1日の産経からです。
【ハイブリッド車を始め、自動車メーカー各社の燃費競争が熱を帯びているが、その足元を固めるタイヤにも環境対応の低燃費タイヤの割合が急増している。
「今年春以降、タイヤメーカー各社のラインアップが充実し、販売の25%が低燃費タイヤになっています」と話すのはカー用品販売のスーパーオートバックス足立(東京都足立区)の店長、木内幸久さん。
低燃費タイヤが増えている背景には、日本自動車タイヤ協会が今年1月にスタートさせた「ラベリング制度」がある。乗用車の交換用夏タイヤに、燃費性能と密接に関係するタイヤの転がり抵抗係数を5段階で、ぬれた路面でのグリップ性能を4段階で表示する統一基準を設定。転がり抵抗が最も少ない、つまり燃費がよくなる順に「AAA」から「AA」「A」までの3ランクでウエットグリップ性能も基準をクリアしたものに「低燃費タイヤ」マークが付く。タイヤ公正取引協議会の推計では、タイヤの燃費への寄与率を10%と仮定した場合、転がり抵抗が20%低減したら、燃費は2%向上するとしている。
日本能率協会総合研究所(東京都港区)が8月上旬に乗用車を持つ約3万2千人を対象にした実態調査では、低燃費タイヤの認知度は71・6%で、全体の13・7%が同タイヤなどエコタイヤを購入していることが分かった。
同調査ではメーカー別の販売本数シェアを発表しているが、そのトップになったダンロップを製造販売する住友ゴム工業は、「当社の試算では年1万5千キロの走行で4千~5千円の燃費改善が認められており、タイヤ価格と燃費とのバランスでも消費者にメリットがある」としている。】
と美辞麗句を並べたこの記事を読むと、誰もが「エコタイヤっていいね!(°∀°)b 」と飛びつきそうでこわいですね。
転がり抵抗が良くなって燃費アップでめでたしめでたしでは簡単に終わらないところがタイヤの複雑で難しいところだと思います。
かくいう自分もエコタイヤを8年ほど使ってきましたが、最近では手放しで喜べない面にうすうす気づきました。
「二兎を追うものは一兎をも得ず」の通り、転がり抵抗と相反するグリップ確保は両立しがたいものですし、たとえ両立しても、長期的に使用してみると、ものすごく中途半端なものになってしまうことに気づかされます。
とにかく、まめにタイヤをチェックしないと、大惨事をひきおこす可能性も高いと思います。
エコタイヤのマイナス面も考えたほうがいいよね