笑ましい。
正直無印の方での彼女はちょっと硬すぎる面だけが目立っていたので今回はキャラとしていい感じに仕上がっていると思います。
なんというかルームメイトであるクドに影響された感バリバリで葉留佳とも和解している状況なのでところどころ優しさを感じさせるけど素直じゃないなと思わせるところがGOODですね。
あ、でもちゃんと毒舌できついところも残ってます。っていうか一番書きたいのはそこではないです。(もちろんキャラの良さもいいと思うよ。)
なんといっても力説したいのがこのルートはまさに姉妹愛と大人の理不尽さを描く物語ですということ。
まあところどころぼかすとこうなります。家の後継ぎとして常に比較され続ける双子。それは現代ではもはや名家とはよべない家の過去の威光を維持しようとする親戚たちによる一種のゲームのようなものだった。
1人しか勝者にしかなれないのなら喜んで敗者になろう。
何もやらなくてもできてしまう天才型の妹は努力型の秀才である姉を見てそう思った。自分がみじめな境遇を我慢するだけでいいのだから。
一方、姉はひたすら勝者であり続け、家に縛られ続けることを望んだ。妹を解放するために。
ぼろぼろになりながら互いに仲が悪い振りをしていた2人を支えていたのは表面ではどんなにいがみあっていても本当は大切な家族だという小さな頃から持ってきた思い。そしてそれを裏付けるためのある品物だった。
そんな彼女たちの願いも大人たちの汚い策謀によって踏みにじられることになる。
ある決定的な出来事の後、2人の間にか憎しみしかなくなってしまった。妹は姉を本気で憎みはじめた。
姉はそれを悲しいと思いながらも妹にはわかりやすい敵役が必要だと考えて演じる。
そしてあるときに気づく。大人に逆らえるものではないと。だから人形になるしかないと。それで妹が助かるのならそれでいい。まあ他にもいろんな要素がありますがこれ以上書いてもあれなので。重要なのはこのルートではすでに葉留佳は佳奈多と和解しているということで、どんな結末を迎えるかは・・・。
とにかく美しく悲しい物語。なんというかあんだけうざキャラ扱い(いらない子)だった葉留佳がここまで化けるとは・・・。恐るべし。正直、あまり期待はしていなかっただけにこれはGJとしかいいようがない。
ああ、なんというか稚拙な文章でこのルートのよさが伝わるか分りませんが、このブログを見ている皆様、もしPCゲームをやるのが嫌でないのでしたら、リトバスをやってみてください。
最後に、ちょっとあるシーンの音楽が直球すぎてやばい感じがするのは僕だけか?「エクスタシー」って音声入るなんてね。