交番で爆発事故ドンッ

天然ガス、排水管伝い充満か!?


千葉県・大多喜町
2010年3月5日配信
毎日新聞
3月5日午前0時15分頃、千葉県大多喜町猿稲の県警勝浦署大多喜幹部交番内にある男子トイレで、当直勤務中の男性警部補(51)がライターの火をつけたところ、突然爆発した。この爆発で警部補は顔や両手に軽いやけどを負い、病院に運ばれた。
この爆発で、トイレの天井約7㎡が熱風で溶けた。
同署によると、現場に爆発物などはなかった。
「ボンビックリマーク」という爆発音を聞いて駆けつけた別の警官が、トイレ床面にある排水口から高さ約1.5mの火柱が上がっているのを見た。地中の天然ガスが排水管を伝ってトイレ内に充満し、引火したとみて、ガスの流入経路を調べている。

大多喜町は房総半島の中央にあり、1891(明治24)年、日本で初めて天然ガスの井戸が掘削され、「天然ガス発祥の地」として知られる。
県によると、房総半島は日本最大規模の水溶性天然ガス田「南関東ガス田」の中心に位置し、天然ガスの年間産出量は全国2位の約4億6322万立方m(2008年)。
同ガス田を開発する関東天然瓦斯開発(東京都)によると、成分は99%がメタンで無臭。

〔記事は以上です〕


房総半島周辺では1988年以降、地中の天然ガスが原因とみられる爆発事故が相次いでいます。

2004年7月、九十九里町の「九十九里いわし博物館」で天然ガスが爆発し、職員2人が死傷。
1991年11月には茂原市内の東電社員寮で配管点検口を開けた女性がライターの火をつけたところ爆発して顔にやけどを負った。
同市立茂原中でも、1988年4月、校舎の一室でスイッチを入れた際の火花で爆発が起きたが、けが人はなかった。

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東京では、2007年6月19日、渋谷の天然温泉施設「SPA・シエスパ」(ユニマットグループ経営)で、天然ガスの爆発により、隣接する従業員用施設にいた従業員2名が死亡する事故がありました

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■南関東ガス田 (Wikipediaより)


南関東ガス田(みなみかんとうガスでん)は、埼玉県南東部及び東京都東部から九十九里浜にかけて分布する日本最大の水溶性天然ガス田。水溶性ガスとは地下で(地層)水に溶解しているが、圧力が解放された地表では水から分離し気体になるガスのことで、主成分は都市ガスと同じメタンであり、地層中で微生物により生成された。


埼玉・東京・神奈川・茨城・千葉の一都四県に及び、面積は3,500km、埋蔵量は3,750億m と見積もられており、日本国内で確認済みの天然ガス埋蔵量の90%を占める。かつては、東京での生産も行われていたが、ガス利用が地盤沈下を招いたことから採掘は規制され、現在は千葉県の茂原地区を中心とする九十九里浜沿岸部が最大の供給地区。
ガスはかん水と呼ばれる地下水に含まれている。かん水は化石海水が起源とされており、海水に似た成分だが、海水の2,000倍ものヨウ素を含んでいる。これだけ高濃度の濃縮ヨウ素が存在する場所は世界的にも珍しく、日本はチリ(ビックリマーク)に次いで世界第2位のヨウ素産出国となっている。
地下において高い圧力下にある場合はメタンは地下水に溶けているが、大気圧のもとでは水にほとんど溶けないことから、地下水のくみ上げを行うとメタンガスが自ら分離して発生することとなる。南関東ガス田は他の水溶性ガス田に比べかん水に溶けているメタンガス濃度が非常に高いのが特徴で、単なる化石海水ではなくメタンハイドレートを起源とするなどの説もある。
多くの自治体では条例等で無許可のガス利用を禁じており、個人が勝手に燃料として利用することはできない。ただし、千葉県内を中心に旧家等で条例制定以前から天然ガスを利用している場合には例外的に認められている場合もある




南関東で大地震が発生した場合、地中から天然ガスが噴出し、あちこちで火柱が立ち、火災旋風が起こる危険があります。

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そうなると、1923年の関東大震災ので約4万人が焼死した本所被服廠跡のような大惨事となることも考えられます。

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恐るべしあせる

南関東ガス田汗




自治体の条例で無許可のガス利用を禁じ、燃料としての利用を規制しているようですが、一部の特例もあるとのこと、いっそのこと、この天然ガスを、安全な方法で資源として使い切ってしまうことで、将来へ向けての危険を回避する訳には行かないものだろうか(^^;